SMX West 2010 : ユニバーサル検索&ブレンド検索をSEOで活用しよう!

公開日:2010/03/04

最終更新日:2024/03/18

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午後の二つ目のセッションは原題「Universal & Blended Search Opportunities」。SES Londonでも幾つか話題になったユニバーサル検索の話。モデレーターはSearch Engine Guideのジェニファー・レイコック。パネリストはPerformicsのエリック・パプズン(Papczun)、Dream Systems Mediaのマット・シルタラ、PRWebのジヤン・ウェイ。

まずはDream Systems Mediaのマット・シルタラがブレンド検索の基本を。

特定の質問に対してインターネット上には様々な回答になる・参考になる情報が溢れている。ウェブサイト、Twitter、映像、画像、Q&A、ブログの記事、レビュー、などなど。

検索結果のブレンド・メディア(Blendid Media)。

例えば人の名前で検索すると、ウェブページの結果一覧に加えて、、、その人の写真が同時に表示されることがある。映像が表示されることもある。ニュースの結果が出ることもある。

商品名で検索すると、商品ページが通常の検索結果と個別に表示されることがある。ブログの記事が通常の検索結果と個別に表示されることがある。

書籍の情報が個別に表示されることがある。

地図と近隣の店舗情報が表示されることがある。

Twitterのつぶやきが表示されることがある。

ソーシャル・サークルから友達の写真やブログ、メールが表示されることがある。

。。。と、実際のGoogleの検索結果画面を見せながら一通り説明。最後に下記のコメントで終わりました。まずは基本の紹介ですかね。

通常の検索結果以外の箇所に露出していきたい時は、インターネット上の様々なメディアを活用していく必要がある。

活用のヒントは色々ある。例えばQ&Aサイトでキーワード検索をし、Q&Aに表示される内容からユーザーニーズを考えてみることもできる。

次にPerformicsのエリック・パプズン(Papczun)。大手SEMエージェンシーですね。

ユニバーサル検索のトレンドについて。人によってユニバール検索と言う人とブレンド検索と言う人がいますね。明確な違いは無さそうな感じです。

ユニバーサル検索の利用者の調査を行うと、ユニバーサル検索経由で画像や映像を見つけた人は利用率が通常より高い傾向がある。

ローカル検索は確実に店舗への実際の来店を促進している。

ローカル検索をした人の37%が実際の店舗に訪問している。

2008年にモバイル検索の28%がローカル検索だったが、2013年までに35%になると予測している。

ユニバーサル検索を効果的に活用にするには、「ユニバーサル・ブランド・マネッジメント」の概念が重要。特に下記の3指標が重要:

・レピュテーション管理
・ブランド認知
・ローカル検索経由の来店促進

例えばGoogleで「McDonalds」(マクドナルド)で検索してみる。1ページ目で会社のサイトやローカル検索の結果が表示されるが、画像の一部にひどい内容の画像が表示されている(太った水着の女性が二人)。こういうケースではこの画像より優先表示させるマクドナルドの関連画像を用意すべき。

ウォルマートで検索すると、「ターゲット(競合)がウォルマートよりはるかに良い!」と言うTwitterのつぶやきが出てきた。

United Airline(ユナイテド空港)で検索するとネガティブサイトが1位に表示される。

ユニバーサル検索は利用率が増えているにも関わらず、対応がきちんとされていない場合が多い。今後ますます重要性を増していくだろう。

。。。前半のデータは興味深いですね。もう少し掘り下げて聞きたかったです。実は最後に画像&映像検索、ローカル検索、リアルタイム検索、レピュテーションマネッジメントのポイントを10個ずつ3分で紹介してくれたのですがとてもメモれず、、後で資料が入手できればまた紹介します。

最後にPRWebのジヤン・ウェイ。PR会社だけあってニュース検索に特化したユニバーサル検索の活用法を紹介。

事実1:
ユーザーはブレンド検索のニュースに気にしている
・・・検索結果に表示されるニュースのクリック率はある程度ある

事実2:
Googleはブレンド検索のニュースを気にしている
・・・Googleの検索結果にニュースが表示される回数は増えている

ニュースを発信することは、より多くのトラフィックを得るのに重要。

とは言え、発信するニュース情報なんて余り無い、と言う人もいるかもしれない。

しかし本当にそうなのか?

