私はプレゼンを行うとき、ミーティング中、あるいは、顧客候補と話をする際に、グーグルの強力な検索スキルを自慢するのが大好きだ。このスキルがオーディエンスに対する自分の信頼度を高めるからだ。少し時間を割いて、あまり使われていないグーグルのクエリの絞り込み – 例えばオペレータ、パラメータ等 – を学べば、皆さんも友人や家族や上司や同僚やクライアントを驚かせることが出来るはずだ!
今回は結果を限定するため、あるいは探しても見つかりそうもない情報を引き出すために検索ボックスに入力する各種のコマンド「検索オペレータ」、またの名をクエリオペレータに焦点を絞って説明していく。SEOを実践しているなら、まず知っているはずであり、利用しているはずである。しかし、すべて把握しているだろうか?
グーグルのオペレータは大文字と小文字を区別するため、意識してすべて小文字で入力するように心がけよう(iPhoneのウェブブラウザは、すべての文の一文字目を大文字で表記しようとするため、クエリを実施する前に文頭に戻って小文字に修正しよう)。
それでは私が多用するグーグル・クエリ・オペレータの上位10個を紹介しよう(実際には20個以上あるが): :
オペレータの記述 | フォーマットの例 | 説明 |
---|---|---|
filetype: | search marketing filetype:doc | ファイルの種類の拡張子で検索結果を絞り込む |
site: | google site:sec.gov | サイト内もしくはドメイン内で検索を行う |
inurl: | inurl:marketing | URL内の単語もしくはフレーズを検索する |
allinurl: | allinurl: search marketing | URL内の複数の単語を検索する |
intext: | intext:marketing | 本文のテキスト内の単語を検索する |
allintext: | allintext: search marketing | インデックスされたページの本文のテキスト内で複数の単語を検索する |
intitle: | intitle:“search marketing” | ページタイトル内の単語もしくはフレーズを検索する |
allintitle: | allintitle: search marketing | ページタイトル内の複数の単語を検索する |
inanchor: | inanchor:“search marketing” | アンカーテキスト内の単語もしくはフレーズを検索する |
allinanchor: | allinanchor: search marketing | アンカーテキスト内の複数の単語を検索する |
daterange: | search marketing daterange:2454833-2454863 | 検索結果を特定の期間内にインデックスされたページに絞り込む(ユリウス暦) |
related: | related:www.abc.com/abc.html | 同様のコンテンツを持つページを表示する |
info: | info:www.abc.com/abc.html | ページに関する情報を表示する |
link: | link:www.abc.com/abc.html | 特定のページにリンクを張るページを表示する |
cache: | cache:www.abc.com/abc.html | ページのグーグルがキャッシュしたバージョンを表示する |
define: | define:search marketing | 単語もしくはフレーズを定義する |
stocks: | stocks:goog | 特定のティッカーシンボルの株価および金融情報を表示する |
phonebook: | phonebook: john smith, madison, wi bill withers 608-555-1212 |
住居の電話帳を表示する |
{area code} | 212 | 局番の場所および地図を表示する |
{street address} | 123 main, chicago, il chicago, il chicago |
特定の場所に対する市街地の地図を表示する |
{mathematical expression} | 35 * 40 * 52 520 miles in kilometers |
計算もしくは度量衡換算を行う |
クエリオペレータの説明
filetype:
検索クエリにfiletype:doc、filetype:xls、filetype:pdf、または、filetype:pptを加えることで、それぞれワードの文書、エクセルの文書、PDFファイル、もしくはパワーポイントのファイルに検索を絞り込むことが出来る。
ミーティング用にアレンジすることが可能なSEOのベストプラクティスに関するパワーポイントの良質なファイルを探しているなら、グーグルで seo best practices filetype:pptと問い合わせよう。マーケティング計画のテンプレートが必要なら、テンプレートはワードの文書の可能性が高いので、marketing plan template filetype:docで検索を行い、ウェブページの邪魔な部分をスキップしよう。
傍注: 自分のマーケティング計画をグーグルのインデックスに表示させたくないのなら、リンクを張らないこと。
