分かっている、過去を遡った“ベスト・オブ”的な記事は、12ヶ月のタイムフレームで届けるのが一番だということは。しかし、今年初めから今日までに私たちのレーダーに引っ掛かったAndroidアプリがあまりにもたくさんあるため、6か月の時点で、ここまでの2012年にGoogleのモバイルオペレーティングシステムでヒットした注目に値する最高のアプリのいくつかをおさらいしても良いだろうと私たちは考えた。
今年私たちが取り上げたAndroidアプリのいくつかは、あらゆるプラットフォームにおいて全く目新しいもので、若いスタートアップや在宅フリーランサーから生まれている。その他のアプリは、Androidを完全に無視してきたもしくは新しいアプリをローンチしていた大手テック企業から生まれている。
難しい話は抜きにして、私たちが選んだ2012年上半期のAndroidの一団を紹介しよう。
目次
Googleそのものほどに始めるのに適切な場所はない―Androidマスターなのだから。2月に、このインターネット最大手が、デスクトップ版の公開から4年を経て、ついにモバイル向けのChromeブラウザをリリースした。
ブックマークや閲覧情報の全てをプラットフォーム間で同期できることに加えて、当時Androidチームは、モバイルデバイスのために特別に“再考された”タブを用意したことを発表した。
今もまだベータ版のままで、残念なニュースはAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)以降のみで機能することだ。しかし、ベータ版から脱した際には、古いバージョンのモバイルオペレーションシステムでも利用可能になるだろう。私たちが目にしたデモ版は、今の所とても素晴らしいブラウザになっている。
4月、GoogleはDriveをローンチした。ファイルストレージと同期サービスを導入しつつGoogle Docsの代わりの機能を果たすデスクトップ(WindowsとOS X)およびAndroidアプリだ。それは、Dropboxのような感じであるが、そっくり同じではない。Google Driveに関するうわさが浮上し始めたのは2006年まで遡るため、ついにそれが市場に登場するのを目にするのは全く驚くことではなかった。
Wikipediaは長年にわたってウェブで最も認知度の高いブランドの1つかもしれないが、公式Androidアプリを展開するには時間がかかったようである。
iOSアプリは2009年から利用可能だったのに、Androidに参入するのに2年以上かかった理由は分からない。しかしまあ、今年の1月、GoogleのモバイルOSでついにローンチした。そして、私たちはそれが本当に素晴らしいアプリであると言わなければならない。
YouTubeは長い間Andoridに存在していたかもしれないが、その動画ストリーミングの弟分Vimeoは、iOSには存在しているのにAndroidには不在であることで有名だった。それは、VimeoがついにAndroidに登場した(同時にWindows PhoneとKindle Fireにも)ことを私たちが報告した1月には、すっかり変わった。失った時間を埋め合わせるとはまさにこのことだ。
イギリスのサテライトTV放送局BSkyBは、既存のSky PlayerとSky Mobile TVサービスを合併した後の2011年7月にSky Goをローンチしたが、最初はiOSデバイスのみで利用可能だった。
Sky Goは、購読者がライブおよび“オンデマンド”動画コンテンツをコンピューターやモバイルデバイスやゲーム機で見るのを可能にし、Sky TV購読者は無料で利用することができる。2月、このアプリはついに、限定デバイスサポートの付いたAndroid版をローンチした。
多くのアプリと同様に、Airbnbは、iOS限定の壁を超えるのに随分と時間がかかったが、このプライベート宿泊予約サービスも1月についにAndroidに登場した。
サンフランシスコを拠点としたスタートアップの‘破壊的な’資質を一層深めることができる本当に素晴らしいアプリだ。Airbnbが遠くない未来にホテルと同じ税金を課せられるとしてもそれほど驚くことではない。
長い間最も期待して待たれていたAndroidアプリが、iOSでレトロな写真フィルターの分野で独自の市場を切り開き、4月についにそのプラットフォームに参入した。
Instagramは、Androidニュースに関してはその後のFacebookによる買収(日本語)によって影をひそめたが、ここまでのところ巨大な1年を過ごしている。
実際には、Instagramは、この結果として大衆の注目を集め、22日間で1000万Androidダウンロードを達成した。
