スタートアップ企業の面接で聞いておきたい8つの質問

公開日:2010/07/05

最終更新日:2024/03/15

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Instigator Blogからスタートアップのベンチャー企業に転職したい人のためのティップスを。面接の時に、面接官に聞くべき内容を雇用側と逆の視点でアドバイス。スタートアップは失敗・倒産のリスクも高いですし、勢いだけでなく事前にきちんと知るべきことは知っておくことがミスマッチを避けるためにも重要かもですね。 — SEO Japan

就職の面接は対話のためにある。 面接官がいくつか質問をし、面接を受ける人も同じようにいくつか質問をする。面接を受ける人が何の質問もしないときというのは良い兆しは全くない。それは興味がないことを示すのだ。これはとりわけスタートアップ企業での就職のインタビューで言えることだ。なぜなら、すでに確立された大きな組織に比べてスタートアップ企業にはもっとたくさんの不明点が存在するはずだからだ。

最近こんなことを聞かれた。「スタートアップ企業からの仕事の申し出を受けようかと思っているのだが、私は引っ越しをしなければいけなくなるんだ。それにいくつか心配なこともある。私はどんな質問をするべきだろうか?」

素晴らしい質問だ。私はすぐにTony Wrightの記事、スタートアップ企業の考え方を評価するためのガイドを思い出した。それは間違いなく読む価値のあるものだが、かなりハイレベルなもので、スタートアップ企業での仕事の肝心な問題のいくつかには触れていない。ここでは、スタートアップ企業の面接で使える8つの質問を提案する:

  1. 設立者の過去の成功や経験にはどんなものがありますか? スタートアップ企業はその設立者によって動かされる。過去に成功している経験豊かな設立者の方が、再び成功するチャンスは高い。それはいいことだ。経験の種類も重要だ。もしも現在全く関係のない業界で全く関係のないスタートアップ企業を経営しているのなら、似たような分野にある会社を5,000万ドルで売却した場合よりも関連性は少ない。スタートアップ企業に加わるかどうかに関して、私は設立者のクオリティに基づいて決断することが多い。この辺りを積極的に調査するのだ。ちなみに、過去の失敗も興味深い。自分の過去の失敗、例えばそこから何を学んだかなどについて話す気のある設立者は、たぶんオープンで話し好きで正直だろう。それはいいことだ。
  2. 銀行にはどれくらいお金が残っていますか? ずばり要点だけを言おう。そのスタートアップ企業が残りどれだけの資金を持っているのか確かめるのだ。彼らがお金を稼いでいるのか失っているのかを確かめるのだ。彼らの経営状態を感じ取ること。なぜなら、これが最終的にはその仕事を受けるリスクの大半を左右するからだ。スタートアップ企業がこの情報を共有するつもりのないのであれば、私は警戒するだろう。
  3. 組織体制はどうなっていますか? 一般的にはスタートアップ企業はかなりフラットな組織ではある。しかし、それでもこの質問をする価値はある。直属の部下は誰なのか?設立者またはCEOを接触する機会はあるのか?組織の中の情報の流れはどうなっているのか?意思決定はどのようにどのレベルでされるのか?スタートアップ企業の企業階級は、たとえそれが2、3階級しかないとしても、日々の仕事環境に大きな影響を与えるものになるのだ。
  4. 業績はどのように評価されるのですか? スタートアップ企業は従業員の評価をあまりうまくできないことが多い。従業員の評価はしようとしているのかもしれないが、忙しすぎて省略してしまうのだ。スタートアップ企業では、状況の変化が早いために従業員の評価はせいぜい大ざっぱな程度なのだ。3ヶ月または6カ月の評価をして本当に意味のある結果を得るのを期待することは妥当ではない(雇用者と従業員の両方にとって)。だからこの質問をすることで、この企業がどのように内部の運営ややりとりをしているのか感触をつかむのだ。
  5. 今後6~12ヶ月のスタートアップ計画はどのようなものですか? これはとても大きな自由回答形式の質問だ。それに意図的でもある。Mark Susterが指摘するところによると、自由回答形式の質問は回答者を殻から引き出し、彼らに話をさせ物事を明らかにさせる傾向がある。これは就職の面接で重要なことだ。面接官が面接を受ける人よりもたくさん話しているならば良い兆候である。確かに、面接官が単なる話し好きな人であなたの時間を無駄にしているということもあるかもしれないが、多くの場合は、彼らがあなたに対して居心地の良さを感じ好意的になっていて、会話をしたがっているという意味なのだ。面接を受ける人がこの質問をすれば、このスタートアップ企業について学ぶ良いチャンスだ。もらった回答をジャッジするのは難しいかもしれないが、財務戦略、ユーザー獲得、お金の使用、マーケティング戦略と販売戦略などに注目しよう。特に、あなたが応募している仕事と結びついていることには目を向けよう。もしあなたがウェブデザインやグラフィックデザインの仕事に応募しているのなら、あなたが担当することになる仕事に関係する情報を探そう。それがどう重要なのかって?面接官がそれについて話すことはどれくらいあるだろう?どういう事情で話すというのだろうか?
  6. 競争相手はどんな感じですか? これもまた完全に自由回答形式の質問である。面接官に話をさせるための質問だ。この質問に対する回答がどんなものになるかを見るのは面白くもある。もし競争相手についてバカにしたり真剣に受け取らなかったら、それは赤信号だ。パニックになっても良くない。競争相手に関して賢明に話すことができ、自分たちのスタートアップ企業が競争相手とどのように異なりユニークなのかを話すことができれば、良いことだ。この質問は面接官から怒りを買うこともある。怒っている時に人がどう回答するかを見るのも面白いものだ。つまり、この質問にはリスクがあるが、その価値があるということだ。
  7. 今後6~12ヶ月以内にあとどれくらいの人を採用する予定ですか? どれくらいの早さでスタートアップ企業が成長を予測しているのかを知るのは常に興味深いものだ(それにとても重要なことだ)。スタートアップ企業が積極的すぎる採用を計画しているのであれば、それは危険信号である。彼らは過度に楽観的になっているかもしれないし、すごい速さでお金を使い果たすかもしれない。スタートアップ企業がゆっくりすぎる採用を計画しているのであれば、それも危険だ。なぜならそれは各個人の仕事量が半端なく多いことを意味するかもしれないのだ。その期間でスタートアップ企業が増やすべき新しい採用の正しい数を判断するのは難しいが(特に面接を受ける人は外から中を見ているので)、それでもスタートアップ企業の採用戦略について感触を得ることは意味がある。
  8. 今後6~12ヶ月の成功のための重要な指標は何ですか? スタートアップ企業には明確なゴールが必要である。面接官はスタートアップ企業の将来のプランについて話すことがあるかもしれないが、ここでは少し掘り下げてもっと具体的な話をする時だ。この質問は、スタートアップ企業が比較的近い未来に達成しようとしている特定の指標またはターゲットに絞り込んでいこうとするものだ。ここでの目的は、そういう指標が存在するのかどうかや、それらがどのように測定され、妥当なものなのかどうかを知ることである。最終的には全ての従業員がそれらの指標に照らして判定されることになるのだ。