グーグルでは、filetype: オペレータと併せて、htm、txt、php、asp、jsp、swfを含むあらゆる拡張子を入力することが出来る。そして、グーグルはURLのファイルネームのユーザーが望む拡張子をマッチさせる。このオペレータを利用する際は、コロンの後にスペースを入れないように注意しよう。また、filetype:の代わりに、ext:を利用することも出来る。効果は全く同じだ。
site:
クエリにsite:オペレータとサイトのドメイン名を加えれば、サイトもしくはドメイン内を検索することが出来る。例えば、単純に私を検索することも出来るが(Stephan Spencer)、stephan spencer site:www.covario.comを加えることで、検索をCovario.comに限定することが可能だ。
また、site:クエリのドメインの終わりにサブディレクトリを加えることも出来る。例 : seo site:www.covario.com/what-we-do/。
ドメインの関連するサブドメインのすべてを徹敵的に検索するなら、wwwを省き、メインのドメインのみ指定しよう。例えば、site:yahoo.comに対する検索は、www.yahoo.comだけでなく、movies.yahoo.com、travel.yahoo.com、personals.yahoo.com等も網羅する。site:検索オペレータは、ドメインの拡張子を指定するだけでも利用可能だ(例: .com、.org、.gov、.co.uk)。そのため、site:comで、.comのサイトに、site:govで.govのサイトに、もしくは、site:co.ukで.co.ukのサイトに検索を絞り込むことが出来る。
ブール論理と:siteオペレータを組み合わせると、複数のサイトで同時に検索を行うことが出来るようになる。例えば、search marketing (site:marketingprofs.com | site:marketingsherpa.com | site:marketingpower.com)は3つのサイトを同時に検索する。
検索用語を使わずにsite: オペレータ自体を使ってインデックされているすべてのページのリストを手に入れることも出来る。例: site:actionableinsights.covario.com。繰り返すが、このオペレータを利用する際には、コロンの後にスペースを入れないように注意してもらいたい。
inurl:
inurl:オペレータを使って、検索結果をURL内に特定の単語を含むページのみに限定することが出来る。
inurl:ToolPage site:www.vfinance.comのように、特定のスクリプトネームを使って見つけた全てのページをグーグルに表示してもらいたい際に特に役に立つ。このパラメータもまたコロンの後にスペースを空ける必要がない。
allinurl:
このオペレータはinurl:オペレータと同じ役割を持っているが、URL内の複数の単語を探す際に用いられる。このオペレータを使えば、inurl:を検索したいすべての単語の前にいちいち加える手間を省くことが出来る。
例えば、chinaとexportingを、ファイル名、ディレクトリ名、拡張子、もしくはドメインを含むURLのどこかに含むウェブページを探す際に、allinurl: china exportingを用いれば、inurl:china inurl:exportingと同じ内容のクエリを、まとめて実施することが出来る。allinurl: オペレータを利用する際はコロンの後にスペースを入れる必要がある。
intext:
本文のテキスト内の単語を検索する。これはinurl:と同じような用途で用いられる。
allintext:
インデックスされているページの本文のテキスト内の複数の単語を検索する。このパラメータは、allinurl:ど同じように利用される。
intitle:
intitle:オペレータ(例:intitle:marketing)を使って、指定した単語やフレーズがページのタイトルとマッチする文書を探そう。
文書のタイトルに「marketing plan」を含むマイクロソフトのワード文書(ワードのファイルメニューのプロパティにある)を探したいなら、クエリintitle:“marketing plan” filetype:docを使おう。intitle:オペレータの次に引用符で括った単語またはフレーズを入力する。その際は、コロンの後にスペースを空けないように注意しよう。
allintitle:
これはintitle:と同じような効果があるが、タイトル内の複数の単語を探す。例えば、allintitle: channel conflict online retailを使って、タイトルにこれら4つの単語をすべて含む文書を検索する。このオペレータを利用する際は、コロンの後にスペースを空ける必要があるので気をつけよう。
inanchor:
inanchor:オペレータは、被リンクの下線付きのテキストが検索する単語を含むページに検索を絞り込む。例えば、HTMLのサイトマップを検索する際に、sitemapとリンクに記載されているページに限定したい場合、inanchor:”site map”が役に立つ。大半のサイトは「Site Map」と言うテキストをリンクに用いて、サイトマップにリンクを張っているためだ。
inanchor:オペレータの次に引用符で括った単語もしくはフレーズを入力する。コロンの後にはスペースを空ける必要がある。
allinanchor:
このオペレータはinanchor:オペレータと似たような効果があるが、アンカーテキスト内の複数の単語を検索する際に用いられる。例えば、クエリ seo tool allinanchor: download trialは、downloadとtrialをアンカーテキストに含むSEOのツールに関連するページの検索を行う。
