クロームからサファリまでブラウザ別のSEOツールを徹底解剖!

公開日:2010/05/27

最終更新日:2024/03/15

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サーチエンジンランドから様々なブラウザベースのSEOツールを紹介する記事を。FireFoxはもちろん、グーグルクロームからサファリまでマイナー?なブラウザー用のSEOアドオンを紹介してくれるのはうれしいですね。
— SEO Japan

ツールはみんなの人気者だ。あらゆるレベルの検索マーケッター(10ページで構成されるサイトを担当するマーケッターも、1000万ページで構成されているサイトを担当するマーッケターも)にとってツールは絶対に欠かすことのできない存在である。ツールは時間を節約し、問題の原因を突き止める上で役に立ち、競合者の活動を把握する機会を与えてくれるのだ。また、検索エンジンの仕組みについても私たちに見識を提供してくれる(この件については今後のエントリで)。

このエントリでは、大規模で複雑なウェブサイトに取り組む、企業レベルのSEOに役立つと個人的に思ったツールを紹介していこうと思う。これらのツールは毎日私たちが利用するツールであり、クライアントに勧めているツールでもある。しかし、完全無欠なリストと言うわけではない。企業レベルの検索の取り組みに最も有用なツールを選んだつもりだが、他にもツールは多数存在する。

今回はブラウザのSEOツールに焦点を絞る予定だ。続きのエントリで、ウェブベースのアプリとクライアントサイドのアプリをそれぞれ紹介しよう。

クロームのSEOツール

私たちはSEOに対するブラウザとしてファイヤーフォックスを主に利用している。プラグインの選択肢が豊富に用意されているからだ。しかし、グーグルのクロームもまた甲乙つけがたい優れたブラウザであり、スピードの面でも申し分がない。ただしファイヤーフォックスで既に提供されているプラグインがクロームには用意されていないため、どうしてもファイヤーフォックスを利用する機会が多くなる。しかし、この傾向は変わる可能性があり、私は有用な拡張機能を持つ、オープンソース版のクローム向けの複数の素晴らしいツールを既に使い始めている。その中でも特に注目しているのが、複数の異なるデータポイントを用いた小規模なオーバーレイを持つ「META SEO インスペクター、そして、キーワードを基にドメインのランクを表示する「SEO SERP」だ。

クローム用のMETA SEO

クローム用のSEO SERP

これらのサービスに加え、SEO専用の拡張機能が複数用意されている。

アップデート: サーチエンジンジャーナルのアン・スマーティ氏(SEOツールの女王)が、SEO サイト・ツールズを勧めている。このツールも質が高そうなので、是非、チェックしてもらいたい。

ファイヤーフォックスのSEOツール

クロームは素晴らしいブラウザであり、今後も質を高めていくだろう。しかし現地時点では、ファイヤーフォックスのSEOツールの対抗馬は存在しない。大規模なサイトのSEO用のプラグインの中で最も輝きを放っているプラグインを幾つか挙げていこう:

  • SEO ブック・ツールバー
  • SEOmoz ツールバー
  • SEO フォー・ファイヤーフォックス
  • ウェブ・ディベロッパー・ツールバー
  • SEO クエイク
  • yslowおよびページスピードを用いたファイヤーバグ
  • ウェイブ

SEO Bookのツールバーは、ウェブサイト全体の能力を一目で把握することが出来るため便利である。また、被リンク(.mil、.gov、.edu等で分類される)、キャッシュの日時、インデックスされたページ、重要なディレクトリのリスティングを含む重要なメトリクス、そして、その他の基本的なスタッツに簡単にアクセスすることが可能だ。本音を言うと、このツールのメトリクスは最高とは言えないが、サイトのオーソリティおよびランキングの能力を提供するスピードに関しては右に出るものがない。しかし、他のツールを介して得たデータにこのツールの最大の強みが隠されている。クリック1回で、SEMrushおよびコンピートが持つオーガニックな検索のトラフィックおよび有料検索のトラフィックのデータを閲覧し、マジェスティックから個別のリファラーのドメイン情報を手に入れることが出来るのだ。

また、SEOのメトリクスを一度に5つのサイトと比較する機能も便利である。この機能は、SERPにおいて競合者の力を把握する際、価値の高いリンクを得る機会を探る際、そして、大規模なSEOの作業を実施する前にサイトを計測する際にとても役に立つ。

SEO フォー・ファイヤーフォックスは、アーロン・ウォール氏が提供する優れたツールの一つであり、各種のSEOのメトリクスをオンデマンド(もしくはAPIおよび検索エンジンに親切ではないなら、自動的に)直接SERPに表示させる機能は素晴らしい。さらにこのツールはCSVにエクスポートするオプションも用意している。特定のsite:検索を行い、検索結果をさらに分析するためにファイルにエクスポートする必要がある場合、とても便利である。検索結果を100に設定し、エクスポートしよう。注記: 新しいホームページはこのプラグインとの互換性がないため、この機能を利用するためにはグーグルの古いホームページを利用する必要がある。

