何年も前に、私はルーイーという名前のゴミ箱をあさるのが大好きなゴールデンレトリーバーを飼っていたことがある。
彼がゴミ箱に鼻を突っ込んでいれば大声で叫び、ふたを開けにくいゴミ箱をいくつも試し、棚の中にゴミ箱を隠したりもした。
しかしどれもうまくいかなかった。ルーイーはゴミ箱マニアで、決して止めることはなかった。
そのため、私はやがてドッグトレーナーの友人を呼んでアドバイスを求めた。
彼女は、ゴミ箱の中にネズミ捕りを仕掛けるように言った。
その方法がルーイーを傷つけることはないことを再確認すると、私は家の中の全てのゴミ箱にネズミ取りを置いた。そして、私はそのことを忘れてしまった。
走る足音に続いて他の部屋からパチンという音が聞こえた時、私はオフィスで仕事中だった。
2~3秒後にルーイーは、尻尾を足の間に入れ、裏切られたような顔をして私のオフィスにコソコソと入ってきた。その後彼は2度とゴミ箱に触れなかった。
この話のポイントは何か?
数週間前、書く気を起こさせるための私の秘訣を10個紹介した。それらは良いアイディアだし、過去に私の役に立ったものばかりであり、読者の役に立つと思う。
しかし、時に10個では十分ではない。時には、私のゴールデンレトリーバーのように、良い考えさえも拒否し、手に負えないことがある。そんな時には、知識のある友人を呼んでさらなるアイディアを求めるしか選択肢はないのだ。
幸運にも、私はあと10個のアイディアの準備が整っている。そのうちのどれかが、最終的にあなたに行動を起こさせるネズミ捕りのようになるかもしれない。
目次
完璧な写真を探し求めて、iStockphotoのようなストック写真のサイトを見たことはあるだろうか?でも求めているものは何も見つからなかった・・・そんな経験があるのでは?
それなら、反対のことをしてみたらどうだろう。記事を書く前に、コンセプトに基づいた写真を見るのだ。そしてその写真からひらめきを得るのだ。
iStockでは、“concept(コンセプト)”または“[あなたのお題]concept(コンセプト)”を検索ボックスに入力すると、様々なアイディアを描いた豊富な写真を提供してくれる。これこそまさに、私の間違える勇気という記事のアイディアが思い浮かんだ方法なのだ。
このアイディアは大学時代の教授から学んだものだ。かなり奇妙に聞こえるかもしれないが、アイディアはこうだ。ライターとして、私たちは皆、自分の頭の中に自分の仕事は最低だと言い続ける声を持っている。通常それはただの厄介者なのだが、時にその声が執筆の流れを圧倒し、ついには書くことを不可能にしてしまう。
こういった場合はどうすればいいのか:それを無視するのではなく、対決するのだ。自分の内なる編集者に手紙を書き、彼(彼女)がどれだけ自分をイライラさせているのか、どれだけキャリアを台無しにしているのか、そして静かにしろと伝えるのだ。しばしばそれが小さな悪魔を黙らせ、あなたは仕事に戻ることができる。
私は前にこんなことを言った画家に会った。自分の作品に飽きてきたらいつでも彼はクジャクの羽根を引きぬいて、ズボンに尻尾のように挿して、仕事に戻るのだと。それが彼に画を描くにあたって新鮮な視点を与えているなんて、かなりおかしいし、何か間違っている。
あなたが羽を探しに行く前に、私が秘密を教えよう:それは、パターン・インターラプト(pattern interrupt / パターンを崩すと言う意味)と呼ばれる神経言語プログラミングの原理だ。思考プロセスが働かなくなったと思った時に、行き詰まりを解消する一番の方法の1つが、何か本当におかしなことをするのである。
顔に水をぶっかけるとか、肺の上部に向かって金切り声で叫ぶとか、裸で踊るとか・・・。人はあなたを狂っていると思うかもしれない。でも、あなたはライターなのだから、狂っていて当たり前なのだ。
これが悪いことだというのは分かっている。長い目で見れば、与えるエネルギーよりも奪うエネルギーの方が多い。
しかし、あなたが楊枝で目を開けているのなら、記事か何かを書き終えなければならないのなら、元気づけの一杯が必要なことを私は批判したりはしない。Copybloggerでの私の最高の記事は全てマウンテンデューが効いて思いついたものだ。
もしあなたが必要だと言うのなら、飲めばいい。カフェインは悪いかもしれないが、椅子に座って眠気に耐えられずに、最高のアイディアが外に出る前に死んでしまうよりもずっとずっと良い。単なる私の個人的意見にすぎないが。
行き詰っているように感じる時に、パソコンの前に座って、どうにか作り出そうとすることは最もしてはいけないことだ。それならば立ち上がって歩きまわった方がずっとましだ。記事にどのようにアプローチすればいいのか分からなくなってしまった時には、動くことで活力が生まれ、創作の車輪を動かす助けになる。
個人的には、円を描いて歩くのが一番いいと思う。なぜなら、それは意識的に考えることを必要としないため、自分の問題に集中することができるからだ。散歩に出るのもいいだろう。特に良く知っている道がいい。
