今月の初め、グーグルは検索エンジンの結果ページ(SERP)のデザイン変更を敢行し、左側のカラムに検索を絞り込むオプションのメニューを新たに加えた。この先日行われたグーグルのロゴおよび検索結果ページの改良は、数年間デザインを変更していなかった企業にとっては、非常に大きな変化と言えるだろう。はっきり言うと、これは一大事である。しかし、グーグルは今後も見やすく、分かりやすくするために変化を加えていくだろう。SERPのデザイン変更でスリム化された感覚や機能は、マーケッターに大きなチャンスを与える。今回の明確な変更により、検索マーケッターは戦略を練り直す必要性が生じているが、特に動画検索はこの変化からメリットを手に入れ、マーケッターにブランドの差別化を実施する機会を与えている。
ウェブは今後もビジュアルメディアへと変貌を遂げ、グーグルの新しいインターフェースは動画マーケッターに対して、伝えるのではなく、見せる手段をより多く提供するようになる。ユーザーは、グーグルのSERPの左側のカラムで動画アイコンをクリックすることで、動画検索を絞り込むことが出来るようになった。また、動画の結果を、時間、時期(1時間以内、24時間以内、一週間以内等)、関連性、質、字幕、そして、ソースごとに分類することが出来る。例えば、「iPad」でグーグルで検索をかけると、動画の結果ページで、長さにおいて4分間または20分以上の動画、高品質の動画、また、cnn.comに投稿されている動画のみを表示させるかを選択することが可能だ。このような機能により、ユーザーは自分の好みに最も関連する動画をピンポイントで選ぶことが出来るようになり、また、動画マーケッターは動画を最適化および管理する新たなオプションを手に入れることが出来るのだ。
グーグルの新しいナビゲーションシステムが検索者の行動にどのように影響を与えるのかを断言するのは現時点では時期尚早かもしれないが、動画のマーケッター達は、簡単な点検を行い、新たに加わった絞り込みのオプションが動画のSEOの取り組みに影響を与える仕組みについて考える必要があるだろう。マーケッターは、グーグルの絞り込みのオプションに留意し、しかるべき行動を起こすことで、動画を構築し、最適化するクリエイティブな方法を見出すことが出来る。グーグルの新しいインターフェースの機能の中には、マーケッターがさらに幅広い網をしかけ、さらに多くの人々に接触することが可能になる機能もあれば、マーケッターにターゲットに選ぶマーケットの習慣や好みに応じて動画配信をカスタマイズする機会を与える機能もある。今回は、長さ、配信時間、そして、間隔ごとに動画をカスタマイズし、消費者が目指すサイトにより多く接触し、そして、新しい環境においても過去のルールがあてはまる点を思い出すことで、成功する秘訣を探っていきたい。
マーケッター達は、検索者の異なるタイプに対して、それぞれ異なる長さの動画を作成することが出来る。こうすることで、さらに広い範囲でオーディエンスに接触したり、異なる好みの人々の要求に応じることが出来るようになる。例えば、iPadの取り扱い説明の動画を検索している場合、短いハウトゥーの動画、もしくは手順ごとに説明する、長く、詳細な動画を選ぶことが出来る。異なる長さの動画を提供することで、より多くの検索者のニーズを満たすことが出来るようになる。
また、マーケッターは、コンテンツをより頻繁に更新し、各種の時間の絞り込みを通過させることで、グーグルの新しいインターフェースを活用することも出来る。そのため、オーディエンスに応じて、典型的なターゲットの視聴者が動画を検索する時間を計算しておきたいところだ。ユーザーの地域またはトラフィックの多いウェブ閲覧時間に関する考察もまた、マーケッターが動画を投稿する頻度やタイミングに影響を与えるだろう。理想としては、動画マーケッターは新しい動画を1時間に1本配信したいところだが、コンテンツが不足し、多額のリソースが必要になるため、これは現実的ではない。それよりも実行可能な戦略を考慮するべきである。例えば、動画を毎日配信することは可能だろうか?週に一度なら?月に一度なら可能だろうか?このような決定を下したら、動画の検索プログラムを時間内に、自然に展開するように最適化する事が出来るようになる。
繰り返すが、検索者が絞り込みを行うため、広範な網をしかけたいマーケッターにとっては、動画を複数のサイトで投稿することは非常に重要である。単一のサイトに投稿するのではなく、ユーチューブ、フル、そして、マイスペース等、複数のサイトに動画を投稿することで、視聴数を稼ぎ出し、望ましいオーディエンスに接触する可能性を高めることが出来るのだ。
関連性は動画検索において今後も重要なファクターとして存在し、グーグルの左側のカラムの中でデフォルトのオプションとしての役割を果たしていくため、マーケッター達はこれからもデスクリプションテキストを利用し、動画が適切にインデックスされるように工夫するべきである。
要するに、マーケッター達は各種の絞り込みのオプションをグーグルが特定のキーワードにおける全ての動画コンテンツを分類する目安として試し、さらに、新しいインターフェースを活用して、ユーザーの期待に応えるための最も効果的な戦略を見出す必要がある。左側のカラムのナビゲーションはグーグルにとっては小さな一歩のように思えるかもしれないが、実際には、業界を引っ張るエンジンのSERPのユーザビリティを改善する大きな一歩と言えるだろう。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Video SEO Opportunities With Google’s Recent Makeover」を翻訳した内容です。
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タブが表示される機会が増えて検索機会が上がる、というのもあるでしょうが、時間毎に映像を作成することで露出機会を増やす、というところまでは思いつきませんでした 汗 確かに動画検索する際、「4分未満」「4~20分」「20分以上」「高画質」等で絞り込みができます。高画質かどうか辺りであれば、編集時に高画質映像と通常映像を吐き出せば良いだけなので簡単でしょうが、時間別に細かく作るのはそれなりに労力もかかりますよね。。ただ幾つかのパターンの映像を用意する場合は、この4分、20分という時間が1つの時間の目安になるかもしれませんね。なんて、この時間帯が途中で変わったら苦労して時間を合わせて動画制作していた人たちによっては、ほんとにいい迷惑ですけど。。そうならないことを祈ります。 — SEO Japan
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