マニュファクチュアリング・コンセント(DVD)の中で、新聞社の重役が、広告とコンテンツの割合を60/40にしたいと主張する場面があった。
グーグルは、コンテンツの半分以上が広告の場合、ページは十分な価値を提供していないことになると述べている。
ウェブマスター達に説教をする際にグーグルのエンジニア達は、グーグルがセルフプロモーションを行うためにはオーガニックな検索結果を消す点も、さらには、検索広告とオーガニックな結果の境界線が分からないような広告を掲載している点にも触れていない。
人を欺いてはいけない。しかし、グーグルは別格だ。グーグルは四半期ごとに目標の成果を上げなければいけないのだ。
グーグル以外の人達は、グーグルのありきたりなメッセージを読み、自分達で深いコンテンツを作成し、そして、破産する前に峠を越すように祈るばかりである。
マット・カッツ氏は、アップル製品のようにきれいに製品を包装するべきだと述べている。
次のイメージを見れば分かってもらえるだろう:
年間の成長率が50%を超えていた際に上から目線で話すのは簡単だったかもしれないが、ここ数年で成長の速度は落ちており、以前なら拒否していた取り組みを自ら行うようになった。2009年11月、次のページを見た時、嫌な予感がした。
グーグルはその後ローカル化に突き進んでいた。オーガニック検索で1位か2位を獲得していないなら(非ローカル版)、場合によっては、ローカル化され、2ページ目にまで後退させられてしまうこともある。
グーグルインスタントが立ち上げられたとき、私達はグーグルの50%コンテンツセオリーを試した。そして、グーグルは思い通りの成果を上げたのだった。50%のウェブユーザーは、スクロールダウンしない状態では、2つのオーガニックなリスティングしか見られない状態になった(残りの50%のユーザーにいたっては、リスティングは1つ、または1つも見られないような状態であった)。
巨大なユーチューブのプロモーション、そして、グーグル以外のウェブマスターに割り当てられる検索結果が大幅に縮小された件だけをとっても十分に困るが、パンダの登場により、グーグルはオリジナルのコンテンツのソースを見極める能力が大きく落ちてしまった。
皆さんが読んでいるこのサイトはパンダの影響を受けていない。運がよかった。自分のサイトのコンテンツに対して3位にランクインすることが出来ている(グーグルは多数のウェブマスターにお金をばらまき、盗ませ、そして、アドセンスで包ませている)。
本当にラッキーだった。パンダに捕えられていたら(他の1万人のウェブマスター達のように)、恐らく自分達のコンテンツであっても検索結果の1ページ目に掲載してもらえなかっただろう。
ソースの帰属に失敗すると言うことは、グーグルはオープンな文化に逆行していることになる。なぜなら、コンテンツ作成のコストを100%押し付け、すぐに別の誰かにお金を支払っているからだ。このような取り組みを長く行っていると、質の高いコンテンツは消え、eHowのようなサイトばかりがウェブに氾濫するだろう。
しかし、それでもグーグルはコンテンツの作成にもっと多くの資金を投じることこそが、秘密のレシピだと述べている(それでも、うまくいくかどうかは分からない)。
この問題を解決するには、もっと深いコンテンツが必要になる。グーグル(そしてアドセンスのスクレイパーのパートナー)に甘い蜜を吸わせて続け、5万ドルをサイトに投じた後にその一部が銀行口座に戻ることを願うしかない(そして、より大きなシェアをグーグルとアドセンスのパートナー達が手に入れる)。
それだけでも十分に辛い。私は幸運にも、検索結果の次回のバージョンを試すことが出来るベータユーザーに選ばれた。オーガニックな検索結果を引き下げる、水平なスペースの存在に私は気づいた。上位のアドワーズのリスティングの後、88ピクセルのオーガニックなリスティングが続いていく。
私が使っているモニターはとてつもなく大きい。私のモニターよりも大きなサイズのモニターを使っている人は1割に満たない。この新しい検索結果を試すまでは、スクロールダウンしない状態で8つのオーガニックなリスティングを見ることが出来た。現在、その数は5に減ってしまった(そして、これはグーグルビデオの広告、上のクレジットカードの広告のようなグーグルのバーティカルの比較広告、ブラウザのツールバー、ブラウザのステータスバーを含めない状態であり、広告のサイトリンクを持っている広告主は一人だけであった)。
それでは、グーグルは、広告対コンテンツの割合をどのように決めているのだろうか?
グーグルの新しい検索結果が導入されると、キーワードによっては、スクロールダウンしない状態でオーガニックな検索結果を一つでも見ることが出来るユーザーが3人に1人を切る可能性がある。スペースはユーザーエクスペリエンスを改善するためだと勘違いしている人もいるだろう。 左側のカラムのスペースはとても広く、左側のアドワーズのスペースはとても狭い。収益を絞りとり、グーグルが目標を達成することを最優先しているのだ。
これこそがヘッドラインで触れているグーグルパンダの抜け穴につながっている。簡単(ただしとても辛い)な一つのプロセスである。
コンピュータのユーザーの5割の人達が、スクロールダウンしなければオーガニックのリスティングが1つも見えないような検索結果と比べると、ペイドインクルージョンの恐ろしさを伝えるグーグルのプロパガンダはすべて、どうでもよく映ってしまう。
グーグルがお金をばらまいて他人のコンテンツを盗ませ、オリジナルの作品よりも盗用品を上位にランクインしてしまう仕組みこそが、唯一の“弱点”である。
PS: ラリー・ペイジよ、目を覚ましてくれ! 😉
この記事は、SEO Bookに掲載された「Google Panda Algorithm Exploit Uncovered」を翻訳した内容です。
確かにローカル検索において大半の結果が広告で占められてしまう可能性は多分にありますよね。注釈付きの図でみると改めてインパクトあります。スクレイピングサイトに上位を奪われていた件はとりあえず改善されたみたいですが、、、SEO業界を代表するブログの1つであるSEO Bookでさえ3位だったわけですから、記事にもあるように自分の記事が記事名で1ページ目にも表示されなかったブロガーさんも多数いたのでしょう。パンダアップデート2.2導入後の状況が気になるところです。 — SEO Japan
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