以下のようなクレームを聞いたことがあるだろうか?
ナンセンスだ。このような状態に身を置かれているなら、それは自分のせいであり、アフィリエイトのチャンネルのせいではない。アフィリエイトマーケティングおよび検索マーケティングが平和に共存することが出来ないと考えているマーケッターは、ジョークのネタにされかねないので、今すぐ口を慎もう。私は検索マーケッターであり、アフィリエイトマーケティングを統括しているのではない。それでも、チームの中にヤフー!でアフィリエイトのマーケティングチャンネルを運営している人物がいる。そのため、私たちは緊密なコミュニケーションを取り、アフィリエイトとSEMプログラムの適切なバランスを見出すことで、協力しつつ、会社に対する価値を最大限に高めている。
ブランドがアフィリエイトによってダメージを負うことになるので、アフィリエイトプログラムは運営するべきではないと主張する検索マーケッターがいる。これは責任逃れでしかない。ブランドを守ることを考えるべきである。何もしないのは無責任だ。他のマーケッターに販売促進を任せると、ブランドを制御することが出来なくなると言う言い訳は、このビジネスを知り尽くしているマーケッターを侮辱しているとしか思えない。このような連中に手当たりしだいSEMキャンペーンの運営を任せるべきではない。知恵を絞って、アフィエイトを抑制しよう。広告、メッセージング、宣伝、有料検索におけるすべてのキーワード、そして、リンク戦略をコントロールするのは自分なのだ。
例えば私たちは各種の有料のヤフー!のサービスを購読する取り組みを行っているが、この際、アフィリエイトマーケティングは、有益な方法で注文量を増やす上で役に立っている。このような事業では、アフィリエイトのSEMの行動を注意深くモニタリングする必要がある。私たちは定期的にポリシーをメンテナンスし、アップデートしている。プログラムによっては、私たちのブランドの用語への入札を認めることもある。自分達のブランドの価値を犠牲にすることなく、会社に最大の利益をもたらすだろうと考えたルートによって、私たちの決定は左右される。
アフィリエイトが自社サイトにダイレクトにリンクを張る直リンクに関しては慎重に管理する必要がある。ご存知のように、ある広告主のドメインに対して、大半の検索エンジンは、所定の検索結果のページに表示する広告主の人数を1つに制限している。単純に直リンクをアフィリエイトに禁じればよいと考えるかもしれない。
ただしその結果、アフィリエイトのコンバージョン率が大幅に下がり、事業にもたらすことが出来る注文量を削減してしまう可能性がある。このルールの例外が一つある。それは、多くのアフィリエイトが運営する、各種の競合のサービスを宣伝する“比較サイト”だ。この場合、直リンクは不要である。その代わり、競合者よりも自分の製品をひいきしてもらうため、アフィリエイトと条件について話し合う必要があるだろう。このシナリオの良いところは、“比較サイト”のアフィリエイトが自分のサイトに直リンクを張っていない際に、事実上、同じ検索結果のページに複数のリスティングを掲載することが可能であり、複数のサイトで効果的にCTRを高めることが出来るようになる点だ。
しかし、アフィエイト自体が直リンクを張っている場合はどうすればいいのだろうか?同じ不動産に入札していることになるのだろうか?その通りだ。しかし、アフィリエイトマーケッターは効率にこだわるため、キーワードに対して皆さんに入札している場合、彼らにとって価値がある可能性が高く、皆さんの企業にとってもプラスに働くはずだ。
アフィリエイト/SEMの最高のポリシーとはいかなるものだろうか?やはり事業によって異なる。シンプルで簡単に管理することが出来るポリシーから始めよう。あまり考え過ぎなくてもよい。例えば、ブランドの用語と直リンクを禁止しよう。しかし、質の高いアフィリエイトを魅了するため、出来るだけ価格をつりあげておきたいところだ。その後、もし大きなアフィリエイトが充分に勢いを得ていない場合、アフィリエイトのSEMポリシーを必要に応じて調整しよう。キーワードおよび直リンクは、アフィリエイトと交渉する際に通貨として作用する。注意: あまり頻繁にポリシーを変更するべきではない。アフィリエイトは(キーワード)とは違い、人間である。そのため、ポリシーやレートをあまりにも頻繁に変えていると、彼らはやがて去っていくだろう。このような状況は避けたいところだ。
ポリシーと価格の面以外にも、アフィリエイトマーケティングがSEMを相互的に補う状況は幾つかある。例えば、私たちのプラグラムの中の1つに、コンテンツが結ぶトラフィックの購入および最適化を得意とするアフィリエイトのパートナーがいる。反対に、社内のSEMキャンペーンはキーワード志向の検索に焦点を絞っているため、重複することも、共食いすることもなければ、その他の恐ろしいマーケティングの専門用語に惑わされることもない。
多くのアフィリエイトがSEOを実施し、トラフィックを製品に導いているが、大半の場合、特に問題はない。しかし、アフィリエイトが皆さんの提供する製品のためだけにトラフィックを送るマイクロサイトを立ち上げている場合は注意が必要だ。なぜなら、大抵、検索結果ページでアルゴリズムに沿った結果がさらに加わることになるからだ。この方法を認める場合、たとえ問題が発生しなくても、以下の複数の原則を肝に銘じておく必要がある。
まず、少なくともブランドの用語に関しては、アフィリエイトよりも巧みにSEOを実行する必要がある。ここで負けてしまうと評判に関わる。アルゴリズムに沿った結果でアフィリエイトの方が上位にランクインするのは格好がつかない。同様に、有料検索に適用するガイドラインをアフィリエイトにも守ってもらう必要がある。あくまでも自分のブランドであり、守るのも自分自身である。例えば、製品に関する広告(およびメタタグ)の利用に関しては、承認制にする方針を取ることも選択肢の一つである。
今度、キャンペーンを台無しにされたと嘆くマーケッターを見かけたら、訂正しよう。ヤフー!のデイブが「アフィリエイトと共存することが出来るはずであり、それが出来ないのなら、それはマーケッターの仕事の質に問題がある」と言っていたと彼らに伝えてもらいたい。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Search & Affiliate Marketing: Making Them Work For You」を翻訳した内容です。
This article on Columns: Industrial Strength first appeared on Search Engine Land.
c Copyright Third Door Media, Inc. Republished with Permission.
どれも実際に運用しているからこそ語れる現実的、具体的なアドバイスで参考になりました。共にオンラインマーケティング手法の中でも最も費用対効果の高い手法でもありますし、効果的に活用したいものです! — SEO Japan
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。