米国特許局の委託先データベースで見つけた、1996年にハリー・リンデン氏が考案したマルチ機能のディスプレイ装置の特許は、グーグルが取得した特許として、奇妙な特許であったと言えるだろう。この特許の概要を以下に掲載する:
メガネ部分がこめかみまたは鼻梁に固定されたディプレイ装置。この装置には、装着する人の心拍数、周の位置、周回数、経過時間等をを追跡する手段が含まれている。集められたデータのイメージは装着者の視界に光ファイバーの成分を介して送信され、装着者の視界の範囲内の焦点で表示される。
これはグーグルにとってそれほど重要な知的財産の取得ではないのかもしれない。とりわけ、グーグルはノーテルが抱える特許のポートフォーリオの約6000点の特許に対して、$9億ドルで買い取る提案を行ったばかりである。しかし、グーグルの設立者達が興味を示し、真剣に検討している点が垣間見れる。グーグル製の自動運転を行う車はグーグルの設立者、ローレンス・ペイジ氏の博士課程からの夢である。
セルゲイ・ブリン氏は、パーキンソン病を患う可能性を低減させるため、スイミングとダイビングに熱心に取り組んでいる。2007年のバイオグラフィーには、セルゲイ・ブリン氏の父親の言葉が引用されており、父にスタンフォード大学で何か上級のクラスを履修しているのか問われた際、同氏は「水泳」と答えたそうだ。そのため、この特許の取得はそこまで奇妙ではないのかもしれない。
このゴーグルはとても興味深く、健康に気を使っている人やアスリートの役に立つ可能性がある。また、この特許は、このシステムに組み込まれるセンサースイッチが、水に飛び込む衝撃でオンになるように設定したり、あるいは、ランニング等のその他の競技で利用するスタート合図用のピストル、ベル、またはブザーに付随する赤外線信号を利用することが出来る点も説明している。
私はハリー・リンデン氏が考案したこのゴーグルの先行バージョンに関するストーリーを発見したが、この特許で描かれている作品が実際に開発されたかどうかは把握していない。しかし、開発されていてもおかしくはない。事実、私自身、使ってみたい。
グーグルの焦点は今もなお検索およびモバイルデバイスに注がれているようだが、ブリン氏とペイジ氏が好奇心を追求し、自動運転の車、そして、心拍数や血圧やタイムを計測する電子ゴーグルよりも大胆な作品を作り出しても不思議ではない。
エリック・シュミット氏がCEOを辞め、主導権を握るグーグルのエンジニア達に注目が集まるようになり、興味深く、それでいて予想外の作品をグーグルが世に送り出す日がやって来るかもしれない。
この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google Acquires Swimming Goggle Patent」を翻訳した内容です。
短期的にどうこういう話ではないのかもしれませんが、なんだか夢のあるお話でした。何年か前にGoogleがデジタル化されたメモリーチップ入りのコンタクトレンズを開発してもおかしくない、なんて話がありましたが(はっきり覚えていませんが、、飲みの席のネタだったらゴメンナサイ)あながち近い将来、現実味を帯びた話になってくるのかもしれません。 — SEO Japan
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