6人の賢者が語るソーシャルメディアマーケティングの最新事情

公開日:2013/04/09

最終更新日:2024/02/16

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4月を迎え今年こそはソーシャルメディアマーケティングに本格的に取り組みたいと考えているマーケッターや会社も多いかもしれません。ソーシャルメディアマーケティングについて学びたい人には既に多数の書籍もありネット上にも情報が溢れていますが、常に休むことなく変化・進化し続けるのがソーシャルメディアの世界。今回はソーシャルメディアマーケティングの最前線で活躍する6人のプロフェッショナルに2013年のソーシャルメディアマーケティングに関して様々な質問をし答えをもらった最新のソーシャルメディアマーケティング事情について学べる記事を。 — SEO Japan

ソーシャルメディアはほとんどの2013年のビジネスプランの要であるが、多くのマーケッターとビジネスエグゼクティブは今でも、測定可能な結果につなげるためにそれをどのようにして効果的に使用するかを解き明かそうとしている。

あなたのソーシャルメディアマーケティングの取り組みを成功への軌道に乗せる手助けをするため、私たちは6人のトップソーシャルメディアエキスパートに3つの質問をして、ソーシャルメディアランドスケープがどのように進化していて、それがビジネスにとってどんな意味を持つのかについての見解を得た。彼らは、このトピックに関して8冊の本を書いていて、売れっ子のコンサルタントやスピーカー達である。(ちなみに、あなたは、4月7日、8日、9日のSocial Media Marketing Worldで彼らと個人的に会ったり話を聞いたりすることができる。)

エキスパートの紹介:

1.たった一つだけソーシャルメディアプラットフォームを持つことができるとしたら、あなたはどれを選びますか?また、それを選ぶ理由は何ですか?

  • Jay Baer: Twitter。なぜなら、それは簡潔さを強いるし、モバイルや短時間で最新動向を把握するのが最も簡単だからだ。
  • Ric Dragon: Google+ – なぜなら、それを好きにしろ嫌いにしろ、Googleはいまだに900ポンドのゴリラであり、デジタルマーケティングの駆動力だからだ。Facebookは楽しいし、LinkedInには勢いがあるし、私はTwitterで大きな成功を収めてきた―しかし、私はデジタルマーケティング業界にいるため、Googleに協力するほかないのだ。
  • Derek Halperin: 私が頼りにしている唯一のソーシャルメディアプラットフォームは、自分のウェブサイトSocial Triggersだ。私はTwitterやFacebookも楽しむが、結局のところ、私は自分が作る全てのものをコントロールすることを好む。そして、自分自身のウェブサイト以上に自分でコントロールできるものはない。私が選ぶ次のプラットフォームは、Eメールリストだ。なぜなら、自分の見込み客とクライアントとやり取りするのにこれ以上の方法はないからだ。
  • Dave Kerpen: 私はLinkedInを選ぶだろう。なぜなら、それは私の最も価値のあるキャリアコネクションを含んでいるし、私が自分の職業上のコンテンツの大部分を獲得する場所でもある。
  • Joe Pulizzi: 私はSlideShareを選ぶだろう。SlideShareは眠れる獅子で、いまだに大部分のマーケッターが使用していない。つまり、それを使っている人たちにより多くのチャンスを与えるということだ。
  • Michael Stelzner: Facebook。なぜなら、そこにはこのプラットフォーム上で発生する個人表現と最高のエンゲージメントがあると思うからだ。そして、私が知っている全ての人がそこにいると言っても構わない。

実用的なマーケティングの見解: ユーザーやマーケッターに関してFacebookには数があるが、それを選んだソーシャルメディアエキスパートは1人だけだ。私はGoogle+の使用に関するRic Dragonの理論に強く同意する。(私たちのGoogle+のアドバイスはこちら。)そうは言っても、Derek Halperinのように、私は自分のブログを選ぶだろう。ちなみに、私のクライアントの多くは、SlideShareがビジネスを推進すると言うJoe Pulizziに賛成している。

2.あなたのお気に入りの新しいソーシャルメディアツールは何ですか?その理由は?

  • Jay Baer: Little Bird。なぜなら、話題のエキスパートを素早く簡単に調査したりモニターしたりすることができるため。(実を言うと、Jayは投資家だ!)
  • Ric Dragon: 残念ながら、お気に入りのツールはない。しかし、それが何かを物語っているのかもしれない。例えばブログを読むための手段を提供するiPadのPulseなど、過去2年間で登場したどんな素晴らしいツールも私の毎日のルーチンの一部になることはなかった。
  • Derek Halperin : 私のお気に入りのソーシャルメディアツールは、私のEメールサービスプロバイダーのAWeberだ―この会社は私がSocial Triggerを購読する全ての人達に更新情報のためにEメールを送ることを許可する。
  • Dave Kerpen: 私のお気に入りの新しいツールは、Brewsterだ。なぜなら、私の全てのソーシャルコンタクトを1つの場所に保管することができ、旅行中に彼らと個人的に情報交換することができるからだ。
  • Joe Pulizzi: Little Bird…ソーシャルメディアインフルエンサーのリストを作るため。プライスレスだ。
  • Michael Stelzner: 私はTweetBotが好きだ。iPhoneからTwitterアカウントを管理するのを純粋な喜びにしてくれる。

実用的なマーケティングの見解: 多くの人に尊敬されるソーシャルメディアエンティティはなかったが、Derek Halperinが勧めるように自分独自のEメールリストを持つことは非常に価値がある。AWeberのような経験豊富なESPによってホストされるEメールリストは、もしソーシャルメディアがなくなったり検索が変化してもあなたのビジネスを前進させ続ける。なぜなら、それはあなたがコントロールするコミュニケーションの形態だからだ。

3.多くのビジネスがソーシャルメディアを使用する際におかす最大の過ちは何ですか?また、それを修正するためにすべきことは何ですか?

