エンターテイメント界とCGI業界は数カ月間にわたって映画「アバター」をべた褒めし、ジェームス・キャメロンの画期的な3D大作について話題にしないエンターテイメントニュース番組なんて見ることができないように思われる。
そして、先週キャメロンが期待していたオスカー像を手にせずに帰ってきた時も、史上最高の興行収入を上げた映画を監督したということが恐らくその痛手を和らげただろう。
しかし、この映画の見事なエフェクトと作り出している独特の世界観にもかかわらず、以前にどこかで聞いたことのあるような話に思える。実際、この映画を1時間も見ればエンディングの想像はついてしまうかもしれない。
それでは、何が「アバター」をこんなにも特別なものにしているのだろう?こんなに熱狂的なファンを生みだしたのはなぜなのか、そして私たちのブログやマーケティングコンテンツにファンを生みだすことについて何か学べることはないのだろうか?
アバターの大前提は、“敵”のしきたりを学んでいた主人公が最後には何が危機にさらされているのか深い理解を示し、彼らの仲間に付いてヒーローの元同族を破壊するというものだ。
アバターのストーリー展開は、エドガー・ライス・バローズのサイエンスフィクションをはじめ、1990年代の大ヒット作品「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のなどの多くの人気映画と関わりがある。
アバターの構想が以前にあったものだというのは明らかなことだ。それでも観客はこの映画を興行成績のトップにしているのである。
私たちは皆、同じ構想が何度も繰り返されることにうんざりするのではなく、たとえ最後に何が起こるか予想できたとしても、良いストーリーには弱いのだ。
あなたが、絶対確実なメッセージに少し飽きているとしても、聞き手も同じように思っているとは限らない。まずは彼らのニーズを最優先することだ。
自分の昔のコンテンツや、書いたけれどオンラインで公開しなかったようなものにも目を向けてみよう。
そこで立ち止まる必要はない。インターネットやテレビ、またはラジオさえもが存在するずっと前から、社会全体は賢いアドバイスと効果的な提案で溢れるほどいっぱいになっている。
または、私がここでアバターにしたように、人々に考えさせることを何かを取り上げ、それに関する新しい観点を仮定することだ。
自分自身に聞いてみよう―古いコンテンツから新しい観点を見出して、今の読者に関わりのあるものにする方法はあるのか?と。
ウォルト・ディズニーは、古い寓話やおとぎ話をアニメ化という手法で再利用することによって財産を築いた。彼は、新しい世代の子供たちにとってもっと印象的で面白い話にするためにひとひねり加えたが、100年も経ったような古い話でも中核となる構想は変更しなかった。
ここであなたのコンテンツを再利用するのにうってつけの方法をいくつか紹介しよう:
アバターでは、惑星の先住民は他の惑星や動物と交信することができ、そのコネクションのスピードはとても速い。
あなたのすでに存在しているコンテンツを再利用することについて言えば、ソーシャルメディアネットワークに介入したり、ターゲット層の読者からアイディアやフィードバックを得たりして独自のコネクションを作ることをためらわないことだ。
あなた独自のソーシャルメディアのデジタルキャンプファイヤを生みだし、読者の中にある熱狂的な興味をかき立てる画期的な方法を探し始めるのだ。以前にその情報を聞いたことがあるような方法でも関係ない。クリックに繋がるような“ひらめきの瞬間”を思いつくかもしれないのだ。
この記事は、Copybloggerに掲載された「What Avatar Can Teach You About Repurposing Your Content」を翻訳した内容です。
確かにダンス・ウィズ・ウルブズとアバターって話の内容は全く一緒ですね 笑 アバターは内容がくだらないという人も一部にいるようですが、僕は映像美とストーリーテリングの上手さで十分楽しめました。逆にあそこまで革命的な3D映画であれば、ストーリー自体は基本に忠実に、少しアレンジした形で提供する方がより多くの人に受け入れられて良いのかもしれません。ブログの記事でも、ただのまとめ記事や過去記事の人気ランキングなどが意外とアクセス数上位に入ったりブックマークされたりすることも多いわけで。ブログよりははるかに長い歴史を持つ映画、色々と学べる部分はあるようです。 — SEO Japan
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