Google Instantで表示されないマル秘ワード集

公開日:2010/09/29

最終更新日:2024/03/15

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最近、グーグル・インスタントの話題を数多く配信しているSEO Japanですが、今回はちょっと面白記事を。サーチエンジンランドのライターが、Google Instantで「表示されない」キーワードを色々調査して紹介。当然のごとくアダルトな内容を含みますので(単語が英語ですが)覚悟の上どうぞ。 — SEO Japan

好き嫌いに関わらず、大勢の人々がグーグルでセレブのヌードを検索している。しかし、グーグルのインスタントサーチでは、裸のセレブを探す人々は、グーグルの支援なしでクエリを見つけ出さなければならない。ヌードビーチ、有名なヌードの芸術作品、あるいは、Naked Brothers Bandや口紅(ヌード)等、“罪のない”トピックにも同じことが言える。以下にグーグル・インスタントのフィルタリングに対するメリットとデメリットをジョージ・カーリン氏の名言、“テレビでは言えない7つの放送禁止用語”に少し例えて挙げていこうと思う。

アダルト向けの用語をフィルタリングする正当な理由

以前私たちが取り上げたように、グーグル・インスタントはポルノと判断する用語の提案を省略する。これはグーグル・インスタントの前任者、グーグル・サジェスト(オートコンプリートとも呼ばれていた)の長期に渡るポリシーであり、検索ボックスにユーザーが入力すると、そのユーザーが探している可能性のあるアイテムを提案する機能である。

グーグル・インスタントは、このポリシーをさらに重要視しており、現在、検索トピックを提案するだけではなく、グーグルは自動的に入力するにつれ提案されるクエリにマッチする検索結果を読み込んでいる。

子供たちの前で教師が「fuchsias」(アカバナ科の植物)に関する情報を探すため、検索を実行している光景を思い浮かべてもらいたい。「Fuc」と入力すると、グーグルがFucで始まる別の、遥かに人気の高い検索トピックを自動的に返してくる。

Fワードは「fucia」よりも遥かに人気が高い。信じられないなら、これらの2つの用語の検索アクティビティを比較したで確認してもらいたい。勝負にならないぐらい差がある。

ヌード & セレブの裸画像をフィルタリング…

セレブを選ぶと、関連するクエリとして、セレブの名前の次に「nude」、「naked」、もしくは「upskirt」のような具体的な用語が続いている可能性が高い。

人気の高い裸のセレブのリストを作る取り組みは、グーグルのパブリックキーワードデータツールに丸投げさせてもらったが、データは確認した。

大勢の10代の女子に人気の高いセレブタレントは、アダルトでもなければ、ヌードでポーズを取っているわけでもなかった。グーグル・インスタントのアダルトコンテンツフィルタリングを使わない場合、このセレブを名前で検索すると、「nude」が提案され、ヌード写真が掲載されているであろう結果が表示されるだろう。

このような状況で、フィルターを設置する点に関して異論を唱える余地はないと思う。また、誰かの裸の写真を本当に求めているなら、直接入力すればいいだけの話だ。単にグーグルはこの類のクエリに対しては助けるつもりがないだけである。

困るケース…

しかし、想定されたポルノ関連の提案を省略すると、人々がウェブでのぞき見をしたいわけではない場合は困ってしまうケースも考えられる。

例えば、スーパーモデルのジェリー・ホールは、ルシアン・フロイド画伯が描いたジェリー本人のヌードおよび妊娠時の作品をオークションに出品する計画を立てているため、時の人になっている。しかし、グーグルが「Jerry Hall nude」を提案しないなら、検索者は意図しないポルノの結果を得る可能性がある。

皮肉にも、グーグル・インスタントは、Jerry Hとタイプすると自動的に「Jerry Hall」に対する結果を戻し、この結果に当該の絵画が含まれている:

同様にグーグル・インスタントはデミ・ムーアの検索では、たとえ1991年のヴァニティフェアの表紙でヌードを披露しているにも関わらず、ヌードや裸を提案しない。この表紙は有名であり、妊娠中のデミ・ムーアが、腕で身体を覆うポーズは問題になる部分を見事に隠している。この写真を探している人が存在する可能性は否定できない。

しかし、グーグル・インスタントのアダルトコンテンツに対するフィルタリング機能は、「demi moore bush」の提案をブロックすることに失敗している。事実、デミ・ムーアの名前を入力する際に2番目に提案され、「Demi M」の時点で表示される。

さらに、「Demi」と入力する時点では、3番目に提案されているのだ。

「Demi Moore Bush」の検索は、昨年、Tosh.0のホスト、ダニエル・トッシュがこの言葉を自らの番組のコーナーで使い、ブレイクした。先程挙げた例の教師が大勢の児童の前でこの結果に遭遇したくない点は言うまでもないだろう。

他にも奇妙な現象が起きている。先程私が触れたティーンの間で大人気のセレブの場合、「nude」の提案は性的な可能性を考慮し、ブロックされているが、このセレブのファーストネームを入力すると表示される2番目の提案、「lap dance video」はブロックされていない。

セレブのヌード以外では

アダルトフィルタリング機能は、その他にも人々が求めている可能性のある「罪のない」アイテムをブロックしている。例えば、映画「Naked Gun」はインスタントの結果からはじかれてしまっている。

