SMX West 2010 : そうだ、SEO業者に聞こう!

公開日:2010/03/04

最終更新日:2024/03/18

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三日目午後のセッションは「***に聞こう!」シリーズ第二弾、今回は有名SEO業者が勢揃い。原題は「Ask The SEOs」。

ブルース・クレイ、SEO Bookのアーロン・ウォール、High Rankingsのジル・ウォーレン、SEOmozのランド・フィシュキンなど有名SEO会社・プロが壇上に並ぶ光景は滅多に見られません。何故かマット・カッツも最前列で座ってます。赤色のノートパソコン使ってますね。ブラックな発言ができなくなりそうで怖い・・・。ではQ&A形式にて。

Q:
ページネーションの際に理想的なリンクやTITLEの設定方法は?

A:
そもそもページネーションでトップページ以外がインデックスされる必要があるかどうかをまず考えたい。

全ページのTITLEを全て一緒にしたら全ページがインデックスから消えたことがあった。少なくともTITLEにページの順番位は記述したい。

アンカーテキストも数字を記述した方が良い。

そもそもページネーションで何十ページも遷移しないと目的に辿り着けないのはユーザビリティ的にまずいだろう。

サリバン:
今日はユーザビリティの話は無しだよ 笑

Q:
SEOの初心者はどこから始めるべきか?

A:
私のメールマガジンを読んで 笑(ジル・ウォーレン)

SEO Bookが良いだろう(SEOmozのランド・フィシュキン)。

SEOmozも良いかも(Search Engine Landのバネッサ)

。。。完全に褒め殺し状態 笑

Q:
GoogleのSEOレポートカードは参考になるの?

A:
あれは技術的な要素を強調し過ぎ。SEOが戦略的なマーケティング手法じゃない、と言っているように見える(ランド・フィシュキン)。

。。。相変わらず過激なことを平気で言う人ですね。

今日のパネリストは皆長年SEO業界にいて、皆知っている。皆良いコンテンツを情報発信している。これからSEOを学ぶのであれば、どの情報でも有益と思うが、余り薦めないのは掲示板やフォーラムでSEOを学ぼうとすることだ。余りに混乱した情報が多すぎる(ブルース・クレイ)。

各検索エンジンが提供しているSEOガイドやブログは読んでおくべきだろう(SEO Bookのアーロン・ウォール)。

Q:
大型のサイトで様々な情報を提供するのと、情報毎にサイトを分けるのとどっちが効果的か?

A:
ケースバイケース。オーソリティサイトになっていない大型サイトよりはテーマを特化した小型サイトの方が上位に表示される場合が多いこともある。

マイクロサイトを乱立している業界もあるが、ブランドコントロールは難しいかもしれない。ただマイクロサイトが上位表示しやすいのも事実だが。できればページランクの高い大型サイトを1つ確率し、サブディレクトリで各コンテンツを発信していった方が良いとは思う(ブルース・クレイ)。

最前席からSEO業者を監視、いや見守るマット・カッツ

Q:
ブログの更新頻度が検索結果に影響を与えるのか?

A:
更新頻度はそもそも読者がいなければ全く関係ないが、いずれにしても更新頻度よりコンテンツの質だろう(3 Dog Mediaののグレッグ・ボーザー)。

ブログを半年更新しなかったら、私の名前で検索した時、ずっと1位だったのが4位に落ちた。多少関連性があるかもしれない(Search Engine Landのバネッサ)。

BIGワードで上げる訳でもないし、ブログを書く際は余りSEOを意識しなくても良いのでは(ジル・ウォーレン)。

ニューヨークタイムズのライターでさえ、ブログの記事名に検索されそうなキーワードを入れることを意識している。重要じゃないかな(Position Technologiesのトッド・フリーセン。)

ニュースならそうかもね(ジル・ウォーレン)。

ブログの更新頻度は昔は1日1回だったが、今は1日2回になりつつある。更新頻度もだが、実際に読者に読まれるには更新時間も重要だ(ランド・フィシュキン)。

ブログの記事に画像や図、映像をより多く入れると、ユニバーサル検索での露出も増えて全体的にトラフィックが増える傾向がある気がする(アーロン・ウォール)。

Q:
多言語のサイトを作るのであれば、どの方法が一番良いのか?別ドメインか、サブドメインか、サブディレクトリか?

A:
昨日のセッションでもこの話題があったが、結論から言うと其々に善し悪しがある。多言語サイトは言語以外にも例えば通貨やローカルサイトからのリンクなど考慮すべき点が他にもある(Search Engine Landのバネッサ)。

英語のサイトを他の言語のサイトにSEOを意識して作り替えるのは、キーワードを翻訳し、コンテンツを翻訳するだけで良い訳ではない。ターゲットマーケットのコンテンツに最適化する必要がある。例えばアメフトのコンテンツはアメリカ以外では通じないだろう。多言語サイトをきちんと作りこむのは英語サイトの数倍の手間暇がかかる(ブルース・クレイ)。

。。。日本進出で苦労したのかな?!

Q:
BingとYahoo!については?Yahoo!は無視すれば良いのか?

A:
個人的にはBingの順位が良いから早く変わってほしい 笑(グレッグ・ボーザー)。

BingのSEOは今はかなり簡単じゃないか(Position Technologiesのトッド・フリーセン)。

Bingは独自ドメインのサイトを評価する傾向がある。昔、Googleで有効だった時に使っていた今は使わなくなったドメインを復活させることを考えて良いかも(グレッグ・ボーザー)。

BingもYahoo!もまだまだスパムが通じるのが実態。トラフィックの比率的には低いが、そのために既存サイトを危険にさらしてまでSEOするべきかは判断が難しい(ジル・ウォーレン)。

BingとGoogleの対決の結果は2通りある。Bingがシェアを伸ばすか、そうじゃないか。僕はBingとGoogleは基本的に似ているとは思うが、、、その結果によりSEO対策のあり方も変わるかもしれない(ランド・フィシュキン)。

根本的にはSEO対策に違いは無いだろう。Bingはスパムに弱いと言う話があるが、Yahoo!にはスパム対策のエキスパートが沢山いる。その人達がBingの改善に参加すればBingもスパムに強くなっていくだろうし、是非そうなってほしい(バネッサ・フォックス)。

Q:
映像コンテンツはYouTubeか自社サイトかどちらに上げるべきか?

A:
YouTubeは世界No.2の検索エンジン。答えは明快(バネッサ・フォックス)。

ブランディングでビデオをアップロードするのなら、絶対にYouTubeだろう。ただし映像から実際のアクションにつなげたい場合は、自社サイトの方が効果的な場合もあるだろう。ケースバイケースだ(ランド・フィシュキン)。

。。。以上でした。流石にこれだけ揃うと、色々な意見があって結構盛り上がりましたね。細かな話で上に書けなかったモノも多いのですが。。。特に参考になる情報があった訳ではないですが、皆業界10年以上のベテランばかりなだけに、それぞれに自分の意見を持っていましたね。SEOは結局絶対的な正解は無い世界でもありますし、プロ同士が意見を激突させる風景は日本では中々無いので楽しかったです。

ダニー・サリバンとブルース・クレイ

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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