SEOの7つの厳しい現実

公開日:2010/04/13

最終更新日:2024/03/18

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CrazyEggのCEOによる、SEOの記事。ネットサービスの起業家がSEOを体系的に理解していることに驚きです。と言うか、今の時代、これ位は当然でしょうか。とりあえず読んで基本を確認したい。しかしテククランチのSEOに彼が関わっていたとは知りませんでした。。。その手法はいかに?! — SEO Japan

ウェブサイトを検索エンジンに最適化したいだろうか? seo

検索エンジン最適化、つまりSEOは先端科学ではないが、検索エンジン経由のトラフィックを上昇させるためには、知っておかなければならない多数のノウハウがある。

厳しい現実 その1 : リンクが全て

SEOには、2つの主要なポイントが二つある。ウェブサイト自体の内部最適化、そして、ウェブサイトへのリンクを張ってくれるサイトを増やす外部最適化だ。内部最適化は、誰にでも簡単に作業することが出来るが、リンクについては簡単な解決策がない。

検索エンジンは以下の点を見る

  • ウェブサイトへのリンクを張るサイトの数 – 通常は、リンクの本数は多ければ多いほどよい。
  • これらのリンクのアンカーテキスト – もし、“ドッグフード”で上位に格付けされたいなら、ウェブサイトへのリンクは、ウェブサイトの名前ではなく、“ドッグフード”と書かれていたほうが有利だ。
  • リンクの関連性 – もしウェブサイトがドッグフードに関するものであった場合、犬もしくはペットの関連サイトのリンクが必要になるだろう。

上記で私が述べた3点を考慮されたリンクが理想的と言える。理想的なリンクを得るのは難しい、しかし、検索エンジンがこれらのリンクを何よりも重要視しているのだ。

厳しい現実 その2 : 基本が重要

一体どこの誰が、メタタグなんて気にするのだろうか? 検索エンジンは重要視している。メタタグによって、グーグル・ウェブマスター・セントラルが、ウェブサイトと 重複するタイトルや記述がいくつあるかを教えてくれるのだ。

私がテッククランチと仕事を始めた3~4年前、私は彼らの検索エンジンのトラフィックを30日以内に2倍にすることができた。どうやってやったか推測できるだろうか?

ここに重大発表をしよう…

私はただ単に、エントリのタイトルタグをタイトルタグにして、ブログの最初の1文をメタのデスクリプションに記述しただけだ。

誤解しないで欲しい。全体としては他にもいろいろと作業を行った。しかし、これらの単純な2通りの変更が、テッククランチの検索エンジンのトラフィックを2倍にしたのだ。

厳しい現実 その3 : あるサイトには上手くいった方法が、他のサイトにも通用するとは限らない

既にテッククランチの検索エンジンのトラフィックを2倍にした方法を他の多くのブログにも利用してきたが、その手法によって、ワードプレスの検索エンジンのトラフィックを半減させたこともある。

面白いことに、これらの方法は全てワードプレスのプラットホームで利用していたのだ。そのため、私は同じ変更をワードプレスドットコムのサイトで行えば、これらのサイトでも劇的にトラフィックを増加させることが出来ると思ったのだ。

しかし、私の思い通りにことは運ばなかった。要するに、あるウェブサイトで上手くいったことが、他のウェブサイトでも上手くいくわけではないと言うことだ。もし、検索エンジンのトラフィックを最大限に増やしたいならば、色々と試す必要があるだろう。なぜなら他のウェブサイトでは上手くいったことが、そのまま自分のウェブサイトに活用できるわけではないからだ。

厳しい現実 その4 : 検索エンジンのためのコンテンツを作成するのはNG

なぜ検索エンジンのためにコンテンツを作成する点が話題になるのだろうか。少し考えみて欲しい… 何かいけないことはあるのだろうか?

その通り!検索エンジンがコンテンツを読むのではない、人々が読むのだ。検索エンジンのためにコンテンツを作成するなら、人々を顧客に変えることなど不可能である。それとは反対に、人々のためにコンテンツを作成すれば、少なくとも彼らがお金をはらってくれる顧客になってくれるチャンスが生まれるだろう。

しかし、コンテンツを作成する際は、検索エンジンを度外視するべきではない。検索エンジンのことも考慮するべきである。なぜなら、人々、そして、検索エンジンの双方のためにコンテンツを作成することも出来るからだ。

要するに:

  • タイトル – コンテンツのタイトルは、人目を惹くようなものでなければならない。魅力的なタイトルによって、人々にコンテンツを読んでもらえるからだ。
  • キーワード – コンテンツがドッグフードに関するものだったら、ドッグフードや自然に関連する場合は関連するキーワードを組み込んでおきたいところだ。そのため、無理やりキーワードを詰め込むべきではない。
  • リンク – コンテンツにリンクを張っておきたい良質なサイトを知っているなら、リンクを張ろう。ただし、全てのリンクジュースを独り占めしてはいけない…。つまり、グーグルのような検索エンジンに誰もリンクアウトしていないのは良くない事態だ。
  • コンテンツ – より詳細で個性的なコンテンツほどポイントが高い。検索エンジンは、インデックスの中に同じような記事を必要とはせず、人々を魅了するユニークな情報を必要としているのだ。

