当たり前だが、起業家になることは簡単ではない。だから多くの人が起業家になろうとすることに尻込みをするのだ。しかし、あなたの起業家人生をもっと簡単にするようなサービスやプログラムは山ほど存在する。だから、起業家になるという考えを捨てる前に、以下に紹介する無料のサービスとプログラムをチェックしてみて欲しいのだ。
1.Microsoft Biz Spark
あなたがMicrosoftを好きか嫌いかは関係なく、起業家としては、Microsoftのソフトウェアが必要になってくる。例えば、私はいつもエクセル、ワード、パワーポイントを使っている。これら3つのアプリケーションの1つも使わないで1日を過ごすことはない。
最初のうちは、資金がタイトであることが理由で必要なMicrosoft製品を全て購入することはできないと思うかもしれないが、有難いことに、MicrosoftはBizSparkプログラムを介して、全ての起業家にソフトウェアを無料で提供している。そこに制限事項などはなく、文字通り、あなたに必要なソフトウェアを全て無料でくれるのだ。さらには、クラウドプログラムAzureも750時間無料で使わせてくれる。
BizSparkの一番いい所は、あなたがスタートアップを立ち上げて経営し始めた時に、Mashableや Techmemeといった彼らのメディアリレーションシップを介して、費用をかけずに自分のビジネスをたくさんの人に知らせることができることだ。
2.TechStars
起業家が失敗する主な原因の1つは、経験不足にある。これを解決する1つの方法が、カンファレンスに参加したり、他の起業家と話をしたり、本を読んだりすることだ。
手始めとして簡単な方法なのが、TechStarsのような指導プログラムに参加することだ。ThechStarsは、日々あなたを指導する経験豊富な起業家を紹介するだけでなく、そのプログラムに参加するためにお金を援助したり、あなたがベンチャーキャピタルを集める手助けをしてくれるのだ。
確かに、彼らがあなたのビジネスの数パーセントを所有する、という難点はある。しかし、あなたが初めて起業家になるのであれば、やる価値はある。
TechStars以外にも、Y CombinatorやFounder Instituteなど、同じようなサービスを提供しているプログラムはいくつかある。
3.Startup Weekend
あなたは、起業家になるとはどんなことなのか疑問に思ったことはあるだろうか?それを手早く見せてくれるプログラムがStartup Weekendだ。
世界中の起業家が1つの週末に繋がって、2日間で会社を作って立ち上げるのだ。あなたは他の起業家と出会い、何かを作りだして世に出す。
自分住んでいる場所の近くで行われるStartup Weekendに参加することによって、あなたは以下のようなことを学ぶだろう:
この2日間、あなたは楽しい時間を過ごすと同時に起業家について多くのことを学ぶだろう。
4.SF Ruby Workshops
コンピュータープログラマーになりたいかどうかは別として、その基礎知識を持っている必要はある。簡単に理解できることではないものの、良いプログラマーになるために何年も学校に通う必要はない。
SF Ruby Workshopsのようなプログラムを活用すれば、無料でプログラミングについて学ぶことができるし、うまくいけば時間と共に練習によって上達することもできる。
だから、もしあなたがプログラミングについて学ぶ方法を探している起業家の1人であるなら、大学に戻って時間を無駄にするのではなく、無料のプログラミングワークショップに登録しよう。
5.Angel List
会社が最初の5年間で失敗に終わる最大の原因が、資金不足だ。これまでは、エンジェル投資家やベンチャー投資家から資金を集めるためには、あなたは投資家の元まで出向き、彼らのオフィスで売り込みをし、彼らからの返事をまだかまだかと待たなければならなかった。
今でもそのプロセスは行われているが、もっと簡単に資金を集める新しいプログラムが存在するのだ。それは、Angel Listと呼ばれている。1つのウェブサイト上に、あなたは自分の会社が何をしていて、いくらの資金が必要であるかを記入し、どの投資家があなたにお金を出すことに興味があるかを見るのだ。
しかしながら、投資家からお金を得る前に、まずは彼らのことを知り、彼らがどうあなたを支援することができるのかを知りたいかもしれない。有名な投資家を取り込むのも素晴らしいが、あなたのビジネスの成長する手助けができる戦略的な投資家を手に入れる方がもっと賢い。
6.SBA Grants
もしあなたがアメリカ国内で会社を持っているのであれば、お金を手に入れるためにベンチャー投資家に連絡したり銀行に行く必要はない。連邦小企業庁(SBA)が企業に資金援助をしている。あなたはただ申請すればいいだけなのだ。
企業助成金に申請するだけで、どれだけのお金を無料で手にすることができるのかを知ったらあなたは驚くだろう。申請には手間がかかるし申請したからといってお金が必ずもらえるわけではないが、何かを手にする確率は高い。
もしあなたが無料でお金を手にするために時間やエネルギーや努力を注ぎ込むつもりがないのなら、起業家になるなんて時間の無駄はやめよう。だって、それはあなたの参加すべきことの中で簡単な方に属するのだから。
