SEOの運用をスムーズに進めるための仕事術

公開日:2011/01/07

最終更新日:2024/03/18

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Yahoo! JapanのGoogle採用も完了し、新年を迎えて今年はSEOを去年よりは頑張ろうかな、と考えているウェブマスターの方も多いかもしれません。とはいえ多少規模が大きく複数の人が関わるサイトになってくるとSEOをサイトに導入するのも一筋縄ではいきません。デザインやユーザビリティが優先だ、そもそもSEOなんて効果が無い、などなど様々な意見が各担当者レベルで噴き出しやりたいことができないままになってしまうのも良くある話。そんな悩めるあなたのために、今回はSEOの導入をスムースに進めるための会話術をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

SEOの取り組みに対する支持を取り付けることは非常に重要である。社内のSEOスタッフなら、ある程度の駆け引きが発生するはずだ。そして、すべての承認を得る段階で、多数の異なるレベルで理解をしてもらう必要がある。あらゆる会議、宣伝、そして、裏交渉(例えば、rel=canonicalコードを実装してくれたら、洗車とワックスがけを1ヵ月間代行する等)において、適切な人と適切な会話をしているのか自分に問いかけたことはあるだろうか?また、このような会話は適切なレベルで行われているだろうか?

会話に適切な人物を招くことは明白であり、重要でもある。しかし、企業の規模が大きくなると、誰が何をしているのかが分からなくなるときがあり、そのため、誰と話せばいいのか不明確になる。会話が正しいレベルで行われているのかどうか自問するなら、企業の階層だけではなく、話されている話題に関する知識のレベルにも気を配る必要がある。

先日、私は多くのレベル – マネージャーから数名の副社長クラスに至るまで – で構成される会議を行った。私が補足の会話をSEO部門のマネージャーとまとめていると、隣の部長が私に向かって、「英語を話していることは分かるけど、何を言っているのかさっぱり分からない」と言ってきた。私たちはクスクス笑って、彼らに必要なことは、時間通りの承認と仕事を実施する予算だと説明した。するとよく分かってもらえた。

どうやら私が出席する会議にはあらゆる種類の社員が顔を出すようだ。通常の業務では、マイクロソフトでは肩書はあまり意味を持たないが、SEOを知っているかどうかを問うのは危険な行為である。「知らない」と率直に答える人もいるだろう。「少しはね。でも今勉強しているところだよ」と怪しい答えが返ってくることもある。「知ってるよ。ほとんどね。」と厚かましい返事をする人もいる。トッピックに対する彼ら自身が考える知識のレベルに関わらず、私はほとんど知らないことを前提にして会話を始める。知っている人はすぐにシグナルを出すので、時間をかけずにさらに深い話題へと切り替えることが出来る。

トピックをよく分かっていなかった人には、新しいことを無理のないレベルで学んでもらうか、ゆっくりとしたアプローチで快適なレベルを容易に理解してもらい、快くメンツを保ってもらう。しかし、毎回、私は目的を達成するため、- つまり自分の質問に対する答えを提供するため、観察し、学び、そして、プレゼンを調整している。ニーズに対するアクションを把握するためだ。

先週、私は「正確な質問と答え」と名づけられたトレーニングセッションに出席した。名前が示す通り、これは、トピックをさらに掘り下げて、会話の話題を完全に理解するスキルを伝授するトレーニングであった。誰かが曖昧なまたは不明確な答えをした場合に、さらに掘り下げるスキルを強調していた。新しいrel-canonicalタグをいつ実装すればいいのか尋ねたときに、「来月」と言う答えが返ってきたなら、「何日?上旬?下旬」のように質問を絞り込むのだ。

この例は分かりやすいが、文化的な違いが持ち込まれ、異なる性格が散りばめられ、そして、完全に隠された議題が持ち出されれば、災難が待ち受けている。このトレーニングは、行間を読み、真実に近づくために掘り下げる能力を高めるために策定されている。社内のSEOとしては、とても役に立つスキルと言えるだろう。

答える側は、逆の立場である。プロジェクトの最新情報を求める重役は、詳細が事細かく綴られた長いeメールを望んでいるわけでもなければ、必ずしも理解しなくてもよい。相手がそのオーディエンスに伝えることが出来る程度の明白な情報を把握する必要がある。また、その情報を注意深くまとめなければ、文脈を無視して解釈される恐れがあるため、賢明に言葉を選ばなければならない。それでも、簡潔にまとめる必要はある。

つまり、SEOの取り組みを成功させる上で、オーディエンスを巻き込み、彼らの飲み込みの具合に応じて、ニーズに合わせることが重要なのだ。詳細を好む人もいれば、箇条書きやサマリーを好む人もいる。オーディエンスの違いを知ることが、仕事を前に進ませることが出来るか、忘れ去られてしまうかを左右する可能性がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Frame Your SEO Conversations So Work Gets Done」を翻訳した内容です。

上記は実はマイクロソフトのSEO担当の人の投稿記事だったようです。規模感がこれまた巨大ですが、、、確かにこの種のトレーニングセッションを設けることはSEOに限らず技術や手法が進化する分野では意味があることでしょうね。私たちもおつきあいのある代理店さんや制作会社さん、そしてクライアントさんの社内向けにSEOの講習会を行うことがありますが、SEOを内製化している会社さんであれば社内でこういうことをやっていくこともSEOをより効率的に実践するには大事なのでしょうね。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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