ビジネスを始める前に知っておきたい8つのアドバイス

私はわずかながらいくつかの会社を始めてきたが、毎回新しいものを始める度にいつも新しいことを学んでいる。もしあなたが起業家として始めたばかりなら、これからたくさんの間違いをすることになるが、私がしたような大きな過ちは犯さないことを願っている。

1. 愚かな会社名を選択しない

私の最初の2つの会社は、アドバイス・モンキー（Advice Monkey）とアドバンテージ・コンサルティング・サービス（Advantage Consulting Service）という名前だった。1つ目の会社はジョブボードだったのだが、名前にある“アドバイス”のせいで、みんなそれをジョブボードではなくキャリアアドバイスだと思っていた。さらに、2つ目の会社名は長すぎたために、人々は覚えることができなかった。

これら2つの名前を選んだ理由は、“A”から始まる名前だったからだ。そうすれば、誰かが私の会社を他の競合相手と共に一覧表示した時に、大抵は私がそのリストのトップに来る。リストのトップに載るという考え方は良いが、それが会社名を選択する主たる理由になるべきではない。

あなたが何をするにしても、自分の会社名を選択する時にはじっくりと考えることだ。そしてもし何らかの理由で愚かな社名を選ぶことになったとしたら、それにこだわり続け、後で変更するようなことはしないことだ。もし社名を変えるようなことがあれば、あなたが何年もかけて築き上げてきたブランドバリューを失うことになるだろう。

2. 弁護士を雇わずに、法律事務所を雇う

優秀な弁護士を雇うことは重要だが、優秀な法律事務所も雇いたい。弁護士は、それぞれ会社、税金、訴訟など異なるタイプの法律を専門とする。私が最初の弁護士を雇った時には、私が必要としていた全てのことを彼は全て自分だけでやろうとした。彼はそれなりの仕事をしたが、私が求めていた全てのことに専門だったわけではないので、優秀とまではいかなかった。

その弁護士があまり良くなかったと気が付いた後は、大きな法律事務所なら私の問題を全て解決出来ると考え、そのうちの1つにコンタクトを取ることにした。しかし、私はクライアントとしては小さすぎたために私の仕事は優先されず、彼らは小さなことまで全てに支払いを請求したが、その仕事のクオリティは最悪だった。

しばらくして私は、FenwickからBill Bromfieldという完璧な弁護士を見つけた。彼は常に私が保護されていることを確かめることに力を尽くし、小さなことまで全てに細かく請求することはなく、もし彼が私の必要とすることを出来なければ、それを出来る人を紹介してくれるのだ。

弁護士を探す時には、大きな法律事務所を探すだけでなく、あなたを大事にしてくれる弁護士を探すのだ。そこそこの規模の法律事務所で働いている弁護士なら、そこにはあなたの問題を解決できる人がいるため、理想的だ。

3. 雇用が全ての問題を解決するわけではない

私が人材雇用をした時に犯した大きな過ちは4つある：

1. 前職でとても良くやっていたからといって、あなたの会社でも同じように良くやってくれるということにはならない。例えば、あなたの競合相手の会社で働いていた時はスター営業部員だったとしても、あなたの会社でスター営業部員になれるということにはならないのだ。
2. より多くの従業員を雇用することは、不精な人間の問題解決の方法である。もしあなたが売上げを上げたいのであれば、誰かを雇用する前にそれを自分でやってみることだ。もちろん長い目で見て、ビジネスを成長させたいのであれば従業員を雇うべきだが、もしあなたがそれらの従業員がぶち当たる問題が何であるかを分かっていなければ、あなたは彼らを管理するのが困難になるだろう。
3. 従業員には給料の他にも多くのコストがかかる。オフィススペース、保険、コンピューター、など他にも費用はかさむ。これらの費用の一番大きい部分は、従業員を管理するためのマネージメント費用かもしれない。
4. バーチャル従業員を持つことは最初は良く聞こえるが、バーチャルの時には能率的ではなくなる人もいる。もしあなたがバーチャル従業員を持っているのであれば、従業員の時間の使い方を見るためにRescue Timeのような効果的なトラッキングソリューションを使うことを検討しよう。

4. ゆっくりしっかりでは競争に勝てない

自分の最初の会社は自分の子どものように愛することだろう。あなたは全てのことを完璧にしたいし、おそらくあなたは物事を考えすぎるだろう。心配しなくても、これは初めての起業家が共通して感じることであり、私もアドバイス・モンキーの時にこう感じていたものだ。しかし、自分の最初の会社を自分の子どもとして見ると、論理的ではなく感情的に考え始めるため、物事がかなりゆっくり進むという結果を引き起こす。

