2006年にブライアン・クラークがバイラル・コピーライティングのレポートを作成した頃、ツイッターは存在さえしなかった。ところが、現在、ツイッターは、真剣にサイトを運営するウェブパブリッシャーにとって、コンテンツの露出を最大限に高めるためには、無視することは出来ない存在になった。
ツイッターは情報がオンライン上で広がる形態を変えつつある。2~3年前にはブログに掲載されていたであろうリンクが、今ではツイッターのようなマイクロブログサービスを通して共有されている。そのため、コンテンツを広げるための戦略を本質的に変える必要性が生じている。
不平を言い、物欲しげに、ブログのリンクやグーグル・ジュースが浸透していた古き良き時代に思いをはせるか、もしくは、ツイッターがもたらす新しい現実を受けいるかは、パブリッシャー次第である。ツイッターでコンテンツを リツイート(例えば、通常リンクと共に、他の人にあなたが発言したことをリピートさせること)させれば、サイトに大量の質の高いトラッフィクをもたらし、購読者数を増やすことが出来るだろう。
ところで、リツイートはどのようにして起きるのだろうか?そこで、ツイッターでバイラルにコンテンツを広げる際に考慮するべき5つの要素を紹介していく。
リツイートは、あなたが読者に起こして欲しいと思う行動である。そして、他のあらゆる行動と同じ様に、人々に行動を起こすよう説得するには、まずは彼らにお願いすることが重要だ。そして、コンテンツをユーザーにリツイートしてもらえたら、行動への呼びかけも再び投稿してもらえる可能性が高い。この行為こそが彼らの信頼性や影響力を高めるからだ。
私のリサーチでは、“お願いします”という言葉は、他のつぶやきよりもはるかに多くリツイートの中で見られることが判明している。私のリツイートマップの中で一番多くリツイートされたつぶやきを見てみると、“リツイートをお願いします”が定型的なコール・トゥ・アクションのメッセージであり、リツイートされたつぶやきの大半に見られた。その簡略化された典型的な形が「RTよろしく」である。繰り返すが、メッセージが新しいユーザーによってリツイートされたということは、そのユーザーたちは自分達のために彼らのフォロワーにもリツイートをお願いするということだ。
何度もリツイートされたつぶやきの中で利用されていた、その他の一般的なコール・トゥ・アクションのメッセージは以下のようなバリエーションが含まれていた:
リツイートおよびその他のバイラルなコンテンツ共有の形態に対する私のりサーチは、共有が他の時間帯よりも多く行われる時間帯がある点を発見していた。月曜日から水曜日の5営業日の前半は、木曜日、金曜日、そして週末よりもリツイートが頻繁に行われる。
1日の中の時間帯も重要のようだ。東部標準時間の午前9時から午後6時には、リツイートの使用は急上昇する。つまり、コンテンツをリツイートしてもらいたかったら、この時間に投稿しよう。
このデータは約70%のリツイートにリンクが含まれていることを示している。これは、リツイートのメカニズムがツイッター外のコンテンツを広める方法として受け入れられる点を示すため、マーケティング担当者にとっては嬉しいニュースである。また、リンクがリツイートされるつぶやきの重要な構成要素の一つだということを物語っている。
私が見てきたバイラル的な共有の形態のほぼ全てに、何かしらの社会的な裏づけが見られた。人間には、自然に模倣するという傾向がある。とりわけ自分よりも持っている情報の量が多く、また質も高いと思っている人においてその傾向が強い。そのため、つぶやきがリツイートされる可能性は、リツイートされる度に大幅に高まるのだ。
そこで、リツイートされる可能性を上げる戦略の一つとして、オーガニックなリツイートをさらに促すために、コンテンツをリツイートしてもらえるようにメッセージを送るか、説得してしまうと言う手が考えられる。この戦略は、コンテンツを共有してくれる有名なユーザーを味方につけている場合とりわけ功を奏する。彼らは権威を活用し、行動に対する呼びかけ、そして、メッセージに手を伸ばしてくれるはずだ。
どんな “ソーシャルメディアの専門家”も、ソーシャルメディアにおいては “価値を加えることが肝要だ”と言うだろう。私自身、時々申し訳なく思うのだが、 “価値” という言葉は、有益なアドバイスにとして考えるには、漠然としすぎている。リツイートという背景の中、価値は様々な形に姿を変え、そして最もリツイートされるつぶやきを見ることによって、ちょっとした共通性を推測できる。以下がその具体例である :
メッセージがリツイートされる可能性が高まるその他の要因や戦略をご存知だろうか?皆さんの意見も聞かせてもらいたい。
ライター紹介: ダン・ザレラはウェブ開発の経験を持つ、ソーシャル/検索/バイラルマーケティングのエキスパートである。ツイッターでダンをフォローしておこう。
この記事は、Copybloggerに掲載された「5 Steps to Going Viral on Twitter」を翻訳した内容です。
コピーブロガーからの掲載ですが、ブライアン・ソリスのバイラル・マーケティングの記事にも登場したダン・ザレラが自らゲスト投稿。データマニアな彼だけあり、余り他で見られないユニークなデータと、データに基づいたアドバイスを提供してくれました。ソーシャルメディアの世界で感覚的な意見で無く、数字に裏付けられたアドバイスは貴重ですね。 — SEO Japan
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。