コーポレートブランドとは、顧客に向けて作られた約束である。それは、経験によって時には感情で消費者に表される。ディズニー、マクドナルド、スターバックスを考えるのだ。同様に、Oracle、IBM、CiscoなどのB2Bブランドは、彼らがビジネス顧客のために作り出す経験と約束に基づいてブランド・エクイティを築いてきた。
マーケティング幹部は、コーポレートブランドを価値のある資産に育てるには、長い期間にわたる戦略的な計画とインターナショナルレベルでの遂行が必要とされることをずっと理解してきた。
パーソナルブランドは約束と似ているが、それは個人から来るものだ。同じ原則が当てはまる。パーソナルブランドは、価値のある資産になるために長い期間にわたる戦略的な計画を持って育てられなければならない。
私達個人のパーソナルブランドがコーポレートブランドと同じ位に価値のあるものになり得るのかを見抜くのは難しい。上に挙げたコーポレートブランドは大きく、数10億ドルのブランドだ。しかしながら、世界は、それほど大きなブランド・エクイティを持たない幾万もの中小企業でできている。個々のパーソナルブランドは、それらのコーポレートブランドにとっては重要な存在になることができるのだ(なるべきなのだ)。ではどうすればいいのか?
あなたのコーポレートブランドは、価値を基盤に作られるべきだ。これらの価値は、きちんとドキュメント化されて、全ての従業員に伝えられるべきである。もっと重要なことに、コーポレートブランドの価値は、日々実行されるべきである。企業のエコシステムの生産的なメンバーである従業員は、コーポレートブランドの価値と足並みをそろえなければならない。それが当然なことだ。ここに緊急ニュースなどない、そうだろう?
あなたのパーソナルブランドは、単独ではなく、ソーシャルメディアやブログや電子書籍、動画、ポッドキャストのようなデジタルチャンネルにおける他者とのやりとりを通じて、大きく影響される。
企業(非営利団体も含む)は、一部の従業員がパーソナルブランドを持っている、もしくは生産的なパーソナルブランドを発展させる可能性を持っているという事実を受け入れるべきなのだ。二つのブランドを1つにまとめて従業員と企業の両方の目的を果たすのは賢いことだ。しかし、それにはプランが必要だ。
次は、優れたパーソナルブランドを作り上げる要素に目を向けよう。それは個々の情熱から始まる。次に、いかにして個々がその情熱を共有するのかを考えるのだ。それには、個人が使用するコミュニケーションチャンネル、コンテンツ、そして頻度なども含まれる。
もちろん、企業はたくさんの個人で成り立っている。では、企業はどのように従業員のパーソナルブランドの潜在的な力を生かすのだろうか?
企業の価値と従業員の価値の合致を求めることが絶対に必要だ。コーポレートブランドの価値が常に勝っているべきではあるが、企業内の各部署は従業員を企業内における機能的役割に合わせることができる。例えば、職業的な価値が企業価値と合致している製品プランニングや生産にいる従業員は、製品の品質への情熱を企業価値と結びつけることによってコーポレートパーソナルブランディングを使って企業の代弁者として話すのに適任かもしれない。これらの個人が自分達のネットワーク内でコンテンツを作成して共有する時、企業価値との合致を表すことが両方のブランドが勝つことを意味し、彼らの価値は輝きを放つ。
全ての企業は、従業員がソーシャルメディアに参加する権利があるということを認識している。従業員が関連コンテンツやオフラインの活動やデジタルチャンネルを通じて企業ブランドを代表することができるプロセスを説明している首脳部からの優れたコミュニケーションプランが、リスクを減らし、コーポレートブランドと従業員の両方への利益を最大限にするだろう。その結果が、従業員と企業の両方に機能するコーポレートパーソナルブランド戦略なのだ。
私は、Toby BloombergとCorporate Personal Brandingに関する2日間のトレーニングイベントを共同で執筆している。日付と場所はAMAのスケジュールをチェックしよう。
この記事は、BernieBorges.comに掲載された「Benefits of a Corporate Personal Brand」を翻訳した内容です。
ブランディングについては考えることが多くとも、コーポレートとパーソナルブランドの関係についてまで普段から考えている人は余りいないのではと思いますし、イベントのPR記事ではありますが、考えさせられる記事でした。まずコーポレートブランドが価値を、パーソナルブランドは情熱を基盤に、という分け方はナルホドと思いました。確かにこの2つの要素が高いレベルで融合すれば、企業視点で見た場合ですがコーポレートブランドの価値はさらに高まると思いますし、そこで働く従業員もより幸せになり自身のパーソナルブランドも高まりそうですね。ソーシャルメディアの普及で情報発信力を持った社員が自身のパーソナルブランドを武器に独立してビジネスを始める、、、なんて光景も最近は増えてきていますが、そんな次元とは一味違う、パーソナルブランディングをコーポレートブランディングに活かせるような取り組みがこれからの企業には求められているのかもしれません。 — SEO Japan
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