ソーシャルメディア戦略に必要な4つの要素

公開日:2010/11/29

最終更新日:2024/03/21

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ブログにツイッター、MixiからFacebookまでソーシャルメディア戦略をそろそろ考えないとな、と思っている企業マーケッターも多いと思いますが、今回はそんなソーシャルメディア戦略を立てる上での必要と思われる能力を4つ紹介します。特に最初の図は誰にも参考になるのではないでしょうか? — SEO Japan

80名近くの人々が昨日、インターナショナル・アソシエーション・オブ・ビジネスコミュニケーターズ(IABC)のケンタッキー支部、そして、ソーシャルメディアクラブ・ルイビルが主催したソーシャルメディア・ブートキャンプに参加していた。私は、誰もが認める分析界の女王、ケイティ・ペイン氏、そして、ザ・バッド・ピッチ・ブログを運営するケビン・デュガン氏と共にプレゼンターの大役を得ていた。安心してもらいたい。私のプレゼンだけでも多くのことを学べたはずだ。

私は発表の一部を、ソーシャルメディア戦略の4つの分野を含む、ソーシャルメディアマーケティングの戦略を策定する点に絞った。今まで私はこの理論およびグラフについてはまだ皆さんに紹介していなかった。今回はちょうど良い機会なので、ここで発表し、皆さんのフィードバックをもらいたいと思う。

Four Spheres of Social Media Strategy - Social Media Explorer

このイメージは、成功を収めるソーシャルメディア戦略を策定する上で必要な4つの分野の専門性を表している。その4つの分野は以下の通りだ:

  1. ブランドの情報
  2. 消費者の見識
  3. コミュニティの行動
  4. ツール & プラットフォーム

ブランドの情報の分野にとって、最も適任であり、見聞の広い人物は、ブランドマネージャーあるいはチーフマーケティングオフィサーが当たるだろう。多くの広告部門および広報部門のアカウントマネージャーにとっては、容易な役割と言える。彼らが毎日ブランディングに力を入れているからだ。この役割は、皆さんも既に経験済みのはずだ。</ p>

消費者に対する見識は、ブランドまたはマーケットのリサーチチームがマーケティングの取り組みを方向づけるためにまとめるオーディエンスのリサーチ、プロファイリング、各種のグラフ(デモ、精神面、技術面)で構成される。認めざるを得ないことだが、多くのブランドが見過ごしていたり、投資を十分に行っていない分野である。

ソーシャルメディアの取り組みを始まる前に、ブランドチームがターゲットのオーディエンスのプロファイルを用意していないなら、ピュー・インターネット・プロジェクト、eマーケッター、または、フォレスター・リサーチ等のソーシャルメディアのリソースを使って、出来るだけオーディエンスのプロファイリングを入念に行おう。また、協力しているブランドチームから得られるオーディエンスリサーチのデータはすべて手に入れよう。

コミュニティの行動は、人々が交流、共有、そして、ソーシャルメディアサイト全体および個別のコミュニティでコミュニケーションを取る仕組みを理解することを指す。そのためには、ツイッターディグ、または、フェイスブックでの情報共有の違い、そして、ブランドや企業がスパマー視されずにキャンペーンを実施する方法(コミュニティによって異なる)において、役立つ知識を持っている必要がある。

最後に、ツールおよびプラットフォームとは、ブランドに推奨するソーシャルなツールやプラットフォームの知識である。これは存在する全てのツールを知っていなければならない、と言う意味ではない。例えば、戦略において写真の共有のニーズがあるクライアントの場合、推薦する前に利用可能な様々なツールを調査する必要がある。しかし、テクノロジーを詳しく把握し、テクノロジーがもたらす可能性を理解している必要があるだろう。

この理論を視覚化するグラフを作成している際、私はベン図でアイデアが重なるエリアについて考えていた。4つの分野が重なる中心部は、当然だが、ソーシャルメディアの戦略が成功する最も効果の高い場所である。ブランドの情報と消費者の見識が重なる場所には、とても優秀なマーケティングのエキスパートが存在する。ブランドおよび顧客のことを把握しているなら、マーケッターとして結果を残すことが出来るだろう。

ブランドの情報とコミュニティの行動が重なるエリアには、パブリックリレーションズのエキスパートやイベントマネージャー、そして、ブランドに関するコミュニケーションを活性化させる点を理解する専門家が存在する。オンラインのコミュニティを隅々まで理解しているわけではないかもしれないが、彼らがコミュニケーションに長けていることは間違いない。

消費者の見識とツール & プラットフォームが交わる部分には、消費者の擁護者やカスタマーサービスのプロが集まる。彼らは顧客と連絡を取り合い、共有やコミュニケーションに役立つツールについてもある程度理解している。

そして、コミュニティの行動とツール & プラットフォームが重なる場所には、多くのソーシャルメディアのエキスパートが存在する。彼らはツールを把握し、人々がこれらのツールを使ってコミュニケーションを取り、交流を行う方法を心得ている。ソーシャルメディアのエキスパートと言っても、それぞれが協力するブランドに関する理解度は異なり、そして、消費者の見識に触れる機会もそれぞれ異なる。

中央に近付けば近付くほど、そして、重なる分野が増えるほど、強力なソーシャルメディア戦略を提供する能力は高くなる。

大半の優れたソーシャルメディア戦略を影で動かすのは、消費者の見識である。功を奏するソーシャルメディアは、消費者を中心に据えており、そのため消費者のソーシャルなニーズを満たすのは、ソーシャルメディアマーケティングにおいて、ブランドが参加する一歩目と言えるだろう。それぞれの分野で重要度が異なるが、すべての分野を重要視しなければ、成功はあり得ない。

これはあくまでも私の個人的な理論である。皆さんの考え、これまでの経験、この略図が理に適っているかどうか、正しいかどうか、そして、変えるとしたらどうするのかを聞かせてもらえると嬉しい。


この記事は、Social Media Explorerに掲載された「The Four Spheres Of Social Media Strategy」を翻訳した内容です。

少し大げさなタイトルだったかもですが、1つ1つを考えてみるとどれも、当然のことといえるのではないでしょうか?自らのブランドを理解し、顧客の認識を理解し、コミュニティの行動を理解し、利用するツールを理解する。どれかができなければ十分なソーシャルメディア戦略は立てられませんよね。従来のマーケティング論の中では確立されていない分野が多いこの世界ですが、世界は既に変わっているわけですし、マーケッター自ら試行錯誤しつつ実践し学んでいくしかないのではと思います。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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