7.Founder Dating
あなたが決してはしてはいけないことの1つが、自分だけで会社を運営しようとすることだ。あなたには常にビジネスパートナーが必要だ。なぜなら、あなたが会社を始める時には、1人でやるには仕事が多すぎるし、人を雇うほどのお金はないのだから。
Founder Datingを使えば、自分にぴったりのビジネスパートナーを見つけることができる。もし使い方が良く分からないなら、スピードデーティングの仕組みを考えてみよう。与えられた時間内にたくさんの人に会い、興味のある相手と詳細な会話をするのだ。
数時間で自分の理想の相手と会えたとしても、パートナーになることを急いではいけない。長年、私は複数のビジネスパートナーを持っていたが、私が学んだことは、契約を結ぶ前にその人物のことを良く知り、信用する必要があるということだ。結婚を考えてみるのだ。簡単には前に進めないはずだ。
8.Founders Card
あなたはアメリカン・エキスプレスのブラックカードが欲しいだろうか?年間250,000ドルを使わない限りは、あなたにその資格はない。もしあなたがそれだけの額を使うとしても、一般的にはその手数料は支払うほどの価値はない。
しかし、起業家にとって最高の特典が付いてくるカードが1つある。それが、Founders Cardだ。航空券、ホテルなどあなたの出張時に必要なものに割引があり、カードの保有に手数料はかからないのだ…。彼らはただ、何千もの人間の購買力を結集して、全ての人が大企業のように大きな割引を受けられるようにしているのだ。
9.BarCamp
私は常に、成功のカギはネットワーキングであると強く信じてきた。同じ考えを持った起業家たちと無料でネットワークを作ることができる場所が、BarCampだ。
BarCampは、スポンサーがいて、無料の食べ物とビールがあって、人々が議論することに投票するビジネスネットワーキングイベントの現代版と思えばいい。
BarCampの最大の利点は、イベントに参加するために遠くまで出張する必要がないことだ。自分の街で開催されているイベントがなく、自分で開催したい時には、BarCampのサイトに行って自分のイベントを投稿すればいいのだ。このサイトにはかなりのトラフィック数があるため、発言は広がり、あなたは参加者を集めることができるだろう。
10.Help a Reporter Out
自分の会社を主要メディアに送りだすことは必ずしもお金がかかるわけではない。確かに、優れたPR会社は月に20,000ドルないしは10,000ドルを請求するかもしれないが、自分自身の力で主要メディアに露出することもできるのだ。
Help a Reporter Out (HARO)を使うと、ジャーナリストが助けを必要としている話題が全て書かれたメールが毎日送られる。もしあなたがなにか意見を提供することができるのなら、彼らにメールを送れば、彼らがあなたにインタビューをする。もし彼らがあなたの言うことを気に入れば、彼らの雑誌や新聞に採用してくれるだろう。
まだHAROを試したことがなければ、やってみるべきだ。私はこれを長年使っているので、かなり効果があると個人的経験から言うことができる。これのおかげで私はウォール・ストリート・ジャーナルとUSA Todayのような場所で紹介されてきたのだ。
最後に
もしあなたが初めて起業家になるのであれば、小さなことでくよくよするのはやめよう。世の中には、あなたを無料で支援してくれるサービスやプログラムや人間が存在するのだ。あなたはただ自分に合ったものを見つければいいだけだ。
尚、私がここで紹介したサービスやプログラム全てに登録したとしても、あなたが成功するという保証はない。あなたが成功する確率を上げるだけである。
あなたも起業家がやってみるべきことを他に知っているだろうか?
この記事は、Quick Sproutに掲載された「10 Things Every Entrepreneur Needs to Try」を翻訳した内容です。
日本も起業するための環境が以前に比べると良くなってきたのかなとは思いますが、こうしてみると海外(主に米国ですが)は様々なサービスが充実していますね。2番目のTechStarsのようなスタートアップ支援VCは日本でも増えてきた感がありますが、StartUP WeekendやFounderdating.comのような試みもとても興味深いです。Founderscard.comはどこかのカード会社がやってくれると嬉しいのですが日本の場合、逆に起業したてだとカードが作りにくかったりするのが現実ですが 汗。Helpareporter.comなんて起業家向けかどうか関わらず中々に面白いサービスだなと思います。日本もプレスリリース発送サービスは幾つもありますし、どこかが似たようなサービスをやってくれると面白いかもですね。
各サービスの感想ばかり述べてしまいましたが、海外起業はそうはいっても中々にハードルが高いのが現実ですが、日本の素晴らしい発想と技術・サービスを世界に知らしめるためにも海外起業を目指す企業や個人がもっともっと出てくると楽しいですね。 — SEO Japan
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