先に言っておくと、この記事は相当長い。長い記事を読むのが嫌いな人は読まない方がいいだろう。
それでもまだ読み続けている50%の読者に告ぐ、その中の1%以下の人しか最後まで読まないと思うから、今すぐ読むのを止めてほしい。この記事の価値は、読み飛ばしただけでは分からない、全部読んだ後で、初めてその価値が生まれるのだ。
さて、これで残った人もわずかになっただろうから、とりあえず「どうも」とあいさつをするとして、次に、「この記事は、ブログに関してあなたが今までに聞いた99%のことに反するものだ」と言っておこう。
私がこれから言うことは賛否両論であるし、もしかしたら怒ってしまう人もいるかもしれない。私は議論のためにわざと物議を醸すわけではないし、私だって人から「いい人だね」って言われたこともある。そう、私はただ単に真実を述べ、あなたにブロゴスフィアの本当の姿を伝えたいだけなのだ。
ブライアン・クラーク(私は彼に多大な刺激をうけている)は、世界で最も有名なブログの1つ、Copybloggerのオーナーである。彼のサイトは、2009年には350万ドルを稼ぎ、2010年はそれ以上になると予想される。彼は、Teaching Sellsのような講座やThesisのようなWordpressテーマを売ることによって、人々にお金を稼ぐ方法を教え、そのことでお金を儲けている。
彼は、自分のTwitterに変なアフィリエイトリンクを流したりもしている。私はブライアンが好きだし彼の成功を願っているが、彼はお金の儲け方を教えることでお金を儲けているのである。それがいいことにしろ、悪いことにしろ、読者にはその事実を知っておいて欲しい。
スティーブ・パヴリナは、世界でもトップの自己啓発ブロガーである。彼の記事の中には、生産性やモチベーションに関するトピックで、私がこれまでに読んだ記事の中でも最高だと思うものがいくつかあるが、彼もお金の儲け方を教えることでお金を儲けている。彼は、ソフトウェアやその他の製品について日記を書くことで宣伝活動をしているのだが、彼の一番の稼ぎ手は彼が作ったものではない製品の宣伝をすることだと彼自身が認めている。そんな製品の例としては、Site Build Itがある。スティーブは複数の記事の中で製品へのリンクを貼り、2000文字を超えるレビューを書いている。
スティーブはブログで月に10万ドル以上を稼いでいる。つまり、そういった製品の宣伝活動をすることは彼の時間の無駄にしているのではないことが分かる。
レオ・ババウタは、Zen Habitsという人気ブログを運営している。16万人以上の購読者を持つ彼も有名ブロガーの1人であり、彼にメリットがないわけがない。これだけの読者がいるため、彼は「Zen to Done」をはじめとする電子ブックを宣伝することができたのだ。もちろんそれで多くのお金を稼いだと思うが、果たして彼がやっている「A-list Blogging」という285ドルの講座ほどのお金になるだろうか?
私も例外ではない。私自身も教えることで多くのお金を稼いでいる。
「できる者は実行する、できない者が教える(Those who can, do. Those who can’t, teach.)」という有名な言葉がある。しかし、これまでに紹介した人は、できる者で、実行もするし教えもするのだ。私はこの人たちを大変尊敬している。つまり、私が言いたかったことは、教えるということは、特にブロゴスフィアではかなり利益のあるビジネスだということだ。彼らは、待っている読者を生み出したのではない、読者のために提供しているのだ。
ウェブの世界には、お金を儲ける方法を教えることがお金儲けになることを知っていて、それを教えてこようとするブロガーであふれている。それには引っかからないようにして欲しい。さもなければ、私のように人生の大切な12カ月を無駄にしたり、私の友人のように5000ドルを無駄にすることになる。
これはただ単にオンラインでお金を儲けることについての話しではない。あなたは、10代の“ライフコーチ”や、Twitterしか使わないソーシャルメディアのエキスパート、実際のお金でトレードをしたことのないForexエキスパートを数多く目にすることになるだろう。誰でもエキスパートを名乗ることはできるのだ。
一番良いのは、教えていることで生計を立てている人からのアドバイスだけを聞くことだ。3回の離婚を経験している人から人間関係のアドバイスを聞くことにどれだけの価値があるだろうか?