完璧なものなどないのだ！あなたが今持っているものが何にしても、時間をかけて良くなっていくのだから、まずはそこから飛び出してお金になることを何でもやるのだ。そうしなければ、他の誰かがそれをするだろう。

5. ネットワーキングが成功のカギ

私は自分の最初のいくつかの会社で何をしているのか分からなかった。アドバイスをもらえる人もそんなに多くいなかったため、私は結局多くのことを手放すことになってしまった。ビジネスを初めて数年が経つといくつかのことを学ぶが、過ちを犯すことは決して止められない。あなたはまた新しい間違いをすることになるのだ。

もしあなたが成功したいのなら、ネットワークを持つべきである。カンファレンスやローカルビジネスのネットワーキングイベントに行くことによって、あなたは他の人からたくさんのことを学ぶだろう。さらに、もしあなたが特定のことについて分からないことがあれば、いつでも他の人にアドバイスを求めることもできるのだ。

逆にもしあなたが業界のネットワーキングイベントに行かなければ、あなたは誰からアドバイスを求めるのだろうか？アドバイスを求めるのに一番適している人物は、自分の業界にいる人もしくは競合相手なのだ。私を信用して欲しい、競合相手がいかに友好的であるかや、彼らが共有してくれようとすることにあなたは驚くことになるだろう。

6. 誰も神ではない

私が最初のビジネスを始めた時、それが私にとって初めての経験だったため、多くの人が私にアドバイスをくれた。誰かがアドバイスをくれる度に私はそれに従った。なぜなら彼らの方が私よりも成功していたからだ。しかし、これは私を助ける代わりに、空周りをしてもっと多くの間違いを引き起こすことになったのだ。

私は、人の話を聞くべきではないと言っているのではない。全てのことに対して人の言葉を鵜呑みにするなということだ。自分自身で入念な下調べをし、人々があなたにしているアドバイスが自分のビジネスに適切であることを確認するのだ。

誰も神ではないということを覚えておくことだ。もし彼らが10億ドルで会社を売ろうとも関係ない。おそらく彼らはあなたと同じ位にあなたのビジネスについて知っているわけではないのだから。

7. ビジネスパートナーを持つ

自分の会社における全ての決定を自分でしなければならない時には、間違いを犯す可能性が高くなる。私は最初のビジネスでビジネスパートナーがいたが、彼は活動的ではなかったため、私が全ての決定をしなければならなかった。

姉の手伝いもあって、私は運よく今のビジネスパートナーを見つけ、6年以上も一緒に働いている。優れたビジネスパートナーを持つことの良い部分は、彼らがあなたの持っていない何かを持っていることだ。

例えば、私のビジネスパートナーは、従業員を管理したり、企業戦略を思いついたり、投資家に話をしたりすることが得意だ。その一方、私は販売とマーケティングが得意だ。

優秀なビジネスパートナーを見つけることは決して簡単なことではないため、急がないこと。ビジネスに入る前に必ずその人物のことをよく知るようにすること。また、あなたは言い争いをしたり熱い議論をするつもりがなければならない。だから、その人物を相手にする準備を整えておいた方がよい。

8. 知らないことを恐れるな

アドバイス･モンキーはオンラインでの支払いを受け付けていなかった。なぜなら私はそのやり方が分からなかったし、それによって引き起こされる全ての問題を恐れていたからだ。それがあほらしく聞こえることは承知だが、私はその時16歳でよく分かっていなかったのだ。

オンラインでの支払いを受け入れることへの恐れは、私のビジネスが失敗した最大の理由の1つだ。それを恐れるのではなく、クレジットカードによる支払いの受け入れと不渡り手形の影響について調査をすべきだったのだ。

もしあなたが自分があまり詳しくないことに対して恐れているのなら、ごちゃごちゃ言わず認めるのだ。起こり得る最悪のことは、あなたが途中でくじけることである。

最後に

私が始めた頃に戻るには遅すぎるが、あなたにとってはまだ遅くない。あなたが私の犯した全ての大きな過ちを犯さないことを願っている。

この記事は、Quick Sproutに掲載された「8 Things I Wish I Knew When Starting My First Business」を翻訳した内容です。