このオペレータを利用する際は忘れずにコロンの次にスペースを加えよう。
daterange:
daterange:オペレータは、特定の期間内に加えられた、または、更新されたページに検索結果を絞り込む効果がある。このオペレータはユリウス暦のみを受け付ける。そのためあまりユーザーフレンドリーとは言えない。グレゴリオ暦とユリウス暦の日付コンバータが必要なら、ここをクリックしよう。
期間を指定せずに検索を行い、表示されたSERPの“その他のツール”で期間を指定した方が遥かに楽に探している情報を見つけることが出来るだろう。
related:
「related」クエリは指定したウェブページと同様のページを表示する。related:www.netconcepts.comのように、このオペレータの次にウェブアドレスを入力することで、Netconcepts.comのホームページに関連するウェブページを見つけることが出来るだろう。
info:
info: クエリを使うと、指定したページがグーグルに認識されているかどうかを把握することが出来る。また、タイトルとスニペット(利用可能な場合)、ページへのリンク、ページのキャッシュされたバージョンへのリンク(下の説明を参照)、そして、指定したページにリンクを張っているページを閲覧するためのページを提供する。
info:www.covario.comのように、このオペレータの次にウェブアドレスを入力しよう。
link:
link: オペレータは、指定したウェブページへのリンクを張るページのサンプルを表示する。このオペレータの次にlink:www.covario.com等のウェブアドレスを入力して、Covarioのホームページにリンクを張っているページを見つけよう。ただし、グーグルは、このオペレータに対して、同じサイトからのリンクの除外等の追加の絞り込みはサポートしていない。
cache:
cache:オペレータは、グーグルボットが前回ページを訪問した際に見たウェブページのスナップショットを提供する。cache:www.covario.comのように、このオペレータに続いて、ウェブアドレスを入力すると、グーグルがキャッシュしたページを閲覧することが出来る。グーグルボットが当該のページをダウンロードしていることが、このオペレータを使う際の前提条件である。
define:
これは各種のオンラインの用語集から複数の定義を手っ取り早く調べたい際にとても役に立つ。「tipping point」の定義を知りたいだろうか?それなら、グーグルでdefine: tipping pointと入力しよう。
stocks:
ライバルのウォールストリートでのパフォーマンスを知りたいなら、このオペレータの次にティッカーシンボルを入力し、グーグルファイナンスの最新の株価情報を含む、最新の金融情報を手に入れることが可能だ。
phonebook:
グーグルはオンラインの電話帳検索サービスを提供している。このオペレータの次に名前と住所(通りの名前、または、市および州、または郵便番号)を加える。もしくは逆に電話番号から調べるなら、電話番号を加える。
{area code}
また、グーグルは局番の検索機能も持っている。例えば、313を入力すると、グーグルはこの局番の地理上の場所と地図を表示してくれる。
{street address}
住所の形式でクエリを入力すると自動的にマップが表示される。住所をすべて、または郵便番号、あるいは市および州を入力しよう。例えば、123 east main street, madison, wi、または、53703、あるいは、madison, wiはすべてマップベースのグーグル検索の有効なクエリである。
{mathematical expression}
有効な数式を入力すると、グーグの電卓機能がユーザーの代わりに計算を行ってくれる。さらに8 ounces in cupsのように度量衡換算まで実行してもらえる。その他の有効な構文を詳しく知りたいなら、グーグルの電卓ページを参考にしよう。
これで全部ではない
ご存知のように、無数に存在するURLをくまなく検索するだけでなく、グーグルは非常に万能であり、電卓、度量衡換算機、電話帳、辞書、地図、そして、株価表示器も兼務している。
有効な荷物の追跡番号をグーグルに入力すると、配送状況を確認することも出来る。航空会社と便名を入力すれば、飛行時間が表示される。さらにグーグルは車両番号(VIN)をクエリとして利用すると、車の過去に関する情報を表示する。
事実、グーグルは、特許番号、連邦航空局(FAA)の飛行機登録番号、統一商品コード、連邦通信委員会の機器番号等、特定の番号のフォーマットを認識すると、興味深い情報を探し出してくれるだろう。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、「Search Engine Landに掲載された「Google Power User Tips: Query Operators」を翻訳した内容です。
This article first appeared on Search Engine Land.
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電話番号や住所検索など日本語で使えないものもありますが、こうしてみると結構色々ありますね。SEOに限らず使えそうなものもありますし。皆さんも何か使えそうなものはあったでしょうか?– SEO Japan
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