Google+がビジネスツールの必需品になる日

公開日:2011/07/21

最終更新日:2024/03/25

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Google+に関する記事を多分日本で一番多く配信しているのでは?!と思ったりもする最近のSEO Japanですが、今回はGoogle+のビジネスツールとしての可能性を考える記事をご紹介。何かと「ソーシャル」の文脈の中で語られることの多いGoogle+ですが、読み進めていくとGoogle+のビジネスツールとしての可能性が確実に見えてくる。 — SEO Japan

グーグルは徐々に各種の製品の間で策略をめぐらし、グーグル+に詰め込み、そして、さらに能率化されたユーザーエクスペリエンスを提供し始めている。ベースキャンプやその他のプロジェクトマネージメントツールを脅かす存在になりつつある可能性がある。

そこまではまだ到達していないだろう。事実、欠けている機能も見受けられる。それでも、現時点でも、グーグルは有料のプロジェクトマネージメントツールのセットの購入を渋る新しい会社や小規模な企業に素晴らしいオプションを提供している。グーグル+を利用する方法においては、使う側が好きなだけ創造性を働かせてもらいたい。

コミュニケーション

グーグルは明らかにコミュニケーションをマスターしている。公開されたコミュニケーションであれ、非公開のメッセージであれ、チャットであれ、もしくはビデオチャットであれ、すべてグーグル+には揃っている。同僚のサークル全体または特定の同僚に伝達を行ったり、もしくは1対1ベースでプライベートに情報を共有することも出来る。グーグルチャットの統合により、1つの場所で手っ取り早く容易に会話を行うことが出来るようになった。

会社の規模によっては、部門ごとのサークル、マネージャー用のサークル、そして、すべての従業員が所属するサークルを作成することが出来る。しばらくの間は、すべてのサークルは非公開をベースとしているので、それぞれのメンバーは自分達で同じサークルを作らなければならないだろう。

ハングアウト機能は、TV会議に代わる理想的な手段であり、全国、または全世界に支社を持つ企業にとっては有益な機能と言えるだろう。しばらくの間は、ユーザーはユーチューブの動画を同時に視聴することが可能であり、これが時間を有効に利用する最良の手段ではないかもしれないが、ビジュアルのプレゼンが必要なら、プレゼンをユーチューブで作成して、アップロードする方法を調べておく価値はあるだろう。

ハングアウトは、他にも多数の潜在能力を秘めており、グーグルには是非そのポテンシャルを活用してもらいたい。すべての参加者がノートやファイルを加えることが可能なホワイトボードにアクセスすることが出来るとしたら、とても便利なはずだ。グーグル+のハングアウトにコラボレーションの特徴を加えれば、非常に有益な機能になるはずである。

プロジェクト

どんなプロジェクトマネージメントツールでも、個別のプロジェクトを作成し、タスクの一覧を作り、割り当てることが出来る。ここでは創造力を働かせる必要がある。個別のプロジェクトに対して、サークルが再び理想的なソリューションとなる。例えば、皆さんの会社が新しい製品を立ち上げようとしていると仮定する。それぞれのメンバーはすべての従業員に関連する同一のサークルを作成する。すべてのアイデア、動画、写真等はこのサークルのページに掲載され、すべてが記録される。このサークルは職場となり、そして、コミュニケーションのツールとなる。

タスクを割り当てる

グーグルの製品を使ってタスクマネージメントを行う方法は幾つかある。まず、それぞれのプロジェクトのサークル、または、部門のサークルに対して、単純に伝達事項としてタスクを割り当てることが出来る。マネージャーがサークル内でタスクを割り当て、割り当てられたスタッフがその旨を確認するコメントを投稿するシステムを考案すればよい。

