競争相手は怖いものだ。それに疑いの余地はない。恐らく私たちのほとんどが、新しい競争相手を発見した時のなんてこったという瞬間を経験したことがあるだろう。さらに、もしその競争相手が巨大企業だとしたら・・・Googleのような!
ジェームズ・シミノフ は、Googleが彼の市場勢力図に入ってくることを心配していない。実際、ベンチャーキャピタルに売り込みをすることがあれば、競争相手に関するその手の質問、特に“大企業”との競争に関して、準備をしておくべきだ。
正直言うと、Googleは私にとっては心配の種になるだろう。だから彼らにアグレッシブに立ち向かっているジェームズを称賛したい。彼の言うことはもっともだ。Googleの検索と広告以外のビジネスへの進出はそんなに大きく成功してはいない。Google TalkがSkypeにダメージを与えることはなかったし、JaikuはTwitterの対抗馬として名前すら上がらなかった。
全ての業界には、巨大企業が存在する。他の大企業よりも優秀な大企業も中にはあるが、多くの場合は彼らが最も革新的で動きが早いわけではないのだ。つまり、その点では、効率的で無駄のない、みすぼらしいスタートアップ企業が優位なのだ。
同様に、あなたの領域への参入がその市場の正当性を立証する助けとなるのだ。あなたが先に立って現状を変えようとしている場合は特に。大きな眠れる獅子が突然起き上がって“我々もその領域に参入しよう!”と言った時、それが市場の正当性を立証するものとして役割を果たし、あなたに好都合に働く。業界や市場は常に複数のプレイヤーを抱えていて、たとえ大きなプレイヤーがリーダーシップの役割を担ったとしても、小さなプレイヤーにも、大きなビジネスに育てたり、買収されたり(大企業の競争相手に)するなどのチャンスはあるのだ。
市場の正当性の立証は、市場の成長に役に立つ。それがより多くのフォロワーVSリーダーの役目を勤める顧客に購買決定を促す。それがうわさを生み、投資家の興味を引く。市場で一人きりでいることはあなたが望むことではないのだ(少なくとも全ての競争相手を踏みつぶし、世界征服まであと一歩という時までは)。なぜなら、それは良いチャンスのある本当の市場ではないからだ。
景気の悪化は、多くの保守的な業界でたくさんのチャンスを生んできた。これらの業界は、これまでゆっくりと動いていたかもしれないが、大幅な再生をしない限り、ほぼ完全に絶滅してしまう。今こそ小さな革新的な企業が、突然アイディアや目標を思いつきビジネスをものにし、“革新の列車”に乗り遅れた他の者たちの目を覚まさせる時なのだ。だから、この激動の時代を逆手に取り、自分の直接的な競争相手として飛び込んでくる“大企業”の先を行くのだ。そして、彼らが市場で作り出す確証を活用することによって競争相手を巧みに利用するのである。
この記事は、Instigator Blogに掲載された「New Competitors Help Validate Your Market」を翻訳した内容です。
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