そもそもニュースとは何か?

「ニュースは時間軸の中で取り上げられる情報である。」

ネット時代のニュースとは?

例えばティップスでさえ、ニュースに成りうる。例えば「***に成功するための5つのティップス」は立派なニュースに成る。

ニュースであってもキーワードを意識することは重要。ユーザーが検索すると思われるキーワードをニュースの文章、特にタイトルに記述することが露出回数を増やすには重要。

ニュースの寿命は短い。一時的に検索結果の上位に表示されても、長くは続かない。逆に言うと、ニュースを発信するタイミングも考える必要がある。

。。。ニュースと言うか企業にとってはプレスリリースなのでしょうが、確かにユニバーサル検索の時代に企業のニュース、プレスリリースの効果的な活用法と言うのも改めて見直される要素かもしれませんね。

続いてQ&A。

Q:
ユニバーサル検索が普及すると、SEOの意味が無くなると言う話があるが?

A:(三者ともSEM会社なので人を特定せずまとめて書きます)
検索結果に一定のウェブ検索の結果は残る。SEOは重要。

今日話したように画像や映像、ニュースのSEOも必要だろう。必要となるSEO施策は広がる。

Q:
モバイル検索の結果はユニバーサル化されていくのか?

A:
スマートフォンやiPhoneの普及で当然そうなっていくだろう。特にローカル検索に関しては進化していくと思う。

Q:
YouTubeのビデオをどうやったらGoogleの検索結果に上位表示できるのか?

A:
YouTubeにビデオをアップロードしたら、必ずブログやサイトに掲載すべき。ビデオの利用回数やコンテンツの関連性が上がって上位表示される確率が高まる。

Q:
ユニバーサル検索の最大のティップスを上げるとすると?

A:
基本的にはビデオでもニュースでも良いコンテンツを作ると言うことだ。発信し続けることが重要。

例えばネガティブな情報がインターネット上に溢れていたとしても自ら情報を発信し続けることで、それらの情報の上位に表示させることができるかもしれない。

Q:
ビデオを上位表示させるには自社サイトにアップロードするのとYouTubeとどっちが効果的か?

A:
サイトにトラフィックを直接呼びたければ自社サイトが良いだろう。ただしSEOはきちんとする必要がある。

YouTubeにアップロードすることで、YouTube自体の検索エンジンの対象になるなどトラフィックを獲得しやすい点もある。両方にアップロードする考え方もある。

Q:
ユニバーサル検索に取り込まれる次の要素は何か?

A:
要素と言うと答えにくいが、ローカル検索はもっと進化していくだろう。また検索キーワードももっと細かいフレーズまで絞り込まれた上で個別のユニバーサル検索結果が表示されるようになっていくだろう。パーソナライゼーションももっと進化していくに違いない。

Q:
ユニバーサル検索の話をすると、ついGoogle中心になるが、Yahoo!やMSNはどうなのか?
個別に対応するには検索シェアが少なすぎる気もするが。

A:
Google中心になるのは分かるが、Yahoo!やMSNからも多くのトラフィックを得ることはできる。特に今回のYahoo!とマイクロソフトの提携でBingはさらに進化していくだろうし、ユニバーサル検索も進化すると思う。対応する側もBingに対応することでYahoo!にもマイクロソフトにも同時に対応できるから今までよりは楽だろう。

Q:
マイクロフォーマットはユニバーサル検索で重要になっていくと思うか?

A:
なると思う。特にローカル検索では重要になっていくのでは。

Q:
レビューサイトの重要性は?

A:
当然重要だ。ローカル検索の地図情報と表示される店舗情報には既にレビュー情報が合わせて表示されている。

Q:
YouTubeのビデオのコメント数は順位に影響を与えるか?

A:
正確には分からないが、一般的に言えばコメント数が多いビデオは表示回数やクリック率も高いだろうし、上位表示される傾向はあるだろう。

。。。以上でした。特に目新しい話がある訳ではないですが、検索マーケティングも画像、映像、ニュース、、、と考慮しなければいけない対象範囲が広がるばかりですね。先日のSES Londonでは「ウェブアセット最適化 / Digital Asset Optimization / DAO」のセッションがありましたし。僕もまだまだウェブ検索のSEO中心でやっていますが、少しずつユニバーサル検索対応も取り組んでいきたいと思います。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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