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Instigator Blogの起業家向け記事シリーズから、起業する際の人材の集め方について。ベンチャーの場合、ビジネスモデル以上に事業成長の成功が人材にかかっていることは100%間違いないと思いますが、実際の有能な人を雇えるかと言うのは奇跡の出会いでもない限り非常に難しい問題です。ここではその奇跡の出会いを自ら産み出すためのノウハウを紹介します。 — SEO Japan
人材雇用は、依然としてスタートアップ企業にとっての大きな挑戦でありミステリーの1つである。大部分のCEOや創設者は雇用担当としての教育を受けていないため、どうやって適切な雇用をすればいいのか大抵はほんのわずかなアイディアしか持っていないものだ。さらに、彼らはスタートアップ企業の運営で忙しいため、雇用プロセスに十分な時間を費やすことがほとんどないのだ。
スタートアップ企業の雇用は難しい
多くの注目を集めているスタートアップ企業でさえ、雇用は簡単なことではない。人を雇うためには注目や噂は絶対に必要である。そのために私は、スタートアップ企業を、人材雇用のマグネットにすることを主張する。また、人材雇用がインバウンド・マーケティングのようなものに発展すると私は信じている。しかし時に、十分な大きさのマグネットを作ることができず、あなたが積極的に仕掛けなければならないこともある。
人材雇用は、それ自身がアート&サイエンスと言える。手が込んでいて、一筋縄ではいかないし、様々な手法と手段ある。そして残念なことに適切な人材雇用が実践できているCEOや創設者はほんのわずかしかいない。しかし、正直言って選択肢などないのだ。もしスタートアップ企業を運営していて、適切な能力を持った人を捕まえる活動をしなければ、あなたは失敗する。
ここにあなたがすべきことを示す:
- きちんとしたコンタクトマネジメントシステムを導入する。Network Hippo やGistのようなものを試してみること。さもなければ、Excelにこだわるかだ。あなたが必要な項目を扱った独自の小さなデータベースを作ることさえ可能だ。
- 人材を探せる可能性のある全てのサービスを利用する。LinkedIn、Google、 Twitterといった明らかなものから始めてみる。少し閉鎖的ではあるが、Facebookもいいかもしれない。WeFollowとTwellowも役に立つ。関連キーワードで検索をしてみよう。適切な同義語を見つける必要があれば、Thesaurus.comを使用する。(これらのことはすでに知っているべきことではあるが)
- 全てのプロフィールに目を通し、素早い決断を行う。全てに素早く目を通し、関係を先に進めるかどうかの判断を素早く行うこと。求人の条件に完璧には当てはまらないが、他に面白い人材を知っている可能性のある人を見つけることができるかもしれない。ただ単に採用者を探すのではなく、コネクションも探すのだ。LinkedInでは、もしあなたがある人物からたった2段階離れているだけなら、共通の友人にあなたを紹介するように頼めばいい。(ちょっとしたアドバイス:LinkedInのプロフィールにはたいていEメールアドレスが載っている。もしアドレスがあれば、メールを送ればいいのだ) LinkedInからはブログや企業サイトやTwitterアカウントを見つけることもできるだろう。そういったものもチェックしよう。素早い決断が必要な理由は、人物のプロフィールや情報の分析に多くの時間を費やしたくないからだ。よりよい判断をし、次に進むこと。もしあなたが何とかして到達したことがうまくいかなくても、それはそれでいいのだ。大切なのはあなたがやろうとしたことだ。
- Twitterでフォローする。 これはあなたが作り上げることができる最も軽いタッチポイントだ。誰をフォローするのかは、全く自由で問題はないと思う。フォローした人がフォローし返してくれるかどうかチェックしよう。MutualTweeps.comのようなサービスを利用すれば、共通して知っているのは誰かを見ることができる。
- 全てのことを記録する。これは、雇用プロセスを続行し成功させるためには必要不可欠なものだ。次のようなことを記録すること:その人物をどこで見つけたか、その他に集めた情報にはどんなものがあるのか、Twitterでフォローはしているか、共通の知り合いは誰か、など。これら全ての詳細情報は関連がある。なぜなら、最終的にはやがてあなたのスタートアップ企業に適した基準や募集ポジション(現在および未来の)によって人材を順位付けすることになるからだ。
- 誠実な対応をする。接点を持った誰かから幸先のいい反応があった場合、即時に対応すること。そうでなければ、全くの失礼となり、あなたの評判も簡単に落とすことになる。もしその必要とする人物を採用できなかったとしたら、あなたが失敗する可能性は非常に大きくなるということを覚えておこう。
