先週の金曜日、私はアトランタで行われたダン・ケネディ氏主催のInfoSUMMIT カンファレンスでソーシャルメディアマーケティングに関するプレゼンを行った。
グレイザー-ケネディー主催のこのイベントで、私は何だか場違いなところにいるような気がした。例えば、ブログワールドに参加したときとは異なり、800人中、ピンクに髪を染めていたのは私だけだった。
私は自分の意見がオーディエンスに聞いてもらえるかどうか自信がなかったが、驚くべきシーンが私を待っていた。
なんと彼らは温かく私を迎え入れてくれるだけでなく、どうのようにソーシャルメディアをマーケティングやビジネスに使えばいいのか?と言う彼らの質問に対する、近道も種もへちまもない私の答えにとても興味をもってくれたのだ。
こういった訳で、時に自らが“厳しい現実の先生”となるダン・ケネディ氏に私は敬意を表して、このエントリではソーシャルメディアマーケティングのあまり友好的ではない側面について語っていこうと思う。
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周知の事実だが、世界には約2億サイトものブログが存在する。テクノラティによると、24時間で約90万本のエントリが投稿されているようだ。
ただし、アサイーベリーで減量したとか、アフィリエイト・マーケッターとして大金を稼いでいるとか、「億万長者になるための秘密のプラチナクラブ」に入会する方法に関する意見を誰もが固唾を飲んで待ち望んでいるわけではない。
他人を真似したコンテンツは無視される。盗用し、編集したエントリは効果的ではない。競合する質の高いコンテンツが多すぎるのだ。そして、キーボードの前に座って誰かが読みたくなるような作品を作り出してくれる(もしくは、誰かそれができる人と連携する)魔法のようなシステムは存在しない。
もし「一体誰がなぜ、そのブログを読みたいと思うか?」と言う質問に対する明確な回答を持ち合わせていないとしたら、やがて残念な結果を目の当たりにするだろう。だからこそ、私たちは時間を割いて、質の高い、洗練された、そして、効果的なコンテンツを作成する方法を伝授しているのだ。
努力したことに対して、お金をもらえると考えるのはごく自然なことだ。そして、その考えを実現するビジネスモデルを手に入れるべきである。
しかし、まずは皆さんがお金を払わなければならないのだ。
コメンターのコレー・シルベラ氏は今年のブログワールド・エキスポで感銘を受けたブライアン・クラーク氏の言葉を引用している:
現在の小額のお金のために、後の多額のお金を犠牲にするべきではない!
これが、厳しい現実その1での質問、“一体誰がなぜ、そのブログを読みたいと思うか?”に対する答えだ!練りに練ったコンテンツのマーケティング計画を基に、自分の最高傑作であり、最も価値が高く、最も生活を改善する力を持つ作品を無償で提供する必要があるのだ。
ショーン・ドゥソウザ氏のビキニコンセプトを思い出して欲しい。皆さんは90%を無料で提供することになるが、しかし、残りの10%を見るために喜んでお金を払う人たちが必ずいるのだ。
ソーシャルメディアマーケティングは、私たちが食べたり、寝たり、シャワーを浴びたり、子供と遊んだりしなくてもいいのならば、実に簡単なものだ。
しかし、これらの行動が重要だとしたら、ある程度の境界線を引かなければならないだろう。
ソーシャルメディアに何を望むかを把握し、集中し、必要ならば時間を定めることだ。ツールは役に立つが、成し遂げようとする取り組みから脱線させてしまう力もあるので注意しておきたい。
ツイッターで、低い信用格付けにもかかわらず頭金なしでマンションを購入させようと迫ってくるユーザーほど煩わしいものはない。スパマーでさえ、このような業者はブロックしているはずだ。
ソーシャルメディアで商品やサービスの販売をするのは本当に難しい。ソーシャルメディアのオーディエンスは、マイクロソフトよりもセールスマンを嫌う傾向があるからだ。ある程度の成功は得られるかもしれないが、禁止され、ブロックされ、避けられるか悪用されてしまう可能性の方が高いだろう。
商品やサービスを宣伝する代わりに、素晴らしいコンテンツを宣伝しよう。質の高い特別なレポートや驚くほど価値のあるeメールのコースを宣伝しよう。皆さんが無償で提供している素晴らしい作品を売り込むのだ。
オーソリティと信用を築き上げるために、良質な無料の作品を使うのだ。そうすれば、提案する権利を手にすることが出来る。そして、最終的には、ビジネスを行える可能性も出てくるだろう。
マーケティングを見事に実施することが出来る可能性はある。H1N1よりも広範囲に広がる特別なレポート、ディグに1日に2度も掲載される素晴らしいデザインのブログ、そして、伝説のコピーライター、ジーン・シュワルツ氏も認めたであろう一連のeメールを作れる可能性だってある。
しかし、評判が悪いと、そのすべてが意味のない作品になってしまう。
質の悪い商品を扱っている人や低俗なビジネスに精を出している人、そして怪しい素性は、やがて見破られる。そして、言葉は恐るべき速さで広まっていくのだ。
適切に人々に対処しよう。なぜならば、そうしなければ露呈することになるからだ。こうなるとバラ色の未来は期待できない。
ブログは素晴らしいツールだ、しかしこの便利なツールだけでは、堅実なビジネスやマーケティングプランを実施することは出来ない。
ブログは最高のコンテンツを配信する一つの方法にすぎず、eメールの自動応答システム、特別なレポート、ツイッター、そして、その他の無数の強力なツールと併用することで、最大の効果を発揮するのだ。
ただ単にぶらぶらして、格好つけているだけでは不十分である。ビジネスのためにソーシャルメディアを利用するなら、少し興味をもってくれる赤の他人を、熱狂的なファン、そして最終的に顧客に発展させるような戦略を策定する必要がある。
「ツイッターなんてバカバカしい」と主張し、無視するような企業は、後で後悔する。
会話は、皆さんがいてもいなくても始まる。フェイスブックでくだらないコメントのすべてに返信する必要はない(むしろ、するべきではない)。しかし、常にアンテナは張っておきたい。手掛かりが必要になるためだ。
これで、厳しい現実についてはもう十分理解してもらえただろう。もし、質の高いオンラインビジネスを作り上げる方法について、ためになるアドバイスを求めているなら、コピーブロガー・ニュースレター、インターネットマーケティング・フォー・スマートピープルを購読しよう。これは私たちの最高傑作であり、ジャンクもつまらないコンテンツも一切存在しない。もちろん、決してスパム行為をしたり、他人に皆さんの情報を漏らすこともない。
ライター紹介: ソニア・シモーネはコピーブロガーのシニアエディターであり、リマーカブル・コミュニケーションの創設者である。
この記事は、CopyBloggerに掲載された「The 7 Harsh Realities of
Social Media Marketing」を翻訳した内容です。
既にソーシャルメディアマーケティングを実践している人には、なるほど、、、と言う内容もあったのではないでしょうか。細かい点は色々ありますが最後の「手をひいてはならない」と言うのは確かにその通りと言うか始めるのにこれまた覚悟がいる言葉ですよね。しかし今のネット、と言うか現実世界を含めてもソーシャルメディアに飛びこまないままでは、いつまで立っても準備ができないわけですし、ここに書いてあることを認識したとしても、飛び込まないリスクの方が高いのかもしれません。 — SEO Japan
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