「Googleのアップデートとは何か」
「Googleのアップデートで検索順位が下がってしまった」
「アップデートに対するSEOの施策が知りたい」
と考えていませんか?
Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを行っており、その度に検索順位に大きな影響を与えます。
時には自社のサイトの検索順位が大きく変動し、流入を失う結果となるかもしれません。
そこでこの記事では、Googleのアップデートの概要や対策方法について解説していきます。
目次
Googleは定期的に、検索結果のアップデートを行っています。Webサイトを適切に評価し、ユーザーにとってより良い検索結果を表示することが目的です。
アップデートによってWebサイトの評価が変わり、検索順位が大きく入れ替わることがあります。検索キーワードやジャンルによっては、1ページに入っていた記事が検索結果に表示されなくなるということも珍しくありません。
下がってしまった検索結果を戻すには、アップデートに適した対策を行うことが重要です。
Google General Guidelines (検索品質評価ガイドライン)によると、Webサイトを評価する際に利用される「E-A-T」という基準が存在します。
の頭文字をとったものがE-A-Tです。この3つの項目がきちんと担保されているコンテンツは、評価が高くなる傾向にあります。
またGoogleでは、高い品質が必要なページとして「YMYL(Your Money or Your Life・あなたのお金、あなたの人生)」を紹介しています。
時事問題や金融情報、健康や安全などに関する記事では、監修や専門家を入れるなど、特に品質を高めることが重要です。
Googleは、過去に様々なアップデートを行っています。これまでのアップデートを確認することで、今後のSEOにつなげられるでしょう。
こちらでは、検索結果への影響が大きい4つのGoogleアップデートを紹介します。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
パンダアップデートは、コンテンツの「質」に関するアップデートです。
などが、低品質な記事と判断されています。
パンダアップデートにより、オリジナルの内容が盛り込まれていない記事は評価を得づらくなりました。
不正な手法を行うWebサイトを対象に行われたのがペンギンアップデートです。
ペンギンアップデートでは、このような行為が見られるWebサイトの順位を大幅に落としました。
Googleはもともと、人工リンクなどの不正な行為に対して警告を行っています。
ところがプログラムで自動的に作られたWebサイトなどからの被リンクにより順位を上げる手法が後を立たなかったため、ペンギンアップデートが行われました。
クオリティアップデートはパンダアップデートと同様に、コンテンツの品質を評価するものです。
パンダアップデートは特定のサイトやページをターゲットとしていますが、クオリティアップデートはアルゴリズム全体に対して行われたと言われています。
パンダアップデートと同じく、品質が低いと判断された記事の順位が下落するという傾向が見受けられました。
モバイルページの表示速度に関するアップデートが「スピードアップデート」です。
Googleは以前より「PC検索」においてページの表示速度をランキング要素に使用していましたが、2018年のスピードアップデートによりモバイル検索についても評価すると発表しました。
スピードアップデートにより、スマートフォンなどのモバイル端末によるページの読み込み速度が、検索結果に影響を与えています。
ただしGoogleは「本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響する」としているため、全てのWebサイトに影響があるわけではありません。
また「魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合がある」とも発表しています。(参考:ウェブマスター向け公式ブログ)
今後も継続的に、Googleのアップデートが行われることが予想されます。そこで「アップデートが行われる前に対策をしておきたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
今後のアップデートに対応するうえで効果があるとされている方法は「UXを意識する」です。
UXは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で「ユーザーが得る経験」を意味します。
「Google検索セントラルブログ」では、2021年からはページのエクスペリエンスがサイトの順位に大きく影響すると発表しています。
本日、ページ エクスペリエンス シグナルを導入したランキングを 2021 年 5 月にリリースすることを発表いたします。新しいページ エクスペリエンス シグナルは、ウェブに関する主な指標と既存の検索シグナル(モバイル フレンドリー、セーフ ブラウジング、HTTPS セキュリティ、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインなど)を組み合わせたものです。
(引用:Google検索セントラルブログ)
ページエクスペリエンスシグナルの特徴として「Core Web Vitals」が挙げられます。Core Web Vitalsで挙げられている指標は、以下の3つです。
「Largest Contentful Paint(LCP)」では、ページの読み込み速度を測定しています。ユーザーがページで最も有意義なコンテンツをどのくらい早く閲覧できるかを表す指標です。
「First Input Delay(FID)」は、ユーザーが最初にページを操作した際に入力した内容に対しての遅延時間を表しています。
「Cumulative Layout Shift(CLS)」では、ページのレイアウトにズレがなかなど、視覚的な安定性を定量化しています。
2021年5月からのアップデートに備えて、上記の「Core Web Vitals」を始めとしたUXを良くすることが大切です。
こちらでは、アップデートにより検索順位が下がってしまったときの対策手順を紹介します。
今後のアップデート対策の参考にしてみてください。
まずは、最新のアップデート情報を確認します。Googleは2019年6月より、アップデートを行う際に事前告知をTwitterで行っています。
Tomorrow, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the June 2019 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this tweet for more about that:https://t.co/tmfQkhdjPL
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 2, 2019
アップデートの開始日は明確に定められていますが、終了日に関しては曖昧なケースが多いです。よってアップデート開始から1~2週間程度は、順位の変動が起こる可能性があると理解しておきましょう。
アップデートによって、検索順位が下がったのかを確認します。主な確認方法は以下のとおりです。
自分で実際に検索してみることが最もわかりやすいですが、検索結果はユーザーによって変わります。そこで「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」を利用することで、数字による変化を確認可能です。
アップデート日を境にPV数やインプレッション数が明確に減っている場合は、影響を受けた可能性が高いと考えましょう。
アップデートで順位が下がったと感じても、しばらくはWebサイトに手を加えず、状況を静観しましょう。
アップデートは即日完了するのではなく、数日~数週間に渡って行われます。最初は順位が下がっていても、アップデートの状況によっては戻る可能性があるのです。
しばらくはPVやインプレッションの数を確認し、安定した段階で順位が下がっているようであれば、対策を行ないます。
順位が下がってしまった場合は、アップデート後に上位に来たサイトを確認し、記事を調整します。
「上位表示される=最新のGoogleアルゴリズムで高評価を得た」ということなので、参考にすべき点は多いです。ランキングが上昇している競合サイトのコンテンツをチェックし、どのような要因が評価を挙げているのか検証してみてください。
自サイトにない情報を競合サイトで見つけた場合は、より詳細な情報をコンテンツに取り入れるようにすると、順位が改善される可能性があります。
ユーザーの検索意図に合う情報を提供し続けるためにも、上位サイトの研究は欠かさないようにしましょう。
Googleは定期的にアップデートを行っており、検索順位が大幅に変わる可能性があります。検索順位が落ちてしまったら、再び上位に表示されるための対策を行うことが必要です。
また今後のアップデートに備えて、UXを意識した高品質なコンテンツを作成してみてください。ユーザーの役に立つ情報を発信することを重視して、良質なコンテンツを作り続けましょう。
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