- 採用の予定のない人とも連絡を取り続ける。 私はネットワークを築くことが大好きだ。それは、今すぐに必要なネットワークではなく、未来のためにだ。あなたがここで紹介したことを実行し、ダイレクトメールやEメールなどで人々に接触し、その人達にあなたの募集要項に応募してもらう。しかし、もしすぐにぴったりと合わなくても、遠慮せずに広がっていくネットワークと公然とそして定期的に繋がっていくことだ。彼らのことをもっとよく知り、内部で順位付けをする際に必要な情報を集めれば、将来的に関係を勧める価値がある人なのかどうかを判断することができるようになる。
- リーダーとなる人を見つける。 どんなコミュニティにもリーダーがいる。例えばもしあなたがJavascriptのデベロッパーを探しているのであれば、あなたの市内(地域)で最もよく知られた人を把握し、その人をランチにでも誘おう。この時点では人材募集をしていないとしてもだ。(あなたは常に良い人材を探しているし、あなたがすること全てが、あなた自身や会社に影響するのだが)そのコミュニティについて良く知っている人と話をして学ぶのである。誰が機動力となっているのか、イベントはどこで開催されるのか、どうすればあなたも参加できるのか、などだ。
- 紹介を依頼する。 人材募集の際に遠慮は無用だ。友達の友達でも、元同僚でも、紹介の依頼をしよう。最終的には、自分自身のデータベースを作り上げるのだ。それなしでは、効率的に人材を調達することはできない。
- リンス&リピート(すすいで繰り返す)。 活発に人材募集をしている時には毎日これをするべきである。そして、活発に人材募集をしていない時にさえもこれが日常のルーチンワークになるべきである。私は、毎日が人材募集だ、という信念を持っている。もしあなたにその気持ちがなければ、一番必要な時に人材を見逃すことになるだろう。
もしかしたらこれは少し客観的で機械的に聞こえるかもしれないと思うが、そうある必要はない。あなたは、積極的にネットワークを広げ、新しい友達や繋がりを作り、関係を築く努力をし、最終的には(願わくば!)素晴らしい人材を採用することになるのだ。それが欲しくない人なんているだろうか?いくつかのプロセスは少し友好的でないように思われるかもしれないが、全てのことを記録している背後に良いシステムがなければ、全てを把握しきちんと取り仕切ることは大変難しいのだ。CRMツールなしに販促活動をすることを想像してみて欲しい。初めのうちはうまくやることができるかもしれないが、顧客が1,000にも達し、日に50の新しい顧客が増えるようになったらどうなるだろうか・・・
スタートアップ企業での人材雇用は、最高の人材を集める足固めをすることだ。それは、あなたの会社や求人に人が引き付けられ刺激されるようなマグネットや土台を築くことから始まる。しかし一度それが終わったからといって、座って待っているようではあなたもおしましだ。才能を調達し、最高の人材を調達し、深く掘り下げ、あらゆる場所を見なければならない。人材調達に積極的になればなるほど、ダイアモンドの原石、つまり仕事に行き詰まり何をすればいいのか分からない人を見つけるチャンスは増えるのだ。あなたこそがそういう人を見つけ、連絡をとり、彼らをそこから引き出すのだ。
この記事は、Instigator Blogに掲載された「10 Steps to Successfully Sourcing and Recruiting Startup Talent」を翻訳した内容です。
スタートアップ企業にはハードルが高そうな内容も並んでいますが、確かにここまでやり切らないと優秀な才能との出会いは無いのかもしれませんね。。。日本の場合、たまたまの出会いによるチームがスタートアップ企業のコア人材を形成している場合が多いと思いますし、成功している会社であっても、最初の出会いは学校の同級生や仕事の同僚など元々の知り合いの場合が多い気がします。またそれがある種のドラマティックなストーリーとして語られてしまうわけですが、確かに裏を返せば、起業した人間が良い技術やサービス、能力を持っていたのに良い人材を雇えなかったばかりに誰にも知られることなく失敗してしまったスタートアップ企業が無数にあるのかもしれませんね。と言うか、あるのでしょう。
日本の場合、米国程、スタートアップ企業で働きたいと思う人間がいる状況では無いとは思いますが、だからこそ、ここで書かれているような人材獲得の努力をスタートアップ企業はもっとやっていくべきかもしれませんね。私が20代前半の頃に米国で急成長した(今では大手)ベンチャー企業の社長が「ベンチャーで最重要なのは人事だ!」と語っていたのを聞いて当時は余り納得できなかったのですが、最近は少しずつ納得できるようにもなりました。 — SEO Japan