マーケティングエージェンシーが提供すべき23のソーシャル&デジタルサービス

公開日:2012/08/06

最終更新日:2024/03/06

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米国の人気ブロガーでありマーケティング会社の代表でもある筆者が、デジタル系エージェンシーが提供できる各種サービスをSEOからメールマーケティング、各種解析にソーシャルサービスまで事細かに解説(提供価格帯・難易度・競合状況まで!)してくれたネットマーケティングの世界で仕事をする人間にはありがたすぎる内容です。リンクしか貼れないSEO業者(ドキ)と広告の安売りでしか勝負できない代理店はもちろん、ネットマーケティング周りでサービスしている全ての会社経営者&担当者が読むべし。 — SEO Japan

私は、The Marketing Agency Blueprint(かなりお勧め)の著者、Paul Roetzerのこの言葉が好きだ:

ハイブリッド・エージェンシーがマーケティングの世界を支配するようになるだろう。これらの新興リーダーたちは、ハイテクに精通し、統合されたサービスを提供し、多才な人材を採用して保持し、多様な収益源から利益を得る。彼らは、変化を楽しみ、彼らのビジネスを強化するテクノロジーの転換と進展を絶えず適用し、サービスを発展させ、クライアントに大きな価値を届ける。

変化の速度が加速すると、順応する気のないもしくは順応することができない従来のエージェンシーは、すぐに後れを取るだろう。

私たちは、エージェンシーの在り方を拡大することや定義し直すことが不可欠な時代にいる。それは未来へのチケットだ。エージェンシーの世界におけるこの大転換を促進する4つの大きなトレンドがある:

1. メジャーメント。 クライアントは、スコアボードとアカウンタビリティを期待し、要求する。数学は、全てのエージェンシーの従業員の職務だ。

2. チャンネルの拡散と崩壊。 あなたは、1つの場所で、複数の場所でさえも、全ての顧客と見込み客に接触することはできない。何もかもがメディアだ。それは、エージェンシーがはるかに多くのオプションや代替物を理解し、息をのむような変化のペースについていくことを要求する。

3. テクノロジー。 TV、ラジオ、印刷が主としてデジタル形式になり、オンラインメディア上の消費が拡大し、購入、販売、測定、マーケティングサービスの運用におけるテクノロジーの使用も必須となる。

4.バーチャルコラボレーション。 クライアントは、役員室に座っているエージェンシーからの人の集団を必要としていない。企業がGoToMeetingのようなリモート会議ツールを採用すれば、エージェンシーに主導権を渡す会議から簡単に抜け出すことができる。そして一番良い目をあるエージェンシーから、一番良い耳を別のエージェンシーから、一番良い口をまた別のエージェンシーから取って来るマーケティングのMr.ポテトヘッドを作る。私たちがConvince & Convertで持っている全ての法人クライアントは、少なくとも3つのエージェンシーを抱えており、多くの場合はそれ以上になる。全ての人が物理的に1つの場所に集まる回数はゼロだ。

自分の嗜好と範囲を拡大する

私の会社Convince & Convertでの中核となるサービスの一つが、他のエージェンシーと協力して、パッケージングしたり、価格を付けたり、スタッフを配置したり、ソーシャル及びデジタルマーケティングをクライアントに販売したりする手助けをすることであると知っているかもしれない。(もしそれがあなたにとって新しい情報なら、詳しいことはここで知ることができる。)それ故に、私たちはたくさんのマーケティングサービス企業が良い方に向かい、日々ソーシャルおよびデジタルで収益を上げるのを支援する。私たちのクライアントのいくつかは、デジタルの収益を150%以上増やした。しかし、それは単に教育の問題でも、質問に答えるために私たちを近くに置くことでもない。それは、デジタルが大きく飛躍するのは可能であるというエージェンシー全体にわたる信念を必要とし、エージェンシーが売ることができるもの、売るべきものの新しい理解を要する。より短期間のプロジェクト。より戦略的な統合。より測定可能に。

10月、私はBOLO―スコッツデールで行われるエージェンシーの長のための素晴らしいカンファレンスで話す予定だ。(コードJBAERを使って100ドルを節約しよう。)そのイベントまでの間に、私は、エージェンシーが販売すべきなのにそうしていない可能性のある23のソーシャルおよびデジタルサービスに関するウェブセミナーを先週実施した。

販売されるべきサービスはこれらだけではないが、良いスタートである。エージェンシーはこれら全てを一度に取り組もうとすべきではないということを認識することが大切だし、私は、これら全てを販売するエージェンシーを知らない。自分のチームとクライアントにとって理にかなう4~5つを選び、それらのサービススキルを向上するのだ。その後で、提供メニューを拡大していけばいい。

エージェンシーが提供すべき23のソーシャルおよびデジタルサービス

もっとプレゼンテーションを見るには、Jay Baerへ。

各サービスに対して、それに伴う補足的な説明もしている;それは、プロジェクトなのか継続サービスなのか、相対的な料金($~$$$$で表記)、相対的な難易度(1-5で表記、5が一番難しい)、相対的な競争率(1-5で表記、5はたくさんのエージェンシーが参入していることを意味する)。

これはそれらを表にしたものだ。詳しいことは上のスライドを見よう。

エージェンシーのための23のソーシャルおよびデジタルサービス

もっとドキュメントを見るには、Jay Baerへ。

私は、これらのどれをエージェンシーは提供すべきではないとあなたが考えているかを知りたい。手に余ることはどれだろうか?