タスクを割り当てる際は、サークルで公開しているなら、サークル全体に割り当て、そして、通知が届くように個人の名前を使って個人に割り当てよう。

アイテムを“終了”としてマークすることが出来る手段は用意されていないため、アップデートに同様のコメントを加えることでしかこの目標は達成されない。しかし、個人的には特に心配していない。それには理由がある。ツイッターがローンチされた頃、ハッシュタグは今とは全く異なり、役割を果たさなかった。ツイッターユーザーの創造力のおかげで、現在、ハッシュタグはタグ付けとツイートの分類のメソッドとして定着している。グーグル+においても同様の機能が登場するのではないかと私は見ている。公式なツールかもしれないが、ユーザーが作るツールなのかもしれない。投稿をタグ付けし、さらにコメントを残すことが出来れば、検索の実行も、未完成の仕事や完成した仕事の表示も容易になるだろう。

文書の統合

グーグルドキュメントはまだグーグル+には統合されていない。しかし、ピカサがグーグル+に導入されるように、すべてのグーグルのサービスの間には直接的なつながりのようなものがある気がする。プrスに導入されるまでは、グーグルドキュメントの内部で文書を共有することで、容易に共同作業を実施することが出来るだろう。

他のユーザーの協力を必要としていないものの、ただ単に共有したいだけなら、パブリックリンクを作成し、リンクを持っている人が文書にアクセスすることが出来るようにしよう。文書を開いたら、Share->Publish to the Webの順番でクリックする。

生成されたリンクは、ツイッター、バズ等で容易にすぐに共有することが出来る。これもグーグル+の統合が行われるサインの一つと見て間違いないだろう。

そして、グーグルドキュメントは他にもビジタースタッツ等の優れた機能や各種のテンプレートを用意しており、グーグルドキュメントを仕事に利用する方法は無数に考えられる。

文書をクラウドに保存することに懸念を抱いているなら、有料のソリューション、Memeoを使ってグーグルドキュメントをデスクトップにシンクさせることも出来る。無料のオプションを好むなら、シンクプリシティを使えば、グーグルドキュメントのアカウントにリンクを貼り、ファイルをシンクさせることが出来る。

ファイルとフォルダーの共有

グーグル+では、イメージ、動画、そして、リンクを容易に共有することが出来るが、残念ながらファイルは対象外である。グーグルドキュメントにはあらゆるタイプのファイルをアップロードして、次に伝統的なグーグルドキュメントのメソッド、つまりeメールを介して共有することが出来る。残念ながら、ドキュメントとは異なり、ファイルへのパブリックリンクを作成することが出来ないため、グーグル+で直接ファイルを共有することが出来ない。

どうしてもグーグル+上でファイルへのリンクを共有したいなら、次善策としてグーグル以外のソリューションを勧める。ローカルのファイルへのパブリックリンクを作成するなら、ドロップボックスが恐らく最も簡単だ。

連絡先

すべての連絡先の情報は一つの場所にまとめられる。別の会社もグーグル+を利用しているなら、ユーザーは手っ取り早く、簡単に連絡先の情報を調べることも、あるいはグーグル+を使って直接連絡を取ることも可能だ。

グーグル+のプロフィールは、若干の個性を与えており、自分のウェブサイト、作品等へのリンクを共有することが出来る。つまり、希望に応じて、自分に関する情報を同僚と容易に分かち合うことが出来るのだ。

eメールの統合

Gメールについては皆さんもよくご存知のはずだ。1つのアカウントでプロジェクトを管理し、受信するeメールを追跡することが出来る点は周知の事実だ。グーグル+のバーに通知を加え、eメールを受信した際に教えてもらえるようにすることで、さらにGメールを活用することが出来る。クロームのエクステンション、スタート G+を使うと、Gメールの通知を加え、そして、eメールのプレビューへ即座にアクセスすることが可能になる。

