最新のアドテクノロジーを追っていなくとも、ネット広告に関わっている人なら耳にすることが多いのがRTB(リアルタイムビッディング)。ネット広告をオークション形式でリアルタイムで入札&購入できるネット広告の新しい配信方法ですが、より効率的にネット広告を配信できると米国では普及がどんどん進んでいるようです。とはいえ、使い方が難しい・面倒・よくわからない、など米国でも本格的な普及はこれからのようですが、ad exchangerでその市場予測に関する記事が出ていたので紹介します。 — SEO Japan
「チャンネルに関わらず、世界の広告スペースの大半はリアルタイムで取引されるようになる」ことは、プログラミングメディア業界では常識である。このRTB(リアルタイムビディング)がいつ浸透するかは定かではないが、少なくともディスプレイのカテゴリにおいては、現実に起こり始めている。
Parks Associates(パークス・アソシエイツ)による最新のレポートでは、RTBテクノロジーは5年後には北アメリカの約50%を占めると結論付けている。収益面での予測は若干トーンが下がる: 広告の表示に流れるRTBの収益は、16億ドル(2012年)から68億ドル(2017年)に増える。ディスプレイ広告の支出の総額は、今年推測される12%(140億ドル)から2017年には34%(201億ドル)に増え、22%増加する。
この予測は以前発表された調査(コムスコア、パブマティック、IAB等)、売買に関わる企業の重役とのインタビュー、そして、アドエクスチェンジャーやその他のソースの専門的な記事を基に行われている。
なぜ印象と収益の成長の間には差が生じているのだろうか?それは、マーケットよりもパークス・アソシエイツが採用したメソッドが影響していると思われる。このレポートは、動画、ソーシャル、モバイルのRBTは対象から外している。このようなプラットフォームは比較的新しく、予測が難しいためだ。しかし、5年の間にディスプレイからこの3つのカテゴリに多くの予算が割かれるようになる可能性は高いだろう。そのため、RTBの全体的な支出は、このレポートが割り出した68億ドルよりも遥かに増えると考えられる。
また、大きなブランドの広告スポンサーがこのテクノロジーをどのぐらいの早さで受け入れるかと言う大きな未知の要素も存在する。私はパークス・アソシエイツのリサーチアナリスト、ヘザー・ウェイ氏に連絡を取り、この点に関する意見を聞いた。すると大部分においてはウェイ氏も同じ考えであった。「大きな代理店と話をすると、採用の早さには様々な要素が存在することが分かる。代理店のX%は採用するようになると言い切ることは出来ない。なぜなら、クライアントによって大きく左右されるためだ」。しかし、ここまで要素が複雑であったとしても、ウェイ氏は「RTBはディスプレイのオンライン購入の新たな標準になる」と断言している。
もう一つ注意してもらいたい点がある: このレポートは北アメリカに焦点を絞っているが、その多くは米国で起きている現象である。パークス・アソシエイツによると、カナダのRTBの収益は北アメリカ全体のRTBの収益の1-2%に過ぎないようだ。
この記事は、ad exchangerに掲載された「Analyst: RTB Will Be 34% of Display Revenues in Five Years」を翻訳した内容です。
あくまで予測データではありますが、多数の業界関係者へのインタビュー他様々なソースを元にした予測だけに、RTBが成長を続けていくことだけは間違いなさそうですね。アメリカの隣国カナダでは全くまだまだのようですが、日本のRTB市場も今後急速に成長していくのでしょうか? — SEO Japan [G+]
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