Taykey(テイキー)はリアルタイム広告サービスを提供するものの、皆さんが思いつくサービスとは少し異なる。テイキーは、大きなブランドのクライアントに対して、ターゲットのオーディエンスの間の話題を基にその瞬間にメディアプランを構築する。そして、このメディアプランは、今年の夏の時点では、フェイスブック、グーグル、ユーチューブ、そして、ツイッターで実行に移される。
3年前にイスラエルで創設されたテイキーは、ニューヨークとシカゴに支社を設立し、今年中にロンドンとロサンゼルスにもオフィスを開設する計画を持っている。
アドエクスチェンジャーは、同社のCEO、アミット・アヴナー氏にインタビューを行った。
テイキーはどのような問題を解決するのですか?
アミット・アヴナー: テイキーは、私達がトピカル広告と呼ぶサービスを提供します。基本的に、私達はオンラインでは60秒ごとに様々な出来事が発生している点をコンセプトに掲げています。オンラインのユーザーはとても動きが早く、非常に動的であるため、私達は広告も同じように迅速ではなければならないと考えているのです。
大きなブランドは全て大きなことにつながりを持たせようとします。誰もがヤフー!で広告を買うのは、他の人達から取り残されたくないからです。また、スーパーボウル、アメリカンアイドル、そして、オリンピックの広告を求めるのは、重要であり、そして、大勢の人々が感情的になる大きなイベントにブランドを結びつけたいからです。
テイキーはリアルタイムで5万の異なるデータソースをオンラインでモニタリングしています。1日につき10億のデータポイントをリアルタイムで監視していることになります。私達は他にはないテクノロジーを持ち、オーディエンスの間で“今”何が話題になっているのかを見つけ出すため、分析を行う30名のエンジニアを抱えています。また、小さいことでも大きなことでも、どれだけ長く続いても — 5年間であろうと5分間であろうと –、オーディエンスにとって重要なことを探し出し、この情報に応じてメディアバイを行い、オーディエンスにとって重要なことにブランドが顔を出す仕組みを作り出しているのです。
つまり、テイキーは、大きな企業が早く動けるように手を貸しています。コカコーラは1日に17億本の飲料製品を販売していますが、オーディエンスに対して起きていることにリアルタイムで反応することは出来ません。 そこで、企業が早く動けるようにテイキーが貢献します。オーディエンスが何を求めているのかを見つけ、コカコーラをそこに移動させ、必要に応じてクリエイティブを調節します。
その上で、心理的な面で熱中している消費者が存在する場所に素早く動く力を与えることで、ブランドのメトリクス、ブランドに対する記憶、エンゲージメント、そして、コンバージョンは高まります。購入意欲が高まるためです。
グーグルは意図を求めています。一方、テイキーは、リアルタイムの関心を追求しています。ここにテイキーの強みがあるのです。
実例を挙げてもらえますか?
例えば、私達のクライアントのある大企業は、オリンピックで、あまりにもコストが高くて現実的ではないスポンサーになるのではなく、オリンピックを気にしている人達に対して広告を提供することを望んでいました。
初日、突然、どこからともなくライアン・ロクテが大きな話題を集めました。そのため、私達はライアン・ロクテに言及した、検索した、ライアン・ロクテに関する記事を読んだ人達全員にフェイスブックで、ツイッターで、そして、グーグルで広告を掲載しました。5時間後、今度はマイケル・フェルプスが話題になりました。その3時間後には、オープンセレモニーが行われたため、エリザベス女王が注目を浴びていました。このように話題は非常に早いスピードで動き続けたのです。
テイキーはフェイスブック、ツイッター、グーグル — グーグルで検索を行うと、グーグルは検索結果を表示します — そして、ユーチューブでのメディアバイの最新情報をクライアントに報告しました。マイケル・フェルプスは何度も話題になりましたが、どれも短時間であり、買う意味はありませんでした。私達はフェルプスが話題に上がっている間にメディアバイを実行したかったのです。
ライアン・ロクテとエリザベス女王にも同じことが言えます。エリザベス女王は開会式で話題になり、次に競泳会場に姿を現した際に再び話題に上がりました。このように、私達は広告バナーが常にオリンピック、そして、小さなイベントに沿ってアップデートされるように心掛けました。
テイキーのビジネスにとって、異なるソーシャルメディアプラットフォームの相対的な重要性を教えて下さい。フェイスブック vs ツイッター vs ユーチューブ、またはその他のプラットフォームでの重要性の違いは何ですか?
実は今年の1月まではフェイスブックしか利用していませんでした。1月、グーグルの統合を始め、つい最近ツイッターの統合に取り掛かったばかりです。
その他のソーシャルメディアプラットフォームには手を付けていません。テイキーはクライアントにソーシャルメディアで広告を買っているプラットフォームとの提携を継続するよう呼び掛けています – ペプシは、PepsiとPepsi Max、FritoとFrito Layに関するキーワードを全て買っています。
ターゲットの顧客はどのような企業ですか?
基本的には大きなブランド、そして、直接的な提携を望まない大きなブランドです。私達はコーク、GE、ブリティッシュエイアウェイズ、ハイネケンをクライアントに抱えていますが、私達のビジネスの90%は代理店を介しており、代理店とのビジネスをテイキーは満喫しています。
新しいビジネスにとって、APIのバッジは重要な推進力になりますか?
バッジを持っていないサービスと関わりたくない時はあります。API バッジはフェイスブックが認めている証拠であり、有効だと私は考えています。 多額の資金をベンダーに投じるなら、当該のベンダーが規則に従っている点を確認したいはずです。これはクライアントに安心感を与える効果があります。また、一定の基準に達していることも確認するべきです。
今後12ヵ月間から24ヵ月間でどのような目標を達成したいですか?
テイキーのビジョンはリアルタイムそのものです。消費者は敏捷であり、企業も今よりも敏捷になる必要があります。私達はスピードアップに貢献したいのです。 現在、テイキーは大規模な「インタッチ」プロジェクトを実施しています。クライアントが何が話題になっているかをリアルタイムで確認することが可能であり、その一方で、大きな戦略的な決定を行うための重要な情報を与えることが可能なプラットフォームの構築に取り掛かっています。また、私達はさらに多くのパブリッシャーに進出します。顧客はリアルタイム、敏捷性を求めており、この2つを実行するのがテイキーなのです。
テイキーはさらに支社を増やしており、全てのクライアントに当該の地域で販売を行い、サービスを提供することが可能になっています。テイキーは、都市内でサービスを提供し、クライアントがデータを処理する上で貢献する取り組みを信条にしています。
他に何か加えることはありますか?
テイキーは他の企業とは異なります。代理店にとっては、ベンダーの違いを見つけるのは難しく、その多くは、テイキーがフェイスブックのメディアバイイングの最適化サービスだと考えていますが、実際には異なります。
確かに私達はフェイスブックでメディアを展開していますが、テイキーはリアルタイムの敏捷性に富んだプラットフォームなのです。
アミット・アブナー氏(@AmitAvner)とアドエクスチェンジャー(@adexchanger)をツイッターでフォローしよう。
この記事は、ad exchangerに掲載された「Taykey Puts New Spin On ‘Real-Time’ With Agile Interest Targeting」を翻訳した内容です。
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