映画ポスターは、映画そのものと同じように、過去70年間で劇的に変化してきた。この記事では、最も良く知られた最高のアニメ作品/映画の広告ポスターをいくつか選んで紹介する。
1937年のウォルト・ディズニーの最初の作品(そして今でも人気作品の一つ)‘白雪姫と七人のこびと’から、1970年代初頭の‘スヌーピーの大冒険’、そしてもちろん今年初頭にリリースされた‘ヒックとドラゴン’のような現代の大作まである。あなたが熱心なアニメーション映画ファンであるにしろ、インスピレーションを求めているグラフィック/メディアデザイナーであるにしろ、ここには誰にとっても何かがある。1937年から2010年にわたるトレンド―それはたくさんの世代をまたいでいる!
私たちは、ここSpyreStudiosで議論することが好きだ。だから、この中でどのポスターがあなたのお気に入りか、その理由を他の読者に伝えるために下のコメント欄を利用してほしい。あなたは、20世紀中頃にデザインされたポスターが好きか、それとも21世紀の完全にコンピュータで作られたポスターが好きか?是非教えてほしい!
目次
30年代には、それほど多くのアニメ映画はなく、ほとんどの人が見たことがあると言うことができるのはあの素晴らしい‘白雪姫と七人のこびと’だけである。30年代のポスター業界の明白なトレンドは(このポスターを見る限りでは)、余白(実際には真っ白ではないが)の使用と、太くはっきりとしたタイポグラフィだ。
ディズニーの‘白雪姫と七人のこびと’の大成功の後、世界はたくさんのアニメ映画を見始めた。その中には、有名なピノキオ、ダンボ、バンビといった現代の子供(そして大人も)が見たことのある(もしかすると何度も!)映画も含まれている。ポスター業界は‘白雪姫’のリリース以降の数年で発展したと言って間違いない。それでもいくつかはまだ余白の活用をしているが。タイポグラフィは、以下のポスターが30年代以降に多く採用してきた1つのことだ。下のポスターを見ると分かるように、‘ファンタジア’、‘ダンボ’、‘バンビ’といった映画タイトルの多くが、影やストロークのような様々なスタイルを追加して、タイポグラフィに立体感のある要素を与えている。
1940年代のウォルト・ディズニーの成功の後、当然のことながら、私たちは50年代により多くのアニメ映画を目にするようになった。ここでは、‘シンデレラ’、‘不思議の国のアリス’、‘ピーターパン’、‘わんわん物語’、‘眠りの森の美女’といった最高傑作を紹介する。以下のポスターで使用されているスタイルは、40年代のものと視覚的には同じだが、古い色あせた感じの代わりにより鮮やかな色が見られるようになる。発展が見られるその他のトレンドとしては、1955年のヒット作‘わんわん物語’の格子枠のデザインの使用だ。
現代のデザイン業界で最も愛されている“ビンテージ”デザインの1つが、‘ジャングルブック’のポスターで使われているようなボーダーの使用だ。ボーダーの使用が、全体の作品をとてもよくまとめ、ポスターの中で様々な色をとても上手に引き立てる。以下に紹介している他のポスターは、余白と格子枠上のデザインを活用している。
1970年代には、‘スヌーピーの大冒険’や‘シャーロットのおくりもの’や‘フリッツ・ザ・キャット’や‘ロード・オブ・ザ・リング’といったウォルト・ディズニーが製作していないアニメ作品のリリースを目にした。‘おしゃれキャット’や‘スヌーピーの大冒険’や‘ロード・オブ・ザ・リング’のようないくつかのポスターにあるように、70年代よりもボーダーがもっと多く使用されるのを目にした。
1980年代には、‘オリバー ニューヨーク子猫ものがたり’のポスターで使われたような少しおかしな面白い被写界深度をはじめとするファンタスティックな効果が使用されるのを目にし始めた。このテクニックは、見ている人をポスターに引き込むのを手助けし、つまらない背景を使わずに見ている人がメインの焦点(この場合は、オリバーとその他の犬たち)に注意を払うのを手助けする。
以下のポスターで簡単に気が付く1つのトレンド(そして今も使われているトレンド)は、‘美女と野獣’、‘アンツ’、‘トイ・ストーリー2’などのポスターで見られるミニマリズムだ。これら3つのポスターのうち‘美女と野獣は’、たくさんの余白を使用して、あなたの目を一番重要なもの、つまりタイトルと映画の主人公にひきつけている。これは、‘アンツ’と‘トイ・ストーリー2’のポスターにも見られる。これ以外には、90年代のアニメ映画ポスターは80年代からかなり進歩して、一般的には、キャラクターとシーンの素晴らしい描写を作るためにコンピュータをベースにしたソフトウェアが使われている。
以下に紹介するポスターは、30年代、40年代、50年代にポスターを作った人にとっては未来として知られていたミレニアムのものだ。
アニメ映画業界は盛況だった(今もそうだ)。たくさんの優れた映画がリリースされ、‘モンスターズインク’、‘シュレック’、‘アイスエイジ’、‘ファインディング・ニモ’、‘レミーのおいしいレストラン’、‘カンフー・パンダ’、‘カールじいさんの空飛ぶ家’などの大ヒット作品がある。あなたが下にスクロールして選ばれた映画ポスターを見る前にそれらのほとんどを想像することができるように、それらには現代のトレンドとテクニックの多くが使用されていて、‘古臭い’テクニックは1つもなく、今日私たちがいかにコンピュータに頼っているかが分かる。
ここに紹介したもの全体を通して、ミニマリズムと同時にメインの焦点にあなたの目を引き付けるためのパターンとラインの使用が定期的に垣間見られる。それの良い例が、‘レミーのおいしいレストラン’である。様々な形とサイズの異なるナイフが、あなたの目があちらこちらを見るのではなくこの映画の主人公をまっすぐ見るように仕向けている。
現在
以下には、2010年にリリースされたアニメ映画を少し集めた。この中には、‘ヒックとドラゴン’、‘トイ・ストーリー3’、‘シュレック・フォーエバー’が含まれる。これらの映画は全て3Dで見ることができる。もしかすると、私たちは、今後、3Dポスターを目にすることになるのかもしれない。あなたはどう思うだろうか?
あなたの番
あなたがこの記事を気に入ってくれたならうれしい!是非コメント欄にメッセージを残してほしい。あなたのお気に入りのポスターはどれだろうか?
ソース: IMP Awards
この記事は、Spyrestudiosに掲載された「Evolution of Animation Film Posters from 1937 to Present」を翻訳した内容です。
アニメということもあってか、カラフルでにぎやかなポスターが多いせいか、たまに出てくるミニマルなポスターは逆に目立ちます。ま、こうして並べて見ているからとは思いますが。傾向でいうと2000年以降は解説にもあるようにミニマル的な要素を加えメインキャラクターやメインイメージを目立たせているポスターが多いですね。その中で、トイ・ストーリー3のキャラクタを前面に配置した巨大でシンプルな3を中央に置いたポスターは他のポスターの裏返し的なミニマル活用で面白かったです。100年未満の歴史の中で現在進行形で進化し続けるアニメーション、ポスターにも時代と共に様々なトレンドがあり、見ていて楽しめました。 — SEO Japan [G+]
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