パンダアップデートについての新情報。ゆっくりとしたロールアウトはWebマスターを困らせるためではない、など。

公開日:2015/08/02

最終更新日:2024/02/20

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パンダアップデート4.2がロールアウトされてから1週間が経ちましたが、ゆっくりとしたロールアウトということもあり、まだ大きな影響は聞かれていないようです。そんな中、Googleのジョン・ミュラー氏がパンダアップデートについての追加情報を与えてくれています。”驚きの新情報!!”、というわけではありませんが、改めての確認という目的でしっかりと押さえておきたいところです。– SEO Japan

*記事内のリンク先は、全て英語になっています。

Googleがパンダアップデート4.2をロールアウトした際、今回のロールアウトは数ヶ月かかると発表していた。非常にゆっくりとしたロールアウトだ。そして、Googleが発表した内容は、このロールアウトの現状を報告するのみであり、その理由は説明されていなかった。

そんな中、昨日のハングアウトで、Googleのジョン・ミュラー氏が、今回のロールアウトについての追加情報を与えてくれた。もちろん、我々が持つ疑問の答えとなっているものではないが、いくつかのアドバイスを与えてくれている。

下記にジョン・ミュラー氏の発言のまとめを記載する。

  • 今回のロールアウトは以前のロールアウトと似た内容だ。
  • 今回のロールアウトのスピードが遅い理由は”技術的な要因”だ。
  • ジョン氏は技術的な要因について、”内部的な問題”と述べているが、それが具体的に何を意味しているかまでは推し量れない。
  • ゆっくりとしたロールアウトは、Webマスターに混乱を与える目的で行っているのではない。

ジョン氏のハングアウトでの解説は3つに分かれている。それぞれを見ていこう。

25:30では、下記の質問に答えている。

やあ、ジョン。パンダについて質問させてくれ。まず、なぜGoogleは今回のロールアウトをゆっくりと行っているのだろうか?2つ目の質問は、今回のアップデートは以前のアップデートと比べて、何らかの違いがあるのだろうか?例えば、コンテンツ以外の項目を見ていたりするのだろうか?

ジョン氏の回答は以下の通りだ。

今回のアップデートは、以前のアップデートと非常に内容が似ているものだ。技術的な要因で、我々はロールアウトのスピードを若干緩めてはいるが。また、皆さんを困惑させるためにゆっくりと行っているわけではない。純粋に技術的な問題が原因だ。

37:14では以下の質問が尋ねられている。

パンダアップデートは過去数年間で複数回行われている。今回のパンダアップデートでは、”クロール”に数ヶ月かかると言われている。これは、インターネット上で、あるサイトから次のサイトに移動することがゆっくりとしている、ということなのか?また、今回のパンダによるランキングへの影響はすぐに表れるのだろうか?

ジョン氏は以下のように答えている。

まず、クローリングをゆっくりと行っているわけではない。クローリングとインデキシングは通常のスピードで行われており、高品質のコンテンツと低品質のコンテンツを識別することに、既に、使用している。しかし、こうした情報をロールアウトすることに関して、ややゆっくりと行っている。大部分が、技術的な要因である。

また、39:50で、ジョン氏は以下の内容を追加している。

初めからゆっくりとロールアウトしようと設計されているわけではない。あくまで、Google側の内部の問題である。

ジョン氏が明確な説明をしてくれたため、あなたが欲しい情報も得られたのではないだろうか?WebマスターやSEO担当者が疑問に思う全てに答えているわけではないが。

この件に関してのGoogle+はこちらである。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: The Slow Panda Roll Out Is Not Designed To Confuse Webmasters」を翻訳した内容です。

もともと疑っていたわけではありませんが、GoogleはWebマスターに意地悪をしていたわけではないそうです(笑)今回のゆっくりとしたロールアウトの理由が本当に技術的な理由であるならば、次回の更新時にはしっかりと対応をして、スピードが早まるかもしれませんね。また、SEO Japanでは既に報じていましたが、今回の更新が全世界対象だということも、Googleが改めて認めています。そのため、今回の内容は日本も対象になっていると考えてよいでしょう。

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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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