このエクステンション自体は完璧ではないが、すべてのグーグルの製品をグーグル+に統合するポテンシャルがあることを仄めかしている。

通知

Gメールの通知以外で、グーグル+の通知を受信し、同僚がアップデートを行った際に教えてもらいたいのではないだろうか。ザ・ネクストウェブでは、Convofyを使っている。通知は、裏で何が言われているのかを把握し、最新のニュースを入手する上で欠かせない。ヘルパー・フォー・グーグル+等のエクステンションを使えば、新たにアップデートが行われた際に通知を受信することが出来る。

モバイルアクセス

現在iOSアプリの開発が行われているが、洗練されたアンドロイドアプリはすこぶる評価が高く、移動中に同僚との会話やプロジェクトの進捗状況を楽に、そして、無料で把握することが出来る。

携帯電話のハドル機能は、移動中にリアルタイムで同僚と連絡を取りたい際はとても有益である。

欠けている機能

グーグル+はプロジェクトマネージメントツールではなく、ソーシャルネットワークと考えられており、そのため、幾つかの機能が欠けている。ここ(日本語)でリストアップされている機能の多くはグーグル+にポジティブな影響をもたらすはずだ。

まず、グーグルアップスへのアクセスを企業は真面目に求めている。

グーグル+をプロジェクトマネージメントツールとして利用する場合、サークルの利用が鍵を握る。現在、サークルはすべて非公開であり、従業員にすべて同じサークルを自分で作ってもらわなければならない。共有可能、もしくは他のメンバーが参加可能なパブリックなサークルを作ることが出来れば、メンバー全員が同じアップデートを確実に受信することが可能になるだろう。

サブサークル、またはサークル内のサークルについてグーグル+で議論が行われている。これはサークルを管理する上で有益な機能になるはずだ。多数の部門で構成される大きな企業を経営しているなら、整理しようとしても、結果的にサークルによって大きな混乱が発生してしまう可能性がある。

グーグル+のポテンシャルが高い理由

グーグル+の利用においては、好きなだけ創造力を働かせ(日本語)、独自のアイデアを採用することが出来る。このサービスはデビューしてからまだ数週間しか経過していないだけでなく、開発者にも開放されていない。開発者に完全に開放されれば、このネットワークを基にした有益で興味深いアプリが大量にリリースされるだろう。その中には既に存在するプロジェクトマネージメントのポテンシャルを高めるアプリもあるはずだ。

また、ユーザー達は、あればサイトの性能を高めるであろう欠けている機能を回避する手段を既に見つけている。グーグル+を利用する際に欠かせないのが検索を実行する機能である。クラウド・ハイ・クラブは既に2つのメソッドを見つけている。一つは自分でいろいろ作業しなければいけないが、もう一つのメソッドは既成のグーグル+の検索エンジンを利用するメソッドである。

グーグル+はプロジェクトマネージメントツールとしては粗削りだが、幾つかの次善策を使い、ちょっと面倒な作業に耐えられれば十分に役に立つ事実は、グーグルが開発した製品の実力の証である。

皆さんは信頼しているプロジェクトマネージメントツールを捨て、グーグル+を利用するつもりだろうか?

ソース: イメージ

ライター紹介

アフリカ南部のレソトで生まれ育ったナンシー・メシエはエジプト人のライター兼フォトグラファーであり、エジプトのカイロを拠点に活動している。ツイッターフリッカーDiptychal.comでフォローするか、nancy@thenextweb.comで連絡を取ることが出来る。


この記事は、The Next Webに掲載された「How Google+ could become an essential 」を翻訳した内容です。

あくまで筆者が勝手にGoogle+のビジネスツールとしての可能性を論じている記事なのですが、読んでいるとGoogle自身、そこまで考えてGoogle+に取り組んでいるのは間違いなさそうな気もしてきます。グーグルアップスがあるだけに実現性もかなり高いと思われますし。なんかGoogle+に関しては最近何をいわれても「そうかもしれない」と思うようになってきた私です。。。そう思わせるだけのGoogleのこれまでの歴史と、Google+の仕上がりがあるからなんですけどね。 — SEO Japan

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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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