上述したステップを踏んでもらえば、人々と検索エンジンの双方のためにコンテンツを書くことができるだろう。これらのステップは、他のウェブサイトがリンクを張ってくれるような良質なコンテンツを作る際に役に立つだろう。そして、厳しい現実 その1で述べたように、リンクは検索エンジンで上位に格付けされるために最も重要な要素である点を忘れないでもらいたい。

厳しい現実 その5 : 完全マッチするドメイン名が最高のランクを獲得する。

もしも特殊なキーワードで上位に格付けすることを狙っているのなら、ベストのドメイン名はブランディング可能なものではなく、豊富なキーワードを持つものである。

例えば、homesでランキングを獲得したかったら ベストのドメイン名は homes.com か homes.net、もしくは homes.org だ。ぴったり合うドメイン名なら良い結果が期待できる。

もし完全にマッチするドメイン名を入手できなかったら、cheaphomes.com にしてもいい。しかし、これでは、homes.com ほどのランキングは期待できない。その代わり、cheap homes で上位に格付けされたいなら全く問題はない。。

グーグルは完全に一致するドメイン名の重要性を強調してきた。例えば、
キーワード“homes”でグーグル検索をしてみると
homes.com がランクの1位、2位を占め、realtor.com は3位に格付けされていることが分かる。また、両方のドメインについてそれぞれいくつのリンクが張られているのかをチェックしてみるとhomes.com は1000本以上realtor.com は3000本以上抱えていることが分かる。

要するに、realtor.comは3倍のリンクが張られているものの、1位を獲得しているのはhomes.comと言うことになる。これで完全に一致するドメイン名の力が分かってもらえたのではないだろうか。これらのドメイン名がビジネスのブランディングには適していないかもしれないが、ビジネスが検索エンジンのトラフィックと密接に関連しているなら、完全に一致するドメイン名を入手することを考慮した方がいいだろう。

厳しい現実 その6 : 安全第一

私のことを知っている読者の方であれば、私がグーグルで上位ランクを得るために、たくさんの怪しい手を使ってきたことをご存知だろう。私はいくつかの競争率の高い用語でランクの上位を獲得してきたが、主に検索エンジンが見下しているような戦略を使って成し遂げたものである。

私は短期間で大儲けをした。しかし、最終的にはグーグルに見つかってしまった。そのため、もしテキストリンクを購入する戦略や上位にランニングを獲得するための魔法ののような戦略を練っているなら、もう一度よく考えてみるべきだ。

計算してみよう。検索エンジンは既に多くの訪問者、そして、さらに重要な収入をもたらしていると仮定しよう。もしテキストリンクを買うことで、収入が2倍になるのなら確かに魅力的だ。しかし、捕まってグーグルのような検索エンジンから追放される可能性もあるのだ。

つまり、収入を失うリスクを負うかどうか、自分自身に問いかけてみよう。

厳しい現実 その7 : 時間がかかる

なぜこの点を最後まで取っておいたのかというと、これが最悪の現実だからだ。不人気のキーワードで上位にランクインしたいなら、簡単に目標を達成することが出来るかもしれない。しかし、“ポーカー”や“クレジットカード”等の競争率の高いキーワードで、上位に格付けされたかったら、すぐに実現するなどと期待するべきではない。

さらに、ウェブサイトの内容を変えた時も、すぐにトラフィックが急上昇するなどと期待してはいけない。変更が検索エンジンに登録されるのに数週間かかることもあるのだ。このため、数ヶ月とまではいかなくても、数週間は見ておこう。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The 7 Harsh Realities of SEO」を翻訳した内容です。

ほぼ全てのSEOの基本要素を、うまくまとめた記事でした。テククランチのSEOは、、、ま、そんなものでしょうね 笑。実際、ブログで内容の濃い記事を配信しているサイトなら、コンテンツも充実し、リンクも自然に集まってきますし、、、実際、SEO Japanも特に対したSEOはしていませんが、ロングテール中心にそこそこのトラフィックは得ています。

6番目の「安全第一」は少し優等生的意見ではありますけど。ビッグワードで上げるには有料リンクを購入するかはともかく、何かしらの外部リンク対策は必要になってくるのが現実。このサイトもドメインは「SEOJapan.com」でかなり完全マッチながら、「SEO」で1ページ目表示するとなると、特別な外部リンク対策を仕込まないと駄目そうですし。やったらやったで何か言われそうですし、止めておきますか。。。7番目のアドバイス「時間がかかる」を信じて地道にコンテンツをアップしていくことにします。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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