このブログでは、優れたブログを書くことについてよく触れているが、正直言ってそれはあまり問題ではない。ブログでお金儲けをしたいと思っているならなおさらだ。
ブログで月に10万ドル以上を稼ぐ26歳のハンガリー人がいるが、恐らくあなたは聞いたこともないだろう。なぜなら彼は何百ものブログを持っていて、その全てのコンテンツは自動化されているからだ。つまり、彼には本物の読者などいないし、おそらく彼はブログのプロセスを自分で行っていない。ただ単に膨大なスケールのテキストリンクを売っているだけでミリオネアになったのだ。
ある意味、彼も成功したブロガーである。
最近私が見つけた人気のブログ講座があるのだが、そこでは一般的な法則とは反することを言っている。彼らの方針は、ごく小さいが利益の出るニッチを選び、そのことに関して書かれている全てのブログ記事について書くというものだ。意味不明かもしれないが(私はこの講座を最後まで通して初めて分かった)、彼らはこの方法で莫大なお金を儲けている。
自分のことを書かれたブロガーが、そのフィードバックについてコメントあるいはブログに書き、新しいサイトへのトラフィックを送信する。これらのサイトはアフィリエイトのランディングページ(アフィリエイトリンクからあなたに製品を宣伝するようなオプトインメール)によく似ていて、ターゲットが絞られたEメールアドレスを獲得することに成功している。
多くのマーケッターは、あなたにオンラインでお金を稼ぐことはリストを持つことが全てだと教えるであろう。ここで紹介したケースでは、このリストによってあなたは多くのお金を稼ぐことができる。
Quick Online Tips は決して優れていないし(少なくとも私には)、その名前通りのものだ。インターネットを最大限に活用するための手っ取り早い方法を教えてくれる。おそらくそこにある1000の記事のうち999はあなたには関係のないものだろう。この筆者はそんなことは分かっているが、気にはしていないのだ。Googleからのトラフィックが全てなのである。
20,000のRSS購読者がいるにもかかわらず、そこにゲスト投稿をしてもあなたのサイトには10クリックも影響しない。ほとんどの購読者はコンテンツの大部分を読んではいないのだ。
検索トラフィックのターゲットを絞り、Google Adsense等を使ってコンテンツ連動広告を表示すれば、たくさんのお金を稼ぐことができる。私は友人にこのサイトのことは教えない。なぜなら多くの記事は彼らの助けになることがないからだ。しかし、それでもこのサイトのオーナーはこの方法で月に何千ドルも稼ぐ。
読む価値のないコンテンツで埋め尽くされ、何千もの他のサイトへのリンクが貼られているブログを友人に教えるかって?毎日毎日他のブログ記事のことを書いているブログを読みたいかって?答えはノーだ。
そういったサイトは優れていない。しかし、そんなことは全く関係ない。彼らは成功しているのだから。
グレッチェン・ルビンは優れた記事を書く。彼女のブログ、the Happiness Projectでは、「どうしたら幸せになれるのか?」という質問に答えて人々を助けている。彼女は、同じ題名の本をベストセラーにすることに成功した。
Ars Technica も優れている。他の数千もの技術系のブログが数百文字程度の短い記事を書いている中、彼らは深く掘り下げた内容の長い記事を書き、その流れを変えたのだ。このサイトのオーナーは、その努力の成果を十分に得ている。
もしあなたが、結果だけを求めるのではなく、自分のしていることを好きになりたいと思うのならば、優れた記事を書くことは重要だ。スティーブ・パブリナは、人々にどうすれば大量のお金を稼ぐことができるのかということを教えることで大量に稼いでいるのだが、それでも彼は優れている。私は、彼は自分のしていることを誇りに思っているのだと確信している。そうでもなければ、自己啓発に関して500,000語以上も書くだろうか?
私も、このブログからの収入はたったの5%にも満たないにもかかわらず(私の電子ブックを見つけた人もいるだろう)、他に所有しているサイトよりも私はこのサイトに多くの時間を費やす。その理由はいたってシンプルだ。私は書くことが好き、自分の考えをみんなと共有するのが好き、知識人(もちろんそれはあなたのこと!)と交流するのが好きだから。オンライン上でお金を稼ぐことについて書き、それでお金を稼がないこともある意味優れている。たぶん。ViperChillが成長しているのは、私が書くコンテンツについて人々が話題にしているからだ。
優れてコンテンツが重要である一番の理由は、ブロゴスフィアが劇的に変わったからである。
成功を収めること、お金を稼ぐブログを作るためには常に注目されている必要はなかった。
しかし、今はその必要がある。理由はこうだ。
世界中の人がみんなそれぞれ自分の選んだトピックで10個のブログしか読めなかったらということをちょっと想像してみて欲しい。あなたはその中に選ばれるのにふさわしいだろうか?