Flipboardは、ソーシャルの領域とデジタル出版物からコンテンツを引っ張ってきて、それを美しいマガジン形式のアプリケーションで提示するアグリゲーションアプリだ。
最初はiPad用にデザインされ、Androidへとじりじりと進む前に、去年12月についに小さい画面のiOSデバイスに登場した。そうは言っても、私たちは、完全な公式ローンチの前になんとかこのアプリを入手することができたので、Google Playに登場する前にそれが素晴らしいものになることをすでに知っていた。
そして今は?New York Timesとのパートナーシップ とGoogleの参入によって、Flipboardがますます力をつけるのを目にすることを期待している。
私たちは、ケーブルテレビに取って代わることを目的とするサービス、Rokuストリーミングボックスの大ファンだ。料金は49.99ドルからで、Netflix、Hulu、Amazon Instant Video、HBO Goなどを見させてくれる。もしあなたが500チャンネルの選択肢を持つことにうんざりしているなら、この小さなRokuボックスには大きなパンチが詰まっていると思うだろう。
3月、この会社は最初のAndroidアプリをローンチし、あなたは自分のモバイルデバイスをリモコンおよび新しいコンテンツを発見するためのツールとして使用することができるようになった。
“もしあなたがRokuを持っているAndroidユーザーなら、これは必ず持っていなければならないアプリだ”とTNWのDrew Olanoffは書いた。“このアプリは、Rokuプレイヤーの全バージョンと連携するため、古いデバイスが正常に動作しないことを心配する必要はない。”
Songkickが2011年6月にiOSアプリを展開してからおよそ1年が経ち、ついにこのライブ音楽の発見プラットフォームがAndroidに登場した。
Songkickは、デバイス上で音楽をスキャンして、自分の音楽の趣味に合わせて自分の地域のライブやコンサートについて知らせるサービスだ。さらに、デバイス上に音楽を保存していない場合は、Spotify、Facebook、Google Music、Pandora、Last.fmと統合させることもできる。
私たちはSongkickをかなり気に入っている。
Crowdstreamは、ライブイベントのための無料アプリで、アーティストのポケットに数ポンド(もしくはドル)を入れることができる。基本前提は、好きなアーティストの周辺にファンを集めて、コンサートなどのライブイベントの最中に彼らがやりとりすることを奨励するというものだ。
音楽(または他のライブパフォーマンス)の趣味が合う新しい人と出会うことを求めているなら、チェックする価値がある。
このアプリは、私たちがこれを取り上げた時に同時に記したように、今このアプリが提供しているものよりはその将来性の方が大きい。シートミュージックを読み取って再生するのだが、私たちの検証によると、それは完ぺきとは程遠かった。
このアプリについて私が言えることは、それが実際にどう演奏するのかやそのアイディア自体が素晴らしいことに加え、これがもっと磨き上げられて改善されれば、そういったアプリの可能性をほのめかしているということだ。
開発者は、“より良くより便利に”するために長い年月これに取り組み続けるつもりだと言っている。すでに彼らは、ユーザーインターフェースの向上および楽譜の編集・削除・追加に取り組んでいる。
– SnapNPlay | Android & Demo Version [Free]
私たちが4月にEverymeについて初めて書いた時には、iOSのみだった。その1か月後にAndroid版が登場し、その後全てのプラットフォームで動画共有機能を展開している。
Everymeは、実際にいくつかの問題―特に電話帳に関して―を解決しているプライベートソーシャルネットワーキングアプリだ。
このアプリのチームには、Everymeがどのように登場したかについて興味深いストーリーがある。人々が群れの中で使い始めるサービスへと進化したストーリーだ。
Google+と同様に、Evermeは、友人、家族、飲み友達、スポーツ仲間など、あらゆる種類のサークルを設定させてくれる。そのグループが興味を持っていることに基づいて、写真やメッセージや動画を共有することができるのだ。
私たちは、もっぱらカップルを満足させるアプリとサービスを相当量見てきた。最近立候補したアプリの1つが、Baseline VenturesやGeneral CatalystやLightspeed Venturesなどの数多くのアメリカ投資家によって支援されているAvocadoだ。
