スタートアップ企業は、急速で、革新的で、大きな企業よりも速く大きなリスクを冒すことができると言われている。しかし、現実では、多くのスタートアップ企業がそのリスクや起こるべき革新への準備が整っていないのだ。
スタートアップ企業がただ小さいからという理由で、機敏で決断力があるという保証はない。
スタートアップ企業の機敏さと決断力はその創立者によってもたらされる。創立者というものは、度胸があり、リスクを恐れず、革新的でアグレッシブでなければならない。もしそうでなかったら、かなり早い段階で自分が“小さな会社”を経営しているのだと気が付くことだろう。小さな会社であることは何の問題もないが、それはスタートアップ企業ではない。
多くの人が スタートアップ企業で働きたいと思っているのは、それが小さいからだ。彼らは、スタートアップ企業は大企業よりも仲間意識が強く、政治的な駆け引きが少ないと考えている。スタートアップ企業にはより革新的なことを期待し、自分の仕事がより影響や意味を持つことを期待するのだ。そして、これらのことは全て真実かもしれないが、それが自動的に当てはまるとは限らない。
実際のところ、先に述べたような恩恵の多くは、スタートアップではない小企業でも得ることができる。違いは、スタートアップ企業は、より革新的に、よりアグレッシブに、自己分析を重ね、決断をしなければならない段階にいるということだ。そうでないのならば、それは真のスタートアップ企業ではない。
創設者: もしあなたが、決断力を持たず、アグレッシブさもなく、自己分析もせず、旋回や調整(時に大胆に)の能力がないのなら、それはスタートアップ企業を経営していることにはならない。それはそれで構わない。ただ、この二つを混同するなということだ。
従業員: もしあなたが、旋回や調整や、リスクを負うことや、時に大きな変化に頭を切り替えることに、心から興味を持っていないのであれば、あなたは真のスタートアップ企業の従業員ではない。小さな会社の従業員だ。それはそれで構わない。ただ、この二つを混同するなということだ。
スタートアップ企業イコール小さな会社ではない。この二つは似ている部分がたくさんあるが、全く同じではないのだ。この違いを理解し実行することが、スタートアップ企業の成功には欠かせないことなのである。
この記事は、Instigator Blogに掲載された「Startups Aren’t Small Companies」を翻訳した内容です。
ここで書かれているスタートアップ企業とは、最初は小さく始めるかもしれないが、ある程度事業をベンチャー企業として成長させていく企業、という意味で書かれていますが、記事にもありますが、特に小さいままで運営を続ける会社を否定しているわけでもありません。経営者の判断でそういうやり方ももちろんあると思いますし、基本自分と働く人が幸せなら良いと思います。そこを混同してミスマッチが起こったら不幸だよ、というトーンの記事でした。同時にスタートアップじゃなくとも会社を成長させようと思っている経営者には、改めて自身のあり方を問われる記事でもあります。さらに、どこかの首相のことを思い出してしまったのは僕だけでしょうか。。。
スタートアップがどこまで成長できるかはビジネスの内容もあるでしょうが、それ以上に経営者の心意気や資質次第が重要ですよね。ある程度の規模まではビジネスの内容は他と差別化が無くとも社長の営業力だけで突破できたりしますし、逆にユニークなモデルを持っていても市場に限界があれば成長にも限界があるわけですし(SEOはまさにそれのような)。我々もまだまだ「リスクを恐れず、革新的でアグレッシブ」に頑張っていきたいと思います!
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