もしそうではないのなら・・・
ViperChillでは、他のブロガーがあなたに話しているようなブログの「ルール」を、私はかなり破っている。わざとルールを破ろうと思ってやっているわけではないが、それらを守ろうとも思っていない。私はただ私が書きたいと思ったトピックを私が書きたいと思った時に書くだけだ(早口言葉みたいだ)。私はただ、言う必要がある時には多くの文字を使って書くだけだ。
ここに、私がこれまでに破ってきたいくつかのルールを挙げる。
他にももっとたくさんあると思うが、もうあなたには私の言いたいことは分かっただろう。
安全第一で、無難でいることは、リスクを負うことよりもリスキーなのだ。
私を信じないって?
Yahoo!は、そのポータルサイトで安全策を貫いているが、Googleはシンプルな検索画面で挑戦してきた。MySpaceも安全策をとり改革をすることをやめ、Facebookがそのソーシャルネットワークの頂点を奪った。新聞も安全策をとり、今ではその多くがオンラインの活用に苦戦している。
安全策を取ることは簡単だ。でもそれはつまらないし、そんなものはありきたりすぎる。リスクを負うことは、もしかしたらこれからあなたの読者になるかもしれない人を遠ざけてしまうかもしれない。でもそれでいいのだ。あなたが人と違うことをしている、そのことを気に入ってくれる読者を見つけることができるのだから。
つまり、古いルールはもはや通用しないということなのか?いや、それは違う。一貫している価値観を共有することは、いつだって信頼できる戦略になる。同時に、あなたがどれくらい優れているかに関係なく、もしあなたが自分の記事をスペルチェックすることが苦にならないなら、人々はサイトにずっといることはないのだ。これらのことは大切ではあるが、彼らがあなたのことを話題にするには十分ではない。
以前に何百回も見たことのあるようなロゴを作成しているグラフィックデザイナーについて人々は話題にはしない。彼らが話題にするのは、Hugh McLeod,やDavid Airey 、 Matthew Inmanのような人たちだ。まだ分からない人のために言うと、ブロゴスフィアにはもう一人のEngadgetや Problogger や Perez Hilton は必要としていないのだ。(それぞれみんなユニークな方法で優れている)
ブロゴスフィアにはもはや安全第一の無難なブログは必要としない。
あなたが破れるあなた自身の業界でのルールを一覧にしようかとも思ったが、そうすると今度はそれが新しいルールになってしまい、この記事全体のポイントを否定することになってしまいそうなので止めておく。
その代わりに、私はあなたにとても大切な質問をしよう。その答えが重要である。あなたの業界で、誰もやろうとしていないことは何なのか?
それはあなたが考え、やるべきことだ。
この記事は、ViperChill : Viral Marketingに掲載された「The Most Important Blog Post You’ll Probably Never Read」を翻訳した内容です。
成功例を真似してネットで一稼ぎしようと思っている&努力しながら結果が出ていない多分多くの人たちに是非読んでほしい内容でした。しかし、弱冠20歳でこの記事を書くとは、、、実際にブログで生計を立てている(しかもそこそこ儲けて)自身の体験があるからこそ書けるのですかね。人真似をして、安全策を取った無難なモノが出来ることは結局たかが知れている。そこでどこまでクリエイティブに考えユニークな何かを実行することができるか、が勝負である。ブログ問わずSEMやSEO、 ソーシャルメディアマーケティング、またビジネスを新たに立ち上げて成功させる上においても、成功者とそうでない人の差を決める大きな要素と思います。
しかし、、、英語圏でトップクラスの人気ブログとは言えCopybloggerが毎年3億も4億も稼いでいるとは知りませんでした。SEO Japanでも翻訳記事を配信していく予定なのでそちらもお楽しみに! — SEO Japan
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