ヌードビーチに関する情報を探す場合、グーグルのキーワードデータツールによると、米国では1ヵ月の間に55万件以上ヌードビーチに関連するクエリが入力されているようだが、提案は提供されていない。

また、アダルトフィルターは以下の用語を把握していない:

  • Nickelodeonの番組「Naked Brothers Band」
  • DSLサービスの「Naked」
  • 口紅およびメイクアップ用品の「Nude」

また、グーグル・インスタントは、「Picasso’s Blue Period」に対して提案を行うものの、「Picasso’s Blue Nude」に対しては行わない。この作品は、アートサイクロペディアには、17世紀で最も売れたポスターだと記載されている。また、「Picasso’s Nude, Leaves & Bust」に対する提案も行われない。この作品は5月に$1億650万円と言う芸術作品のオークションでは最も高い値で落札されていた。

さらに奇妙な点を挙げていこう。Angie Dickinsonに対しては提案しても問題ないようだ。「Dick」と入力した時点で既に提案が始まる。しかし、Ad Age(アド・エイジ)の可哀そうなレポーター、Irina Slutskyを検索すると、「slut」の部分が同氏およびこの4つのアルファベットで始まる人達を提案の対象から外してしまう。Slutsky氏およびRegister(レジスター)のケード・メッツ氏はこの件の詳細を以下のエントリで取り上げている:

TVでは言ってはいけない言葉 … でも、Google Instantでは許されるかもしれない言葉

この奇妙なフィルタリング機能の矛盾をさらにテストするため、私はジョージ・カーリン氏の有名なテレビでは言ってはいけない7つの言葉を試そうと思う。シンボル「*」は提案が却下されるまでにどれだけ入力することが出来るのかを表す。

Shit: 「shitmydadsays」と言う番組、人気の高いツイッターのアカウント、shite(英国版のshit)、Shitzu(シーズー犬)等。

Piss: 「Pissed」、「Pissed Off」、そして、アンドレ・セラノが撮影した写真「Piss Christ」はその他の用語とともに提案される。

Fuc*: Cを入力した時点で提案は消える。

Cun*: 「Cun」までは提案を得ることが出来るが、Tを加えようとすると全てが消えてしまう。

Cocks*****: Sを入力するまでは、Cockは問題ない。Sを入力すると提案は消える。

Motherf*****: Fを入力すると提案はストップする。奇妙にも、Fを入力する前はmotherに関連する用語が提案されるものの、検索結果は表示されない。

Tit*: とてもフレンドリーに聞こえる単語であり、このリストには相応しくない。しかし、カーリン氏の時代では放送禁止用語であったこの言葉はグーグル・インスタントにも反映されている。少なくとも、Sを加えようとすると提案は消える。

要するに、TVでは言えない7つの言葉のうち、5つはグーグル・インスタントではブロックされることになる。ヘッドラインとは異なり、グーグル・インスタントはさらに多くの用語に対する提案を拒否するだろう。

今後の展開

アダルトフィルタリング機能が、「Demi Moore Bush」を提案するべきではない点を理解出来ないにも関わらず、「Slutski」等の名前に対する提案を表示することが危険だと考えているなら、改善が必要だと言わざるを得ない。

フィルタリングをユーザーに任せる手もある。今でも検索の設定を用いて、ユーザーはイメージに対するSafeSearchフィルタリングに適用されているデフォルトの設定を変更することが可能だ。無効にすることも、さらに厳しくすることも出来る。

恐らくデフォルトの状態では、グーグル・インスタントのアダルトフィルタリングの提案は有効に設定されているべきではないだろうか — しかし、ユーザーがこの機能を無効にしたいなら、そうさせるべきだ。こうすることで、Naked Gunのファンや、ヌードビーチの愛好家、そして、ウェブののぞき魔の人達ですら、SafeSearchのメリットを享受することが出来るからだ。

追記: このエントリを投稿した後、マルコム・コールズ氏がツイッターで同氏のエントリ、「Google Instant、レイプ、人種差別、小児愛と一緒にゲイとレズビアンも除外」を紹介してくれた。同氏が見つけた、性的な用語の可能性があるためにブロックされた用語を幾つか挙げていく:

  • gay
  • lesbian
  • clitoris
  • rape(「repe hotline」等の提案もブロックしている)
  • paris hilton

ちなみに「Paris Hilton」に対する検索結果は、あまり汚染されてないように私には見えた 🙂

「gay」をチェックすると、実際に提案としてこの用語が表示され、タブを下降していくと、インスタントの結果が自動的に表示された。しかし、「lesbian」ではこのようにはいかないようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Five Words You Can Never Suggest On Google Instant」を翻訳した内容です。

This article first appeared on Search Engine Land.
c Copyright Third Door Media, Inc. Republished with Permission.

言葉の意味が不明な場合はネットで検索すると、大体分かるかと。。。流石に訳語をつけるのは、はばかられました汗。前半はヌード関連のワードが一切ブロックされているので、アート的な内容まで削除されている、、という話、後半はより具体的なキーワードで検索するとどうなるか(大半がサジェスション表示されない)という話でした。デミ・ムーアの件は笑いましたが(気付く方も気付く方ですが)。既存のサジェスションでもかなりやっているのでしょうが、日本語対応が大変なのも分かる気がします。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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