映画ポスターにおけるミニマリズムは、ますます人気が出ているものであり、下に紹介する例からはっきりと分かるように、90年代以前に見られた数に比べて近年にはたくさんのミニマルポスターが存在する。
それは良いことなのか、それとも悪いことなのか?相当な数の作品や組織がミニマル主義のポスターに引き付けられている。多くの人々はデザインにおけるミニマリズムを単なる怠惰だとか、写真撮影に費やされる大金の必要がないためにコストを低く抑える手段であると考えているが、億万長者映画を宣伝してチケットを売るためにデザインされたものも多いのだ。それでは、素晴らしい例を紹介しよう!
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これは、かなりミニマル主義の2色ポスターで、タイポグラフィーとものすごくシンプルなスケッチ以外は何も使用していない。この赤と黒の2つの色がとてもうまく合わさって、かなりシンプルながらもこのポスターは他と並んでいてもとても目立つのである。
『A Midsummer Night’s Sex Comedy』は、ここで紹介する中でも最もミニマル主義のポスターの1つで、たくさんの余白と3つの異なる活字書体と黒インクのみを使用している。
『Proof』は、このポスターがデザインされた18年後の現代にとても人気のあるグランジ風の効果を使用しているラブリーなミニマル主義のポスターだ!
この1992年の『Batman Returns』ポスターは、ここで紹介しているポスターの中でも私のお気に入りの1つだ。ブランドアイデンティティと悪名高いバットマンのシルエットの知名度に完全に頼っている。
『Antz』は、アリを拡大する虫眼鏡の技術を使ったとても賢いポスターだ。ポスターの残りの部分はシンプルなタイポグラフィーが入った真っ白のスペースで、映画のタイトルと主役に目が行くようになっているのだ。
このポスターは、大きな太文字を使って“Dancer in the Dark”という映画のタイトルを綴り、昔からある視力検査のスタイルを取り入れたポスターだ。
この『Kill Bill』のポスターは、ドラマチックな黒と黄色を使った他の『Kill Bill』ポスターと比べるとかなり異なる。ぼやけた水彩スタイルの写真背景が、力強く実験的なタイポグラフィーとの組みあわさって、美しさと興味深い背景を追加している。
このポスターの色の使用は、とてもビビッドな結果を生み出しているリンゴとオレンジの過飽和のストックイメージに、薄い背景と濃いタイポグラフィーが合わさって、とてもポップに仕上げている。
これは、驚くほど美しいミニマル主義の映画ポスターで、ここで紹介しているポスターの中でも最もエレガントな1枚だ。
この中でも最も目に付くポスターの1つだ。その主な理由は、驚くほど明るい黄色である。このポスターは、映画のタイトルと超シンプルなイラスト以外には何も使っていないミニマル主義のポスターの1つでもある。
このポスターは、現代のトレンドをたくさん使用している;背景におけるパターンの繰り返し、グランジ、モダンなイラスト、シンプルなタイポグラフィック要素。この全てが、完璧にうまく機能している。
白い紙に黒いインクだけを使用した手書きスタイルのポスター。この面白いポスターがうまくいっているのは、たくさんの余白と適切な活字書体を使用してとてもシンプルにまとめているからだ。
このポスターは、背景に催眠術をかけるかのようなスパイラルパターンを使用しているが、それでもなお、メインとして1つのイメージを使用したミニマル主義である。
これは、未完成の絵を生み出すためにトラディショナルな水彩色を使用することによって流行りのイラストアプローチを取ったよりスタイリッシュで美しい映画ポスターだ。
あなたはどう思うだろうか?ここで挙げた例の中で、特に好きな作品、もしくは逆があるだろうか?コメント欄で議論しよう!
この記事は、spyrestudiosに掲載された「Showcase of Minimalism in Movie Posters From 1967 to 2010」を翻訳した内容です。
「映画史に残る」は言い過ぎでしたが、金曜午後のお昼休みに眺めているだけで面白い記事でした。映画の原題を日本語訳するのは面倒だったののでそのままにしていますがご了承ください m(__)m 1992年のPROOFは確かに80年代を残しつつも今でも通用しそうなデザインですね。Batman Returnsもバットマンのアイコン化したデザインがあってこそとはいえ、商業映画のポスターデザインとしては相当に勇気がありますね。BIRDS OF AMERICAは個人的に一番好きでした。Inside Manは映画は面白かったですが、ちょっとありがちなデザインな気もします。一枚、日本映画(トウキョウソナタ)も紹介されていますね。ミニマルデザインも既に多数のパターンが出ていましたし、その中で個性を出していくことは難しくなっていると思うのですが(実際、上記のポスターでもかぶっているものがありますし)、これからの新作でさらにインパクトあるミニマルデザインのポスターを期待したいです。 — SEO Japan [G+]
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