ディスラプティブテクノロジーで未来を勝ち抜く5ステップ

公開日:2012/07/03

最終更新日:2024/03/01

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ディスラプティブテクノロジーという言葉をご存じでしょうか?直訳すると破壊的技術とも訳されるこの言葉ですが、既存の技術を根本から覆してしまうような革命的な技術のことを指します。スマートフォンやソーシャルメディアの急速な普及自体がディスラプティブである現在、ソーシャルメディアの論客ブライアン・ソリスがディスラプティブテクノロジー抜きには勝ち抜けないこれからの未来について語った記事を。ソリス得意の難解な文章でじっくり読みこむ必要がありますが、未来に勝利するためにも読み切る価値はあるかも。 — SEO Japan

ディスラプティブテクノロジーは、多くの機会をもたらす一方で、廃退を意味する。テクノロジーの社会および企業へのインパクトは、非常に大きい。テクノロジーが日常生活の一部になるにつれ、コミュニケーションを取る上で、仕事をする上で、そして、つながりを持つ上で、破壊をもたらしつつある。社会およびテクノロジーの進化は、適応せずとも、理解せずとも起きている。そして、デジタルダーウィン説 – 企業がマーケットや顧客の行動に適応する必要があり、適応に失敗すると、利益や競合的な優位性を失い、最悪の場合は、まったく必要されなくなってしまうと言う主張- の現象を起こしている。

最新の状況を把握する取り組みは、永遠に続く投資である。なぜなら、イノベーションは常に起きており、増え続ける一方だからだ。創造力に溢れた文化が確立しつつある。起業家精神は周りに広がっていく。スタートアップ方式、または「ハッカー方式」によって、新たなマインドセットおよびモデルが生まれ、コーディング、デザイン、構築、投資、そして、リスクを負うことを厭わない人達に刺激を与えている。オバマ大統領でさえ、アメリカのもろい経済を蘇生させるため、スタートアップへの注目および支援を求めている。そして、これは初めの一歩に過ぎない。イノベーションは世界的な動きであり、勢いを増しつつある。

今回は一歩下がり、現状と理想的な未来を認識し、戦略および現在のイニシアチブを精査し、投資および機会を見直し、そして、変化に対する新たな分野または新たに追求する分野を考えてみよう。

イノベーションは、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあり、イノベーションに意図および狙いを持って投資するのは私達の責任である。最新または次世代のホットなスタートアップを引っ張る起業家であれ、ソリューションや競争力を求める経営陣であれ、意思決定者であれ、変革の支持派であれ、機能、トレンド、IPO、膨れ上がる評価額等の混乱を見極めて、意義深い前進をするための道を一掃してもらいたい。

いつ機会を認識するべきかを把握するのは容易ではない。過剰な宣伝に惑わされてしまいがちだが、デスクトップ、スマートフォン、タブレット、そして、デジタル製品に対する現在のニーズ、増し続ける痛み、そして、多くのソリューションの間にはギャップが存在する。多くの企業は、残念ながら適応することを念頭において構成されているわけではない。効率とプロセスを最適化することが考慮されている。しかし、時は流れ、ディスラプティブテクノロジーは、より大きな使命と意図、または、トレンドを把握し、実験を行い、学習し、規模を拡大/縮小するインフラがない状態では、認識することも、活用することも出来ない。

例えば、フェイスブックとツイッターには、接続型の消費者による標準的なコミュニケーションを取る仕組み、発見する仕組み、そして、共有する仕組みを中断させる力があることが証明されているため、世界中の企業がフェイスブックとツイッターに飛び乗っている。しかし、顧客と交流する方法を調査していくと、経験および企業の機会を改善するチャンスを見逃していることが見えてくる。また、インスタグラム、フォースクエア、グーグル+、クラウト、そして、ピンタレスト等の台頭するプラットフォームに対する企業の実験的な取り組みを調査していくと、分割統治法によって企業が何でも屋化し、得意分野に欠ける見かけ倒し化が再び進んでいると疑いたくなる。

ディスラプティブテクノロジーには、ビジビリティとアクティビティを遥かに超える要素が求められる。このようなプラットフォームをマスターするためには、組織、そして、ディスラプティブテクノロジーを定義する人達の経験にプラスに働くように、プレゼンス、そして、価値のあるネットワークの中で意義深いアクティビティを動かす責任が欠かせない。