また8月にソーシャルメディアのスタッフ配置の方法についてまた別のエージェンシーためのウェブセミナーを実施する予定だ。それは、“The Guru, or the Gang: Evaluating the 4 Methods of Agency Social Media Staffing”と呼ばれる。参加したい人は今すぐ登録しよう(無料)。


この記事は、Convince & Convertに掲載された「23 Social and Digital Services Agencies Should be Selling」を翻訳した内容です。

私も弱小マーケティングエージェンシーを経営する人間として、ここで紹介されているサービスの定義・解説は非常に参考になりました。下記に日本語で整理してみたのでよろしければどうぞ。プロジェクトは単発で終わるもの。$はかかる金額(最小$-最高$$$$)、難易度と競争は5段階評価で5が最高です。名称中にあるオーディットは現状のヒアリング分析の意味です。


SEOオーディット(プロジェクト/$$/難易度1/競争4)キーワード分析(プロジェクト/$/難易度2/競争4)メールオーディットとテスト(プロジェクト/$/難易度2/競争2)メール配信戦略立案(プロジェクト/$$$/難易度4/競争2)メール配信と最適化(継続/$$/難易度4/競争2)ペルソナ開発(プロジェクト/$$/難易度2/競争2)コンテンツマーケティング立案(プロジェクト/$$$/難易度3/競争3)コンテンツ配信(継続/$$/難易度2/競争3)モバイルサイトオーディット(プロジェクト/$/難易度1/競争2)ソーシャルレピュテーション管理(継続/$$/難易度2/競争5)コミュニティ管理(継続/$$/難易度3/競争4)ウェブ解析コンサル(プロジェクト/$$/難易度4/競争3)コンバージョン最適化(プロジェクト/$$/難易度5/競争3)ソーシャルメディア指標分析(プロジェクト/$$/難易度4/競争3)ソーシャルキャンペーン(プロジェクト/$$$$/難易度3/競争4)ソーシャルメディアオーディット(プロジェクト/$$/難易度3/競争4)ソーシャルメディア戦略立案(プロジェクト/$$$/難易度4/競争3)インフルエンサー分析とリーチ(プロジェクト/$$/難易度2/競争5)ソーシャル危機管理(プロジェクト/$$/難易度3/競争2)検索&ソーシャル広告(継続/$/難易度3/競争4)ソーシャルメディアガイドライン策定(プロジェクト/$$/難易度3/競争4)企業内コミュニティ構築(プロジェクト/$$$/難易度4/競争2)従業員用アドボカシープログラム策定(プロジェクト/$$$/難易度5/競争1)


各サービスの普及度は日本と欧米ではかなり違うかと思いますが、ネット広告代理店やマーケティング会社にとっては現状の自社のサービス提供レベル、今後の新規サービス展開を考える上で非常に参考になる資料ですね。日本でもソーシャル関連サービスは幾つも登場していますが、本格的にビジネスとして稼働していくのはこれからでしょうし、まだまだ参入チャンスもあると思います。ソーシャル系サービスは相当に細分化されているようですが、既にソーシャルメディアへの投資が広告含め巨額な米国ならではでしょうか。ここからは個人的な印象になりますが、話題のコンテンツマーケティング、プランニングも実施サービスも安くはなく大企業向けと言い切っているのは思わず苦笑。ま、知恵を絞る以外にそれなりの労働が発生するのも事実ですし、サービスとして受けるにはそれなりの予算と顧客スケールがある企業じゃないと無理ですかね。中小企業は自分で勉強して自分で実践しないと費用対効果も悪そうですし、その手のスキルに優れた人材がいない場合は普通にこれまで通りSEOやリスティングやってた方が無難だったりしそうなのが怖いです。メールマーケティング系サービスは、重要なのは誰もがわかっているのに意外ときちんとした戦略立案や最適化、テストを行っているサービス企業が少ない気もしますし、多少の実績を積んで売り込めればチャンスかも。例えば海外で当たり前のオートレスポンダー(ステップメール)一つ取ってもきちんと実践している所は日本はまだまだ少ないです。

コンバージョン最適化は私の会社がSEOに続き最も力を入れている分野ですが、難易度が最高5なのはLPO歴5年以上の私たちも日々実感しています。と、いいながらも最近は日本に限ればどこよりもコンバージョン率を上げられる自信は密かにあるかもです、と宣伝。SEOがオーディットとキーワード分析のみだったり、サーチとディスプレイが一緒に括られているのは、ソーシャル等、これからのサービスを中心に書かれているからでしょうか。。。SEOにも、できることはまだまだありますよね。

と、眺めているだけで色々考えてしまう内容でした。既存サービスの延長で提供できるもの、新たに人員増強や開発が必要なもの様々あるとは思いますが、インターネット、ソーシャル、デバイスの進化に負けじとエージェンシーも常に一歩先を読んで適応し、生き残っていきたいものです! — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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