広告ネットワークChitikaによると、iPhoneの2大検索エンジンは、両方ともGoogleである。今月初めに開催されたSMX Eastでのモバイル検索のディスカッションで、Chitikaの調査責任者ダン・ルビーは、同社がそのネットワーク上で確認したモバイル検索トラフィックのおよそ97%(96.9%) をGoogleが占めていることを示すデータを発表した。ディスカッションの最中、マイクロソフトのジェイミー・ウェルズは共有されたいくつかの数字に異議を唱えた。
これは、Chitikaが示したモバイル検索のシェアである:
ソース: Chitika
これらの数字は、StatCounter/Royal Pingdomが先に出した数字、モバイル検索全体のおよそ98%をGoogleが占める、というものとかなり一致する:
私は、こんなにも数字が偏っていることに驚いた。以前のデータ(2008年)では、モバイルもよりPCに近いシェアの分布を示していた。しかし、全てはGoogleの有利になるように劇的に変化していたのだ。
カンファレンスの後、ルビーは、iPhoneからのGoogleトラフィックのソースを調べた。これは、ChitikaによるGoogleのiPhone検索トラフィックの内訳である(ツールバー、Google.com、アプリ):
Chitikaのルビーは、以下のような解説をしている:
本来、GoogleアプリはiPhone上で2番目に大きな検索エンジンとして自立している。Yahoo!は、Googleの後にくる検索エンジンだが、Googleアプリの数字には2.25%足らない。Bingに関しては、この時にはBingアプリからのトラフィックが追跡されていなかったため、計測が難しい。しかしながら、iTunes内のBingとGoogleのアプリへの評価数を比べると、Bingのトラフィックは1%~4%の間位だと考えられる。高く見積もったとしても、全てのBingのトラフィックはGoogleアプリのおよそ半分にしか満たない。
注目されるのは、Chitikaのデータによると、PCに対してモバイルでのツールバーが機動力となる割合がどれだけ大きいかということである。(最新データを見つけることは出来なかったが、一般的にPCではツールバーからのクエリは20%以下と言われている。)
最後に、これは、Chitikaが提示しているGoogleアプリとその他のトラフィックソースのトラフィックとシェアの比較である。ルビーによれば、Bingアプリはリファラー情報を引き渡さないため、追跡は難易度が高い。そのために、以下の表にはBingは2つ入っている。
警告: これらの数字は、何百万のクエリを基にしてはいるものの、1つのネットワークから(1つのデバイス上で)取られた数字であるため、全てのモバイル検索に同等ではないかもしれない。しかし、いくつか基準から外れている点はあるとしても、少なくともモバイル検索におけるGoogleの立場がいかに独占的になっているかということは特筆すべきことである。
先週木曜、Googleは、モバイルの広告収益が10億ドルに向かって順調に進んでいることを発表した。私の簡単な計算では、全世界での検索広告収入はちょうど5億ドルを超えたところという結果になっている。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Report: The Top Two iPhone Search Engines — Are Both Google」を翻訳した内容です。
Appleが検索サービスに参入するかも、なんて話題もありましたが、こんな結果を見てしまうと気持ち的には分からなくもないですよね。しかしPC以上にiPhoneの検索がGoogleの利用率が高いとは・・・。日本のモバイル検索もかつては日本勢が抵抗していたのですけどね。しかし圧倒的な検索プラットフォームになるってホント強いビジネスですね。 — SEO Japan
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