その他の注目のファイヤーフォックスのプラグインを紹介しよう。ウェイブのツールバーは、ページのセマンティックの構造をとてもシンプルな方法で表示する。ウェブ・ディベロッパーのツールバーもまたヘッダーの構造をチェックする機能を用意しているが、閲覧を切り替えることが容易であり、早く動いてくれるため、ウェイブを私は好む。ウェイブのツールバーには、ページのh(x)タグを分かりやすく表示してくれるメリットもある。ウェイブのツールバーを使って、迅速にページのセマンティックの構造をチェックすることで、「ビフォア・アンド・アフター」を垣間見ることが出来る:

ウェブ・ディベロッパーのツールバーは、過去に何度も取り上げられているので、今回は紹介しない。しかし、開発デバッグ(SEOの取り組みの一部になることが多い)に必要な機能がほとんど全て揃っている点だけは強調しておこう。フィヤーバグも絶対に欠かせないツールではあるが、このエントリの範疇を超えているので詳細には触れない。とにかく手にれ、特にYslow(ヤフー!用)とページスピード(グーグル用)アドオンを使ってみてもらいたい。このアドオンはそれぞれ異なる情報を提供するが、個人的にはグーグルのページスピードを愛用している。なぜなら、精度がより高いように思えるからだ。ちなみにこのツールは、アップルが誇るサファリのブラウザで提供されている開発者用のキットをベースにしている。

サイトのパフォーマンスを表示するYslowプラグイン

ページスピードのリソースタブには役に立つ情報が満載

SEO クエイクは、一言で表現すると、万能型のツールバーである。SEO ブックのツールバーのように、SEMrushのPPCデータやその他の所謂“スパイツール”のデータを含む外部のデータを競合者の分析に活用することが出来る。

ブラウザのパフォーマンスについて1点注意してもらいたいことがある: これらのツールバーを同時に利用すると、ファイヤーフォックスの動作が大幅に遅くなる。出来れば必要に応じて切り替えて利用するべきである。また、ツールが提供する機能の中には重複するものがある。例えば、SEO フォー・ファイヤーフォックス、SEO ブックのツールバー、SEOmozのツールバー、そして、SEO クエイクは、nofollowのリンクをすべてハイライトすることが出来る。必要になったら、どれか一つだけ利用すればよい。

サファリのSEOツール

サファリはSEO分析とは通常関係のないブラウザだが、ビルトインの素晴らしい開発者ツールを幾つか用意している。これらのツールはオプションで有効にする必要があり、そうすることで新しい機能を多数利用することが出来るようになる。特に、ウェブ・インスペクター、そして、関連するサイトパフォーマンス機能は役に立つ。グラフは他のどのブラウザよりも魅力的であり、non-primedのキャッシュや無効にされたキャッシュを利用する際にかなり正確な値を出す。

そして、クイックスも挙げておく必要があるだろう。これはとても興味深く、ブラウザにとらわれないツールである。オープンフレームワークであり、最終的に必要な機能をすべて加えることが出来るのだ。現時点では、クイックスにはSEOを含む複数の便利な機能が用意されている。これはターミナルと同様の方法で動作する—ダイアログがポップアップし、各種のサポートされたコマンドを入力することが出来るようになる。

—今のことろ—SEOの役に立つ機能が多数用意されているわけではないが、フレームワークが存在することは間違いなく、素晴らしいSEOツールが生まれる可能性は高い。例えば、クイックスのcanコマンドは、ニック・ガーナー氏が最近が加えたツールであり、正規化の問題を解決する際に時間を節約する効果がある。現在提供されているSEOのコマンドの一覧を次に掲載しよう:

最後に、重要度が低いわけではないが、リンクス・ブラウザー(またはマックのリンクスレット)は、SEOの取り組みを行うならツールキットに加えておきたいアイテムと言えるだろう。このブラウザは検索エンジンのクローラーとほとんど同じメソッドで読み込み、スタイル、イメージ、フラッシュ、そして、あらゆる余分なアイテムを表示せず、単純にテキストとHTMLのみを表示する。潜在的なクロールの課題を診断する際、そして、ナビゲーションおよびページの要素を検査する際にとても役に立つ。

次回: ウェブベースのSEOツール

皆さんが現在どのブラウザのツールを利用しているのか知りたい—コメント欄で紹介してもらいたい。

次回は、オンラインのSEOツールを紹介していくつもりだ。多数の素晴らしいツールが存在する。それまではSEOのツールを楽しんでもらいたい。SERPで会おう!

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Enterprise SEO Tools, Part 1: The Browser
を翻訳した内容です。

This article on Columns: Industrial Strength first appeared on Search Engine Land.
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こうやってみると、各ブラウザ用に色々なSEOツールが用意されているんですね。。。愛用のブラウザにこんなツールがあったんだ、という方は是非使ってみてください! — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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