優れたコンテンツ・キュレーターになる方法

公開日:2011/10/25

最終更新日:2024/03/06

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先日、キュレーション国家へようこそ。という記事を紹介したところ、意外と評判が良かったので調子に乗ってキュレーション系記事をまた配信。今回は、ソーシャル時代でのキュレーションの重要性がわかったところで、じゃあ優れたコンテンツ・キュレーターとは何か?という疑問に対する1つ答えを。短く論点はシンプルですが、ある種の真理は突いています。 — SEO Japan


優れたコンテンツ・キュレーターになること、もしくは優れたコンテンツをキュレートすることは、今年浮上している最新のソーシャルメディア流行語の1つだ。私はその言葉を使うことを嫌悪しているものの、そのコンセプトは良いし、ブログやソーシャルメディアやアウトバウンド・マーケティング戦略の価値を高めるために全ての人が使うことができるものだと考えている。

コンテンツ・キュレーターとは何か?根本的には、情報の山をふるいにかけ、良いものを悪いものと区別し、それに何らかの文脈を与える。みんながよく知っているコンテンツのキュレートの現実的な良い例が、『リーダーズ・ダイジェスト』(雑誌)だ。DiggやStumbleupon、redditのようなソーシャルブックマーキングサイトは、この目標を達成するためにソーシャルプルーフもしくは“Wisdom of Crowds”(集団の知恵)を使って、これをある程度やっている。しかし、これらのメディアは、既に投票の陰謀やその他の注目(そして金銭的なこと)を奨励するグループの影響下にある。diggのホームページが、お金を払えばフロントページへの配置をほぼ保証する多くのSEO/ソーシャルメディアのコンサルタントによって6カ月間コントロールされたという事実を私は知っている。

Techmeme(註:海外で人気のIT系のアグリゲーションサイト)もまた、コンテンツ・キュレーションの例だ。それは理論上だけのように思われ最初のうちは上手くいったが、すぐに一部の目立ったテックブロガー(特にRobert ScobleTechcrunchなど)数人のエゴに突き動かされる排他的な巣窟となった。時々Techcrunchには優れた記事(やあ、Alexis)が少しあるものの、全般的に見て、ドラッグとの戦いに負け中毒になっているかつての素晴らしいジャーナリストを見ているようだ。(比喩的な表現であり、誰かが薬物乱用の問題を抱えていることを示唆しているわけではない。)それは単に、順位表に載ることや、ページビュージャーナリズムに対する見返りには値しないのである。

座ったまま他の人の間違いをこき下ろすことは簡単ではあるが、正しいことをしている人を強調することも同様に重要なことだと私は考える。例えば、SAIビジネスインサイダーは、私がテックで知る必要があることトップ10のメールを朝早くに送信する。

それは、過去24時間で最も重要なテックニュースを1,2行にまとめた文章と、もしもっと読みたいと思った場合の詳しい話が載っているリンクを提供する。人間のエディタが話を選び吟味することによって、私はこの情報が投票ギャングによりバイアスを受けたものではないと分かる。もし私がそのエディタを信用すれば、私はその情報が重要で信用する価値があると分かる。それこそがキュレーターが果たす役割の生命線なのだ。キュレーターは、ソーシャルプルーフや集団の知恵を介してトップに上がる可能性のあるものをフィルターするために自動化ツールを使うことができるが、それでも彼らは、それがそこに相応しいかどうかを決定するためにある程度見極める必要がある。もしエディタがジャーナリストとしての誠意を維持することができ、縁者びいきに影響されることがなければ、コミュニティ内での彼らの価値は上がる。

パブリッシャーになる障壁が限りなく0に近い現在(Clay Shirkyの本「Cognitive Surplus」のレビュー参照)、私達はフィルターバブルを乗り越えるため、機械でコード化されたアルゴリズムのキュレーターではなく、人間のキュレーターが必要なのだ。もしあなたが、時間とリソースをキュレーターを作ること、雇うこと、もしくは、キュレーターになることに投資する意思があるなら、ますます多くの人が競っている世界で限られた量の注目を集め、読者の問題を解決することができる。


この記事は、Graywolf’s SEO blogに掲載された「How to Be a Good Content Curator」を翻訳した内容です。

結局は人による地道な編集作業が重要だ、という話でした。もちろんその通りなのですが、私個人としてはテクノロジーでどこまで個々にパーソナライズ・最適化されたキュレーションサービスが満足できるレベルで提供できるか?という点にも興味がありますね。いずれにしてもこのキュレーション、今後しばらく要注目の分野であることは間違いなし。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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