この情報の多くは調査によって収集することができる。下準備を完璧にするのだ!いきなり面接に行かないこと、特にスタートアップ企業の場合は準備なしに行くのはよくない。スタートアップ企業に関する情報(資金の量や競争相手など)を見つけ、従業員に関する情報を得る(もしくは少なくともどんな人達なのかソーシャルメディアのプロフィールを通して知る)のはかなり簡単なはずだ。しかし、たとえあなたがいくつか上記の質問の答えを知っているとしても、とりあえず質問をするのだ。そうすることで、最新のスタートアップ企業を最近売却したばかりの共同設立者たちの1人を見つけるかもしれない。そういう人には「今までにスタートアップ企業を売ったことがありますか?」などと聞く必要はないのだ。その代わりに、その経験について詳しく尋ねるのだ。あなたが下準備をしてきたことに対して面接官の頭の中にボーナスポイントを獲得することになるだろう。

スタートアップ企業で面接を受ける場合、あなたなら他にどんな質問をするだろうか?また、どんなことを知りたいだろうか?


この記事は、Instigator Blogに掲載された「8 Questions to Ask When Interviewing at a Startup」を翻訳した内容です。

この質問を全部してきちんと面接官(スタートアップの場合、創業者が面接官であることも多いと思いますが)が答えられたら、かなりちゃんとしたスタートアップ企業だと思いますけどね。もちろん中身がアバウトすぎたり、なんとなくだったり、楽観的すぎたりしてもダメなわけですが。スタートアップで働く魅力は色々ありますが、その分リスクや大企業と違う点もたくさんあるでしょう。魅力的な部分だけに魅かれて後で「話が違った」といっても時既に遅しですし、スタートアップはそもそも完備されていない部分が人事から仕事内容、業績評価まで多分にあるわけですから、そういうことを理解した上で、特に今後の展開など聞くべき所は聞いて実現性を話の中から自分なりに判断して、本当に自分が望んでいる職場かどうか確認した上で働きたいものです。それであれば、例えば事業が成功するにしろ失敗するにせよ、得るものは多くあると思います。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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