ここ数か月、Pinterestについて耳にせずに他のソーシャルサイトを始めることは難しくなっている。この急に姿を現したサイトは、ユーザーに興味のあるものを“ピン”させることに焦点を合わせていて、テック界からはほとんど気づかれないまま、トラフィックでもソーシャルでの話題もロケットのように急上昇している。しかし、この台頭の理由には何の不思議もない。実際、Pinterestはセールスとマーケティングの古い格言の一つに従っているのだ。
Pinterestの大勢のユーザーを動機付けているものの真相を探るためには、まずはユーザーが誰なのかを知る必要がある。まずはTwitterを開いてPinterestを検索するといい。誰が使っているのかが分かる。いや、それについて書いている人ではない、それを実際に使っている人だ。圧倒的多数が女性なのだ。
性差別のように聞こえる危険を覚悟で、私たちは女性と男性の従来の習慣を分析しなければならない。女性は男性よりも買い物が好きな傾向がある。Pinterestは、人々が、物理的なものであろうと引用句のように無形物であろうと自分の興味を引くものを“ウィンドーショッピング”するための手段であると簡単に定義することができる。ユーザーは自分たちの“買い物(ピン)”を友達に見せびらかしたり、自分が見つけたものをリピンしたり議論を起こしたりすることもできる。
それは、興味関心で満たされたウェブサイトに見せかけたソーシャルショッピング体験なのだ。
そんなことを言う私は気が変だと思うだろうか?そう思うあなたは、PinterestがすでにGoogle+よりも高いトラフィック数を小売店にもたらしているという事実、そして着実に他の競合にも迫っているという事実を見ていないのだ。今、このサービスを自分たちの目的のためにどう活用するかを見つけ出すためにコンテンツマーケッターと“ソーシャルメディアの第一人者”が急いで集まっている。残念ながら、彼らはすでに成功しているゲームにかなり乗り遅れている。
さて、興味関心は引きつけたが、あなたはどうやってそれを維持するのだろうか?ここで昔から続くマーケティングのアイディアの登場だ―もしあなたがセールスパーソンで、男女のカップルからアプローチをされたなら、常に女性に売り込むことだ。世界で最も成功を収めているセールスパーソンは、これが効果的であることを知っている。そして、それこそがPinterestがやっていることなのだ。
もちろん、それは、私たちが他のサイトで見ているいくつかのキーも活用している。リピン?それはTmblrのリブログと同じだ。でも、Pinterestがやっている最大のことは、買い物客の中核となるオーディエンスに焦点を合わせていることだ。それは、当サイトThe Next WebのHarrison Weberが“we heart it”のようだと指摘しているように、インスピレーションの要素を持っている。さらに、サムネイルを介してメインページを見ることができるという昔のTumblrの機能を持っているため、トップユーザーがさらに有名になるのを手助けしている。
その間ずっと、テック界のプレスはローンチ以来このサービスをほとんど相手にしていなかった。最近になって、それについて書き始めたり、その可能性を目にし始めたのだ。その可能性がどれくらいかって?12月には1,100万ユニークビジターを集めた。
さらに、Quoraではこのサイトがソーシャルの“次世代”に近づいているという議論も出ている。アルゴリズムもしくはソーシャルなキュレーションの代わりに、それはトップダウンの興味を中心とした戦略なのだ。 その議論が間違っているにしろ正しいにしろ、今流行っているサービスの多くがこの方向に向かっていることは確実に興味深い。
この会社はその市場を独占しようとしてきた。そして、それに資本を投下している。3,800万ドル近い財源があり、収益化の戦略を見極める前にはたくさんの道もあるため、今現在のゴールは“ユーザーを集める、とにかく早く集めること”であるように思われる。
Pinterestがこんなに短い期間にどうやってこんなに大きくなっているのかを不思議に思っていた人も、もう分かっただろう。その秘密は、秘密ではないのだ。実際に、それは、有名なほんの中に出てくる最古のセールスとマーケティングの秘訣の一つなのだ。女性に売り込め。たぶん誰かがそれをピンしているはずだ。
この記事は、The Next Webに掲載された「Here’s why Pinterest is growing so fast」を翻訳した内容です。
しかしPinterestが既に30億円近い投資を受けていたとは知りませんでした。日本も0ベースのアイデアというよりはモノマネ系が多いかもしれませんが内容じゃじゃ負けていないウェブサービスは多いと思いますが、この投資規模はホント、、英語圏だからと納得できる以上の差がありますね。日本でも大成功している新興ベンチャーもDeNAやGree筆頭にあるわけですし、日本からももっと多くの世界を狙うウェブサービスとそれを支援する仕組みが出てくると楽しそうです。 — SEO Japan
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