私は長く書けば書くほど、その大部分が無意識的な過程であることに良く気が付く。シャワーを浴びていたり、皿を洗っていたり、眠っていたり、何をしているかには関係なく、あなたの精神はその後ろで刻々と時を刻み、何を語りどのように語るのかを明確にしているのだ。
時に、私たちの精神は取り乱されていて直観に耳を傾けられないこともあるが、そうなってしまうと、書くことも苦闘だ。これを解決するために私が知っている手段はたった1つ、静かに座って黙想し、意識して精神を落ち着かせ、考えるのではなく出来るだけ耳をすませることだ。
多くの場合、十分に発達したアイディアが頭に浮かび、あなたは何を書けばいいのかということとその理由を正確に理解することができるのだ。
次に記事のアイディアに苦戦した時には、自分のブログのアーカイブを数分見渡してみよう。古い記事をもう一度読むのだ。
もしあなたが私と同じであれば、以前の考え方と現在ではいつも異なる視点を持っているため、昔の記事は少し時代遅れに感じてイライラすることがあるだろう。その時に主張すべきだったことや、使うべきだったメタファー、気が付くべきだったナンセンスが見えるだろう。それらのことすべてが、補足記事のための素晴らしい材料になるのだ。
時に、良い意味で自体遅れの大言壮語を書くことが、最高の刺激になる。心の中で、何かバカなことを言ったりしたり信じたりしている人のイメージを思い起こし、彼らに言いたいことを書き始めるのだ。
もちろん、それは腹立たしいし、人を見下していることになる。もちろん、それを世間に公開する前に編集する必要はある。
でもそんなことは関係ないのだ。素晴らしい散文を書くことは、あなたの血を沸き立たせる方法を明らかにし、それから情熱を言葉へと注ぐように勇気づけるよりも、技巧で間に合わせることが少なくて済む。
大言壮語を書くことが刺激になるのなら、やればいい。
創造性は人から人へ広がりやすいものだ。自分の電池が使い果たされたと感じる時にはいつでも、何かに取り組んでいる他の達人を見つけ、少しの間彼らを見る。彼らの仕事が素晴らしければ、あなたは充電され、自分の仕事に戻りたくなるだろう。
個人的には、Foxの「So You Think You Can Dance(アメリカン・ダンスアイドル)」(註:素人参加のダンスオーディション番組)の再放送を見るのが好きだ。番組自体は書くこととは全く関係がないのだが、ダンサーの熱心さや、振付の美しさ、その場の雰囲気がとても感激させるため、それを私の仕事でも見習いたいと思わずにはいられないのだ。
あなたにとっては、何か他のものがあるかもしれない。それが何であるにしろ、それを見つけ、時間をさき、刺激を受けさせてもらうのだ。
真の答えに取り掛かるとしようか。
もしあなたが本当に書くことに真剣で、それで成功したいと思っていて、人々があなたについて話題にしたり覚えていたりする位に優れた書き手になりたいと思っているのなら、インスピレーションを得る秘密はインスピレーションを得ようとすることではない。インスピレーションは自然に生まれてくるものなのだ。
つまり、自分がしていることを好きになること。自分自身を好きになること。自分の人生を好きになること。
つまらない仕事をして、つまらない家族のもとに帰り、つまらないテレビを3時間見て、それから人を魅了するような素晴らしい文章を書いている人など、私は知らない。ただ単にそんなことは起こり得ないのだ。
その理由は、あなたの文章はあなた自身の延長だから。
もし人生が、平凡なことの繰り返しであれば、文章も同じように平凡なことの繰り返しだ。同じように、人生が涙が出るほどの喜びをもたらす冒険であれば、その喜びは言葉にも染み込み、それを読んだ人は笑顔になるだろう。
伝説的なライターとただ単に良いライターの違いはテクニックではない。想いなのだ。
その想いを探す訓練をすれば、もうインスピレーションが枯れることはないだろう。
この記事は、CopyBloggerに掲載された「10 New Ideas for Getting Inspired to Write」を翻訳した内容です。
具体的なヒントから抽象的なヒントまで色々ありましたが、つまるところは最後の内面を見つめるのくだりに集約されるのですかね。「あなたの文章はあなた自身の延長」もちろん演出することはできるのでしょうが、本質的にはこうなのでしょうね。「インスピレーションは自然に生まれてくるもの」これはライティングに限らず全てのことにおいてそう言える気もしますね。何かを得ようとしても直接的に得られることはない、それは結果としてそうなる環境を(内部的にも外部的にも)作ることがまず重要、と言うことなのかもしれません。改めて自分の日々の生活を見直したくなるような内容でした。まずはつまらないテレビを観る時間を減らすとしますか。。。 — SEO Japan
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