先日、私はウェブデザインで有名なスマッシングマガジンに対する記事を作成し、ゲスト投稿として提供した。SEO専門のエージェンシーが最近どのような取り組みを行っているのかを実証し、デザイン/開発コミュニティがSEOに関して抱く誤解を解くため、私は当該の投稿を作成した。
以下に私が投稿した作品を掲載する。また、eメールの最後には、配信を見送ったスマッシングマガジンの編集者による返信を加えている。 スマッシングマガジンと何度かeメールを交換したものの、同サイトには、いまだに私が指摘するSEOの取り組みを信じてもらえていない。SEOに関する誤解はポール(スマッシングマガジンのブログの作者)だけが抱いているわけではなく、世界有数の規模を誇るデザイン関係のブログにも存在する。こんなにeメールの交換でイライラしたことはない。心からスマッシングマガジンには、当該の記事に対して、SEO業界の関係者が作成した記事を投稿してもらいたいと願っている。
以下に私のゲスト投稿を掲載する:
SEOの専門家またはSEOエージェンシーの仕事は、主にウェブサイトにビジターを集め、検索エンジンから得る収益を増やす取り組みを支援することだ。そのためにSEOが利用する戦略は、時と場合によって変化し、オンラインコミュニティの一部の認識と実際のSEOの取り組みの間には大きな隔たりがある。
先日、ポール・ボーグ氏が投稿したエントリの冒頭で、同氏は読者に対して、SEOへの投資を止め、様々な作業に力を入れるべきだと主張していが。その様々な作業と言うのは、良質なSEOエージェンシーが常に実施しているはずの作業であった。これでは、運動するのではなく、ジョギングやサイクリングを始めるべきだと言っているようなものだ。問題はSEOへの投資を止めるべきか否かではなく、新しいSEOの世界を理解していない人達が存在することだ。
過去、平均的なSEO業者は、以下のような手法を実施していた可能性がある – これは古いSEOであり、現在のSEO戦略に組み込むべきではない:
このような行為を毎月クライアントのために実施している業者は、今でも数多く存在する。しかし、だからと言って、このような手法にSEOが集約されているわけではない。2012年、グーグルは多数のペナルティを発動し、多くの質の低いSEO業者のクライアントにペナルティが適用されていた。一部のサイトはいまだに低迷している。
一方、良質なSEOエージェンシーは、毎月、次のような取り組みを行っているはずである:
上述した取り組みの多くは、デザインエージェンシー、PRエージェンシー、あるいは、インハウスのチームでも実施することが出来るように思えるかもしれない。その考えは恐らく的を射ているだろう。SEO業者を採用する主な理由は、SEOのトラフィックのストリームを担当し、適切に優先順位が付けられていること、そして、実行に移されていることを確認する点である。この取り組みを担当する人または業者がいない状態では、何かを見過ごしたり、遥かに質を上げることが出来るにも関わらず、行動を起こさない等の問題が発生する。
最近のSEOエージェンシーの仕事は、デジタル戦略エージェンシーの取り組みに一致するものの、この点を受け入れ、SEO、デザイン、開発、そして、その他の関連する全ての分野は、1年前と比べ、大幅に統合されていることを理解する必要がある。
SEO業界は、優れたデザインとユーザビリティを、サイトに価値を加え、クライアントが目標を達成する上で役に立つ手段として受け入れている – デザイン & 開発コミュニティにもそろそろ同じようにSEOを受け入れてもらいたい。受け入れてもらえないなら、1日中リンクと関係の構築を行うものの、SEOの功績を認められず、SEOの改善を報告せず、そして、SEOの改善に対する報酬を得ないPR業界の二の舞になるだろう。
スマッシングマガジンからの返信を以下に掲載する:
紹介してくれた多くの問題は、コンテンツマネージャーやコンテンツストラテジストが取り組む仕事であり、なぜ「SEOエージェンシー」と呼ぶのか分からない。主要なSEOのエキスパート(SEOmoz等)が実際に何をしているのか、そして、ウェブサイトのオーナーはどのようなメリットを受けているのか知りたい。SEOに関連する幾つかの戦略やアイデアは、SEOの専門家による実際の取り組みを説明する上で、とても分かりやすいのではないだろうか。
どうやら、上述した取り組みが、SEOエージェンシーの主な仕事ではなく、おまけに実施している仕事だと感じているようだ。
アップデート: スマッシングマガジンが、同サイトが私の投稿を拒否したわけではなく、オーディエンスにマッチするように少し変えてもらいたいだけだったと言う点を明記して欲しいと言ってきた。オーディエンスに合わせるために文章を変えると、正直な見解を述べると言うこの投稿の意図を損ねることになり、私自身、編集する気にはならなかった。
この記事は、Branded3に掲載された「Why design & development blogs need to embrace SEO」を翻訳した内容です。
実際、私の会社でも、リンク周りのサービスは一通り行っていますが、コンサルは最低限ですし、コンテンツ開発はインフォグラフィック等、パーツレベルで提供するのみ、最も力を入れているコンバージョン最適化はSEOと別にLPOサービスとして行っています。会社規模も小さく、中途半端に何でもやらず、大手代理店や企業を特化したサービスでサポートする存在として位置付けていることもありますが、ここに書かれているようなSEO関連サービスを包括的に提供できる企業がもっと出てくると日本のSEO業界ももっと盛り上がり、かつ周りから理解と協力を得られていくかもしれませんね。誰か頑張れー、じゃなくて私の会社もサービス拡充は続けていきますし、一緒に頑張りましょう! — SEO Japan [G+]
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。