先日投稿した「起業家の7つのタイプ(日本語)」の捕捉として、今度はビジネスモデルに注目したいと思う。
オンラインのスタートアップ(ツイッターやフェイスブック等のメジャーなサービスでさえも)において、最も重要な問題の一つが“ビジネスモデルは何か”である。真摯な態度で尋ねられることもあるが、“それでどんなビジネスモデルを持ってるんだ?”とまるで非難めいた言い方で問う人もいる。
ビジネスモデルには魔法は存在しない。これがビジネスモデルの興味深い点である。ビジネスモデルはほとんど決まっており、自分の事業にその一つを当てはめるだけである。しかし、適切なモデルを選ぶのはなかなか難しい。複数のビジネスモデルを組み合わせることもある。
そして、これから紹介するビジネスモデルは新しいわけでもない。全て数年前にエントリ「ウェブの9つのビジネスモデル」で紹介済みである。しかし、この話題は決して廃れることはないため、今日再び同じ情報を提供させてもらう。
私が取り上げているビジネスモデルの構造は、ノースカロライナ州立大学のインスティテュート・フォー・アドバンスト・アナリティクスのディレクターを務めるマイケル・ラッパ教授の研究の対象になっている。ラッパ教授は「ウェブのビジネスモデル」と言うタイトルの論文も書いており、必要なビジネスモデルを漏れなく全て説明している。それでは9つのビジネスモデルを紹介していこう:
ブローカーは市場を作り出す。買い手と売り手を引き合わせ、取引を助長する。
ウェブ広告モデルは従来のメディア放映モデルの延長線上にある。この場合、放映者がウェブサイトであり、コンテンツ(通常は無料)とサービス(eメール、IM、ブログ等)をバナー等の形式で広告を織り交ぜて提供する。
メーカーや製品に関して外部で集められたデータは、購入を考える際に消費者の役に立つ。一部の企業は情報仲介業者としての役割を果たし、買い手と売り手が当該の市場を理解する支援を行う。
製品やサービスの卸売や小売業。売り上げは料金やオークションに応じて異なる。
メーカーまたは「直接型」は、ウェブの力に基づき、メーカー(製品やサービスを作り出した会社)が直接買い手に接触し、配信経路をショートカットする。
一つのサイトに大量のトラフィックを送りこもうとする総合的なポータルとは反対に、アフィリエイトモデルはネットサーフィンをしている間、四六時中、購入する機会を提供する。アフィリエイトの提携サイトに金銭的なインセンティブ(収益の一部)を与える。
コミュニティモデルの利益はユーザーの忠誠度によって決まる。ユーザーは時間と感情をふんだんに投資する。収益は補助的な製品やサービス、あるいは自主的な寄付によって得られる。または、コンテクチュアルな広告や有料サービスの購読料に左右されることもある。
ユーザーに対して定期的 – 日/月/年 – に料金を課す。
ユーティリティまたは“オンデマンド”サービスは利用量によって料金が決まるか、または“利用分のみ”料金を課すかのいずれかに該当する。
それぞれのビジネスモデルの詳しい情報が知りたい人には、ラッパ教授のサイトに目を通しておこう。当然だが、ビジネスモデルを組み合わせ、若干異なるビジネスモデルを作り出すことも出来る。しかし、基本は全て網羅しているはずだ。
皆さんはどのビジネスモデルを利用しているだろうか?どのビジネスモデルがツイッターとフェイスブックに当てはまるだろうか?
ボリスはブロガーであり、起業家でもある。ザ・ネクストウェブを設立し、さらにV3 リダイレクト・サービスィズ(売却)、ハブホップ・ワイヤレス・インターネット・プロバイダー(売却)ツイッター・カウンター、スプレッド.us、そして、その他にも複数の企業を設立している。ボリスはツイッター(@Boris)、グーグル+、そして、フェイスブックで積極的に活動している。
この記事は、「The Next Webに掲載された「The 9 types of online business models; which one do you use?」を翻訳した内容です。
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