ソーシャルメディアの使命は、様々な業界に活気を与え、マーケティングを一新し、そして、ビジネスに人間味を与えることだ。ソーシャルな進化は徐々に達成されていくものであり、イノベーションに資金を投入する予算も徐々に増えていくはずだ。しかし、前進していることは間違い。そして、実験や試験を繰り返し、私たちは変化を入口としての役目を持つ疑問への答えを学んでいくのだ。
初期の実験が先見の明のある各種の部門によって敢行され、他の人々や関係するプログラムまたは部門が資金を投じていく。ソーシャルメディアが、近代の企業の組織に浸透していくと、融資や支援する投資機関は拡大の方向に向かって進むようになる。
先日デューク大学とアメリカン・マーケティング・アソシエーションが実施した調査によると、雇用、予算、そして、ソーシャルメディアへの投資が来年増えるようだ。
この2010年のCOMの調査では、平均で、CMOはマーケティングの予算が5.9%上がると予測し、インターネットのマーケティングミックスにおいて、ソーシャルメディアが重要になると述べている。
CMOは米国の経済の将来を楽観視しており、多くのCMOは、顧客、販売数を増やす取り組み、そして、既存の顧客を維持する試みに焦点を絞っていると答えた。
来年、成長戦略はマーケットの拡大と奥行きに焦点を絞る取り組みを反映するだろう。
マーケットのシェアの拡大(現在の製品とサービスを現在のマーケットに導入): 44%
製品およびサービスの開発(新しい製品およびサービスを現在のマーケットに導入): 26%
マーケットの開拓(現在の製品およびサービスを新しいマーケットに適応): 18%
多様化(新しい製品およびサービスを新しいマーケットに導入): 13%
平均でマーケティングの予算が5.9%増加しており、インターネットマーケィングは全体の12.2%を占め、ソーシャルおよび従来のCRMが9.9%、新しい製品の導入は6.9%、一方、従来の広告は2.5%に落ちると予想されている。
調査結果を見直すと、B2Bの製品を提供する企業、そして、サービスを提供する企業は、来年のマーケティングの予算の拡大において、それぞれ8%、7.7%と最も飛躍していることが分かる。B2Bに比べB2Cの製品を提供する企業、そして、サービスを提供する企業、は、それぞれ2.1%、1.6%とB2Bにリードを許している。
ブランディングは今後12ヶ月かのB2Bのマーケティングにおいて極めて重要な役割を持っており、その他のセクター(4.3%)と比べ、11.8%に予算が増えている。CRMのソーシャル化および現代化もまたB2Bの成長において大事な役割を果たしており、その他のセクター(7.5%)と比べ、16.6%上昇している。
ソーシャルメディアは成長のポテンシャルが非常に大きいため、予算は倍増している。リサーチの中でも報告されているように、今年、ソーシャルメディアの出費は5.6%から9.9%に激増している。そして、今後の5年間で、マーティングの予算の17.7%を占めるようになる。
積極的な拡大の傾向を続け、B2Bの企業は今年のソーシャルメディアの出費を昨年の6.5%から11%に増やす計画を策定している。B2Cのサービスを提供する企業はB2Bには劣るものの、それでも2.9%から6.9%に増加している。B2Bの企業に比べ、B2Cの製品を提供する企業がソーシャルメディアに期待していることは大きく異なるようだ。ソーシャルメディアへの出費は来年中に7.5%から11.6%にジャンプアップし、今後の5年間で19%を上回ると予測している。一方、B2Bの製品を提供する企業、そして、B2Bのサービスを提供する企業は、それぞれ15.3%、18.9%に推移すると見られている。
先日、私はソーシャルメディアが企業の進化だけにとどまらず、今後の道を切り開くため、個人の役割とスキルがそれぞれのソーシャル化された部門内で発達する仕組みにも影響を与えると論じた。私はこのアイデアをハイブリッド理論と呼び、これは、異なるソーシャルな役割に関する専門性の最高の組み合わせを表す。
この調査は、半分近くの企業がニューメディアマーケッターを今後6ヶ月で採用し、61.4%が来年、そして、77.5%の企業が再来年に新たなマーケティングの役職を任命する点を強調している。しかし、大学の新卒を雇う予定の企業は27%のみであった。この点は最も注目に値する。
経験よりも価値のあるものはない…
現在、そして、近い将来最も求められているスキルセットは、インターネットマーケテイング、イノベーションおよび成長、ソーシャルCRM、そして、ブランド管理である。ハイブリッド理論では、上述した職務を理解し、適応させることの出来る人物は自分の道を切り開くことが出来るとされている。
重役レベルのマーケッターに、現時点で優れているブランドの基準となるブランドを挙げてもらっていた。すると、アップル、P & G、そして、コカコーラの名前が挙がった。尊敬に値するブランドには、ゼネラルエレクトリック、ナイキ、そして、マクドナルドの名前が挙がった。ソーシャルメディアにおいては、私ならスターバックス、ジェットブルー、バージン・アメリカ、ebay、シスコを挙げるだろう。
この記事は、Brian Solisに掲載された「Social Media Spend to Double This Year」を翻訳した内容です。
現状のマーケティング予算でソーシャルメディアマーケティングが占める割合は5.6%(半年前は3.5%)、さらに1年後は9.9%、5年後には17.7%とマーケティング担当者自身が考えているのですね。インターネットマーケティングじゃなくて、マーケティング全体の予算での割合ですよ。驚異的な数字ですね。関連企業の成長も止まらなそうな勢いです。マーケティング担当者を新規に雇う際、インターネットマーケティングの知識が最も求められているのもユーザー行動を考えると当然といえば当然なのかもですが少し驚き。日本で同じ調査を行うとどんな数字が出てくるのか興味深いです。 — SEO Japan
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