Burson Marstelerの新しい調査によると、アジアにおけるソーシャルメディアマーケティングは去年の倍になったが、この地域の企業がこのメディアの可能性を極めるのはまだ先のことらしい。
この広告会社は、「ウォールストリート・ジャーナル アジア200インデックス」に挙げられている企業の81%がソーシャルメディアを使用している(2010年から40%増)ことを明らかにしたが、同時に、この地域におけるソーシャルメディアの使用に関連する数々の問題も特定している。
ソーシャルメディアアカウントの62%が使われていないままになっていることを明らかにしているこの調査によると、アジアの多くの企業は、長期プランの一部としてソーシャルメディアを活用しているのではない。それと同時に、たまにしか更新されないアクティブなアカウントの“大部分”が、短期的なマーケティング戦略のために設定されているのだ。
この調査では、アクティブなアカウントのうち、コミュニケーションを新しいメディアの要求に適応させていない企業には戦略が欠けていると推定している。ソーシャルメディアを使っている企業の3分の1が、消費者オーディエンスに対するコミュニケーションを配管するのではなく、‘プッシュした’メッセージ―主として新しい製品に関すること―を通してメディアとインフルエンサーに手を伸ばすことに焦点を合わせ、多くが企業ニュースのために新しいチャンネルを作ることに失敗している。
当然、ソーシャルネットワークとマイクロブロギング―Twitterと同様に中国のSina webioとTwncent webioも含む―は、7つの市場で最も使用されているメディアだった。以下のグラフが示しているように、ビデオの使用も著しく増加している。
アジア大陸内では、ブログの使用が特に注目に値する中国と韓国がアジア企業のソーシャルメディアホットスポットとして注目されている。また、台湾とシンガポールにおける保守的な体質のビジネスは、これら2つの市場にある企業がソーシャルメディアプレゼンスにおいて最も低い位置にあることが主な理由である。
アジア太平洋におけるBurson-Marstellerの社長兼CEOのBob Pickardは、アジア企業は発展しているにもかかわらず、未だにソーシャルメディアの価値を十分に強調していないことを指摘しているこの調査結果についてこう考えている。
去年に比べて2倍の数のアジア多国籍企業がブランド化したソーシャルメディアチャンネルを使用しているという事実は、アジアをベースにしたデジタルプラットフォームにおけるグローバル企業のコミュニケーションの機会を明確に示している。アジアにある会社は、欧米レベルの採用に近づいているが、Facebookよりも‘顔’が依然として重要な文化におけるコミュニティエンゲージメントのことになると、まだまだ先は長い。
注目すべきは、Burston Marstellerが、PRサービスと並行して企業コミュニケーションのコンサルタント業を提供するビジネスに従事していることだ。この調査から得られるものは説得力がある。
トップレベルの企業ブランドの調査サンプルを考えると、ソーシャルメディアマーケティングは消費者中心のプロモーションにすでに広く採用されているため、この調査はソーシャルマーケティングがアジアで苦戦していると言っているのではない。そうではなく、アジアにある多くの会社が、まだソーシャルメディアの‘ソフト’コミュニケーションの可能性に魅了されていないという事実を強調しているのだ。
メディアが成熟し、局所的知識が発展し、より多くの経験豊富な専門家がその地域での役割を務めるようになると、企業がもっと進歩的な種類のエンゲージメントを採用し始めるようになるだろう。これが、より多くのアジア企業が欧米市場で採用された戦略を導入するように進化させる。
この調査の全体像はSlideShareか、以下の埋め込みで見ることができる。
この記事は、a href=”https://thenextweb.com/”target=”_blank”>The Next Webに掲載された「Report shows social media marketing on the rise in Asia but strategy still lacking」を翻訳した内容です。
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