もっと面白いことに、このベンチャー企業の背後にいるのは元Google社員で夫婦のChris Wetherell (Google ReaderとBrizzlyで有名)とJenna Bilotta (Gmail、Google Reader、YouTubeのUXデザインを以前担当していた)だ。
Avocadoは6月にローンチし、iOS、Android、Webに対応したパーソナルコミュニケーションサービスを展開し、カップルがどこに行こうとも繋がっていられるようにしている。
このアプリの後援者を考えると、注目すべきアプリであることは間違いない。
iOSアプリでビデオチャットをローンチしたばかりのWhosHereがついに、Androidでもそのロケーションベースのチャットアプリをローンチした。
2008年に創設されたWhosHereは、世界中の500万人以上の人が地元の人とコネクションを作るためにこのiOSアプリを使用したと断言している。このアプリは、ユーザーのスマートフォンのGPS機能を活用して、ユーザーが無料で、テキストと通話とビデオ(iOSのみ)を介した自発的なコネクションを作ることを可能にする。
あなたは、世界が別のソーシャルネットワークを必要としているとは思わないかもしれないが、オーストラリアを拠点とするスタートアップPlayUpの優れた人々は、それとは反対の意見を持つ。
去年10月に世界的にローンチしたPlayUpの前提は、とてもシンプルだ―観戦しているスポーツの試合を選択し、仲間とゲームの全ての側面について議論するためにバーチャルでプライベートのハングアウトを設定する。または、他の部屋に乱入して全く見知らぬ人とチャットをしたいのなら、それも可能だ。
5000万ドルという多大な額の資金を得たPlayUpは、ついに3月にAndroidに参入した。本当に優れたアイディアで大々的に売れる可能性のあるアプリであるが、これを書いている時点では、まだイギリスやアメリカなどの主要な市場で勢いを得ようとしているところだ。
ソーシャルTVアプリZeeboxが、今年4月についにAndroidに参入し、ユーザーが、友達が見ているTV番組を見たり、一緒に見るように友達を招待することを可能にしている。
巨大なBSkyBによって支援され、間もなくアメリカでローンチするZeeboxは、ソーシャルTVアプリの第一選択肢になるかもしれない。
私たちはすでに生産性を上げるための優れたAndroidアプリを届けたが、2012年は物事を成し遂げるのに役立つアプリが特に話題の年になっている。ここではその中から私たちが選んだものを紹介する。
パーソナルクラウドサービスに目を向けた後、JolicloudはiOS向けの非常に面白いサービスを思いついた。それについて私たちはローンチ時に取り上げている。
Jolicloudが今月初めにこのアプリのAndroid版をローンチした際、クラウド内に保存した全ての情報とアイテムを中央に集める行進は続いていた。
全くの新しいアプリというよりはむしろリブランドであるため、これを含めるべきか否かは確かではない。しかし、徹底的な点検と方向転換がなされ、私が選ぶ今年のトップアプリの1つとなった。
Pocketとして再ローンチされたRead It Laterは無料となり、450万人の既存ユーザーに記事や動画や画像などを保存させることに焦点を合わせた。テキストをベースとしたものは少なくなり、一般的にはメディア中心となっている。
複数のデバイスで見つけたコンテンツを同期することができる優れたアプリだ。
今年初め、私たちは、Y CombinatorスタートアップのKicksendについて伝えた。それは、ファイルを非公開で友達と共有することを可能にする。このサービスはすでにiOSでは利用可能だったが、その後、Android版のアプリがリリースされることになった。
小さいが優れたアプリだ。
これはイギリスのAndroidユーザーのためのアプリだ。
今年2月から、Barclaysの口座を持っている人なら誰でも、この会社のモバイル送金サービスPingitを使って、携帯電話番号だけでお金を送ったり受け取ったりすることができるようになった。
Pingitは顧客にイギリスの口座と国内の携帯電話番号のみを要求し、このような方法で送金する個人間のサービスとしてはヨーロッパ初であるとBarclaysは言っている。このサービスは、顧客の口座と携帯電話を結びつけることで銀行の詳細情報を排除する。
後にこのアプリが全てのイギリスの銀行の顧客に開かれたことで、大変革をもたらすアプリへとなっている。
どの靴を買おうかとか、どのライブに行くべきかとか、次の休暇にどこを予約すべきかといった決断を下すことに問題を抱えているなら、このアプリがあなたの足元を照らしてくれるだろう。では、それは何をするアプリなのか?