この記事の意図を考慮した上で、ディスラプティブテクノロジーを、既存のマーケットと価値あるネットワークを犠牲にして、新しいマーケットおよび価値あるネットワークを導入するため、予期せず現れるイノベーションと定義する。多くの企業は、顧客との交流、メトリクス、マーケティング、広告、内部のコラボレーション、教育、HR、製品開発等に対して、全体的な方向性や長期的な戦略に関する明確な全体像、さらには顧客および従業員が持つ期待および障害に対する深い理解がない状態で、台頭するテクノロジーに資金を投じている。だからこそこの疑問は現在とても重要なのだ。

今後、競争に勝つためには、テクノロジーにおける大きなトレンドが現在のマーケットおよびビジネスに与えるインパクト、そして、このインパクトが今後の行動に与える影響を完全に評価する必要がある。このリストは、業界によって変わる、大きくなる、もしくは小さくなる可能性があるが、下のイメージを見てもらえば、展望がいかに広範囲に及んでいるかかが見えてくるはずだ。また、全てのテクノロジーが収益に影響を与えるわけではないが、これらの要素は、決定が下される仕組み、そして、人々がお互いに協力する仕組みを変えつつある。 少なくとも、クラウド、モバイル、そして、ソーシャルの黄金の三角形は、テクノロジーと人間の行動の双方を評価する上でのハブとなるはずである。

関連性を得るために新たな進路を決める上で検討してもらいたい5つのステップを挙げていく。

1. ユーザー、そして、組織内および顧客におけるユーザーおよび意思決定者の間では、人気の高いテクノロジーとディスラプティブテクノロジーになりつつある、もしくは既になっているテクノロジーについて大きな混乱が生じている。違いを見つけ、重要度に基づいて優先順位をつける取り組みは欠かせない。

2. CMOとCIOの役割が今まで以上に似てきている点を理解する。マーケティングがテクノロジー全体への予算の大半を投じるようになっており、CIOの「I」がイノベーションを表し、内側からより多くの情報に基づいた決定を下す上で導く必要がある。

3. 既存の組織や外部のパートナーに対して、もしくは新たな作業グループを作って、テクノロジーを評価して、会社が作用する仕組み、顧客、従業員および関係者との関係を構築する仕組み、より優れた製品やサービスを考案する仕組み、そして、競争上の優位を実証する仕組みを改善する任務を与える。

4. 3のチームを配備し、自分の会社にとって重要な多くの要因を基準としてテクノロジーを計測し、どのテクノロジーが実装する価値があるのか、投資する価値があるのか、取得する価値があるのか、または試す価値があるのかを評価する。

5. 新たに決めたビジョン、ミッション、そして、目的を基にチームの編成を変え、企業で、製品で、そして、部門で理想的な目標を達成するためにテクノロジーを利用する方法を従業員に教え込み、顧客および従業員の期待を満たし、快適経験を導く。

最近はテクノロジーや価値にこだわり過ぎる傾向が見られ、新しいテクノロジーは、恐怖のバブルを膨張させるイノベーションと間違われることがよくある。プラットフォームを使ってビジネスを成長させる「10通りの方法」と言う類の記事が日常的に配信されているからと言う理由で、誤ったテクノロジーに資金を投じるのは避けたい。テクノロジーが成長していく姿を見る一方で、インパクトを計測し、計測値を基にリソースに優先順位をつける公式なシステムの開発に焦点を絞るべきである。


この記事は、Brian Solisに掲載された「Disruptive Technology and How to Compete for the Future」を翻訳した内容です。

まずは途中に出てきたクラウド・モバイル・ソーシャルの図は、現在のデジタルシーンの進化の状況を綺麗に整理していると感じました。IT、ネット業界でビジネスをしていく上でも参考になる一枚だと思います。内容自体はディスラプティブテクノロジーということで構えてしまいましたが、簡単にいえば次から次に登場する新技術やサービスに踊らされすぎず、きちんとその価値と効果を評価して意味ある形で利用していこう、という至極まっとうな内容でした。「プラットフォームを使ってビジネスを成長させる10通りの方法と言う類の記事」はSEO Japanでも日常的に配信していますので反省するところもありですが。。。 汗

この記事に興味を持った方は同じくソリスによる「ソーシャル時代に企業が起こすべき10の変革」という記事も参考になると思います。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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