  • Jay Baer: 既存顧客の話を聞いたり励ましたりするためにソーシャルを使用するのではなく、顧客獲得ツールとしてソーシャルメディアに焦点を合わせること。
  • Ric Dragon: 多くのビジネスは真の目的なしにソーシャルメディアを実行することを始める。望む結果の全体的な展望への深い理解を持つことが必須だ―あなたの組織の目標から、リーダーシップのビジョン、ゴール、目的から具体的なメトリクスに至るまで全てのことだ。上司がマーケティングマネージャーのために1,000ドルのシャンパンを買いに行くように仕向けるのはどんな結果だろう?その全てが理解された後、それらの結果を計画するための実行プランを作ることができる。
  • Derek Halperin : ビジネスがソーシャルメディアに出くわした時におかす最大の過ちは、自分たちがしようとしていることに関係のないことを共有することだ。私は多くの企業が文字を入れた画像を共有し(Facebookで目にする馬鹿げたバイラル・イメージのことだ)、穴埋め問題に答えることによって会話を強いる(確かに、そのようなものは高い相互作用を獲得するが、それはビジネスと何の関係があるのだろうか?)のを目にする。
  • Dave Kerpen: ビジネスがおかす最大の過ちは、自分たちをあまりにも宣伝しすぎることだ―話しすぎ、売り込み過ぎで、十分に聞いたり関与したりしていない。落ち着いて、話を聞き、優れたコンテンツを通して関係を築き、その後で販売するのだ。
  • Joe Pulizzi: そのチャンネルを使用している従業員が、なぜ会社がそのチャンネル(すなわち、FacebookやTwitter)を使用しているのか根底の目的を知らないかもしれないこと。修正については…トレーニングをたくさんすること。従業員は、自分たちがそれらのチャンネルを使ってすることがそのビジネスに役立つ(もしくは傷つける)理由、目的、しくみを知る必要がある。
  • Michael Stelzner: 彼らは、コンテンツを備えた独自のプラットフォームを築くというよりも、ソーシャルネットワークに投資しすぎている。

実用的なマーケティングの見解: 各回答はマーケティングの成功に必要とされる異なる側面を提供している。(Social media – the one thing 70% of businesses do wrongもチェックするといいかもしれない。)さらに、ソーシャルメディア戦略を5つのステップで作成する方法を紹介しよう:

  1. まず始めに、ソーシャルメディアの会話を聞く。
  2. ビジネスゴールに通じるソーシャルメディアアクティビティのゴールを設定する。
  3. 関係を築くためにソーシャルメディア上で他者とやりとりする。
  4. 自分のソーシャルメディアアクティビティと一体化したコンテンツマーケティング戦略を作る。
  5. 結果を自分のビジネスの目標にまで遡る。

これら6人のエキスパートからの見解が明らかにしているように、ソーシャルメディアの成功を達成するのに1つの決まった道はない。あなたが提供するもの、ターゲットオーディエンスのニーズ、ビジネスゴールに合わせて自分のソーシャルメディアマーケティングを作ることが非常に重要なのだ。

自分のソーシャルメディアマーケティングを次のレベルに進めたい?もしそうなら、Social Media Examiner’s Social Media Marketing Worldで、これらの6人のエキスパート(およびWho’s Who of Social Mediaの40人以上の他の人達)とつながろう。このイベントは売り切れ必至なので、今すぐにチケットを手に入れよう!


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Media Marketing: The Inside Scoop From 6 Experts」を翻訳した内容です。

イベントのPR色が強かったものの、内容は十分参考になるコンテンツマーケティングの見本のような記事でした。最初のプラットフォームの回答が足並みそろえたように皆が違う答えだったのが笑えますね。SEOであればGoogleが気にするべき唯一のプラットフォームですが、ソーシャルメディアマーケティングはプラットフォームも手法も様々、自分なりのやり方で進んでいけば良いと思います。ユーザーが多い所は競争も多く、少ない所は逆に圧倒して目立つ可能性もあるわけで。

3つ目のソーシャルメディアマーケティングの過ちに関する答えも興味深かったです。最初の「顧客獲得ツールとしてソーシャルメディア」(を捉えるのは間違い)は、思わずドキリとした企業マーケッターさんも多いのではないでしょうか。まぁ、最終的にはそこであっても、対話や支援を行って中長期的な関係を顧客・潜在顧客と築きたいですね。

繰り返しになりますが、この賢人達と直に会って話せるなら思わずイベントに参加したくなってしまう、グッドジョブな記事でしたね。ちなみに記事中で紹介されているLittle Birdもかなり使えそうなソーシャルモニタリングサービスです。しかし本当にアメリカは次から次に新たなサービスが登場しますね。。。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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