簡単に言うと、Ovotoは、あなたが結論に達するのを手助けするために、写真を撮って即席の投票を作らせてくれる。このアプリは、FacebookとTwitterとコネクトし、7つの動詞―買う、売る、行く、する、食べる、飲む、着る―を基本とした物事をあなたがすべきかどうかを友達やフォロワーに尋ねる。
確かに面白いアイディアだ。
携帯電話の放射線のリスクの認知度を上げて、その可能性を減らすため、今年Tawkonが登場し、携帯の放射線被ばくからユーザーを守る唯一のAndroidアプリであると主張している。
Tawkonが提供する2つの率直な提案は、場所の変更(数フィート離れるだけで携帯の放射線は低下する)と頭と体を携帯電話から離すこと―つまり、スピーカーフォンのヘッドセットやBluetoothを使用するということだ。
紅茶とママレード付のトーストを促すために午前7:30のアラームを設定したのに、実際に起きたのは8:15で、かかとから煙を出して駅へ向かうなんてことはどれ位あるだろうか?恐らく、あなたが認める以上に頻繁にあるだろう。しかし、あなたを助けてくれる1つのソリューションがここにある。
あなたの居場所を判別するために家の中のWiFiシグナルを活用し、このAndroidアラームは、ルーターに近づいた時にのみオフになる。つまり、アラームをオフにするためには物理的にベッドから出なければならないことを意味する。
素晴らしいアイディアだし、私たちが知る限りでは他のどこかで試されたことのないアプリだ。そして、効果抜群だ。
ここThe Next Webではあまり多くのゲームは取り上げない。一般的に私たちが取り上げるゲームアプリは、大衆に受け入れられているものか、無視できないほどに目立つ要素があるものだ。
2012年は、これまでのところ、TNWにぴったりだと判断した新しいAndroidリリースはほんの一握りしかないが、その中の1つが、iOSでじわじわと人気が出てきた後の1月についにAndroidに参入したWhale Trailだ。
Whale Trailは、空を飛ぶ水中動物‘Willow the Whale’が、悪魔の‘Baron von Barry’と怒った雲の軍隊‘Thunder Bros’から逃げることに焦点を合わせたゲームだ。デバイスのタッチスクリーンを器用にタッチすることが要求され、7つのレベルにわたって、バブルを集めたり敵を倒したりしながら空を急降下したり宙返りをしたりする。
中毒性のあるアプリだ。
3月、Temple RunがついにAndroidに登場した。このゲームは、登場人物は異なるがインディー・ジョーンズ映画のゲーム版のような感じで、永遠に終わらないゲームのように思われる。
Googleが所有するオペレーティングシステムへの参入は、絶大な人気を誇るiOS版の結果として生じた。Appleが250億アプリがApp Storeからダウンロードされていることを発表した時、Temple Runは無料アプリランキングの第18位に入っていた。
長年人気のあるFootball Managerシリーズのファンも、4月にGoogle Playに登場したAndroid向けの縮小版があれば、どこをうろついていようとこの美しいゲームへの中毒を維持することができる。
Football Manager Handheldは、すでにiOSには数年前から存在し、2012年版はAndroidローンチに先立ってAppleデバイスで利用可能だった。しかしながら、ついにGoogleが力を注いだスマートフォンにも移植したというニュースは、何百万人もの人々を喜ばせている。
Zombies, Run!は、3月にiOSデバイス向けにアプリになる前に、去年私たちが取り上げたKickstarterプロジェクトだ。その前提は?簡単に言うと、ゾンビから逃げることで健康を保つのだ。
プレイヤーは、ゾンビ黙示録の生き残りの役になり、物資を集めるというミッションを実行する。ドラマは完全に台本が用意されたオーディオの中で展開する。ミッションに成功すると、まだ明らかになっていないストーリー部分へのアクセスがプレイヤーに与えられる。この全てが、現実世界の中で起きるのだ。ユーザーは、ゾンビが迫ってくる音を聞いたときに実際にランニングをする。
6月にAndroid版がローンチした。少し高価だが、素晴らしいコンセプトだ。
まだ1年も半分しか過ぎていないが、私たちはAndoridに登場した数多くの素敵なアプリを目にしてきた。2013年が近づいてきた時には、他にどんなものがストアに現れたのかを見るために、このリストに再び戻って来よう。
この記事は、The Next Webに掲載された「The best Android apps of 2012 so far」を翻訳した内容です。
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