原題:The Periodic Table Of SEO Ranking Factors: 2014 Edition
Speakers:
Leonhard Hennig, Chief Data Scientist, Searchmetrics
Grant Simmons, VP Search Strategies, Homes.com / For Rent Media Solutions (@simmonet)
Janaya Wilkins, SEO Consultant, Ayima (@IamJanaya)
Grant Simmons
リンクプロフィールを”非最適化”する。
過去には効果があったため”最適化”されていた要素(今は効果のない要素)を含め、ランキングの下降の原因となる要素を取り除いたり、見直したりする。アンカーテキスト、フッターリンクの除去、(ユーザーのためではなく)検索エンジンへの内部リンクの廃止等。
コンテンツを”非最適化”する
過度に”最適化”されたコンテンツ(大量の低品質なコンテンツ、似たキーワードのランディングページ)を”非最適化”。
自動生成から手動ライティング、パターン化からユニーク化へとシフトし、最適なコンテンツの量を考え、オーソリティを産むコンテンツの作成をする。
現在のトレンドは?
一言でいえば、”クオリティ”。リンク・コンテンツのクオリティとソーシャルレピュテーション。Googleの検索エンジンがパンダアップデート、ペンギンアップデートを通して一番重要視している要素。
コンテンツ
・品質と新鮮さ
・エンゲージメント(直帰率を減らす)
・デリバリー(表示)のスピード(特にモバイル)
リンク
アンカーテキスト、リンク数とペイドリンクに注意する。
クオリティ、新鮮さ、関係性、ソーシャルとの一致などを向上させる。
信頼性の要素
・ソーシャル上の評価、評判
・トピックのエキスパート性
・オーガニックのリーチ
“デジタルフットプリント”を意識する。
信頼性があり、ナチュラルなリンクの獲得。サイテーションとメンションはリンクと同様と考える(獲得すべき対象と考える)。単純にリンクのみを獲得する、という考えは捨てる。
クローリングの向上(XML サイトマップ)
多くのクローリングは、より多くのインデックス化の可能性を意味する。検索エンジンにWebサイトの変化(更新)を素早く伝える。
複数の要素を組み合わせる
全体的に向上させることにより、単体での向上以上の成果を出す。化学反応を起こす。
インデックス化の要素(コンテンツの新鮮さ+クローリングしやすい構造+XMLサイトマップ)
優れたサイトマップとクローリングしやすい効率的な構造を持つサイトに、現在話題となっているコンテンツを置くことで、インデックスの素早さと拡大を狙う。よりフレッシュなコンテンツは高順位に値する。
CTRの要素(HTMLタイトル+HTMLディスクリプション+構造化データ)
構造化データと最適化されたタイトルタグとメタディスクリプションを組み合わせることで、検索結果の表示をより良いものとさせ、CTRの向上を図る。CTRは非常に重要なシグナルである。
関連性を構築する要素(クローリングしやすい構造+コンテンツ内のワード+コンテンツのエンゲージメント)
ユーザーのエンゲージメントが高いコンテンツを”縦割り”を意識して作成することで、トピックとの関連性を一貫性のあるものにすることができる。サイトの一貫性は非常に重要。オーソリティへと導く。
上記以外にも。。。
要素間の組み合わせは無数に考えられる。関連性のある要素を組み合わせ、そのすべての要素を向上させることで目的となる結果を得られるようにする。
Leonhard Hennig
ランキングファクターとして重要となるもの
大きく分けて4つのグループがある。1.ソーシャル、2.バックリンク、3.オンページ(技術的な要素)、4.オンページ(コンテンツ)。
実験に用いたデータ
Google.com、検索結果で3位以内のサイト、10.000キーワード、自然検索結果(動画も含む)、2014年1月時点。95の要素を分析。それらの平均的な価値から算出。
総括
・ページの技術的な要素は必須。
・ユーザーが求める情報を満たす、関連性のあるコンテンツが課題。
・バックリンクの品質と多様性はいまだに重要。
オンページ(技術的な要素)
データから見ると”サイトスピード”がダントツで重要。その後、”h1″、”ディスクリプション”と続く。
*上記データはあくまで相関関係。例えば、ディスクリプションの重要性は依然として高く必ず含めるべきだが、それが必ず高順位を約束するとは言えない
オンページ(コンテンツ)
・関連性のあるKWがダントツで重要。しかし、単純にキーワードを載せるだけではなく、そのコンテンツが重要であるために十分な量のコンテンツが必要。また、高順位にランクされているサイトのテキスト量は、2013年と比べ、12.5%増加している。
キーワードの理解
検索エンジンはサイトをただの文字列として認識していない。キーワードはコンテンツの一部として認識される。例えば、”Jaguar”の場合は、”車種”、”モデル”、”高級車”などのワードのあるコンテンツ内で使われれば、車のブランドとして認識される。また、”大きい猫”、”パンサー”、”捕食者”などのワードのあるコンテンツで使用された場合、動物として認識される。
順位への影響
クエリ内のキーワードの存在はもちろん重要だが、そのキーワードの内容を示す、関連性のあるワードが含まれていることが重要。データによると、高順位のサイトは関連性のあるワードが十分に含まれている。
バックリンク
リンク数は依然として重要だが、年々重要性が低くなっている。より重要となっているのはリンクの品質。数が少ないながらも、フレッシュなバックリンクが重要になっている。また、高順位のサイトはブランドアンカーの比率が高く、キーワードアンカーの価値が低くなっている。
ランキングに影響しうる新しい概念
モバイル、業界のセクター、多言語(多国)など。
*上記データは全て信頼に値するデータであることとともに、因果関係ではなく、あくまで相関関係であることを、スピーカーは強調しています。
Janaya Wilkins
多すぎるファクター
注力すべきは、自分のサイトの状況。他者からの情報はもちろん参考にすべきだが、自分のサイトに起こったこと、自分の発見を元に考えるべき。同僚や上司からの過度のプレッシャーを防ぐ。
基本的なフレームワーク
1.ゴールの設定、2.深い分析(ツールやデータを使用)、3.プランとプロセス、4.測定・観測・マネージ、5.レビューと修正、が一つのサイクルとなる。ポイントは、全てを一度に変えようとしないこと。一つ一つのステップを大事に。
1.ゴールの設定
何が成功かを決める。あなたの目標に到達するために、何を満たせばよいのか?
2.データツールを決める
ベストな使い方を発見すること。本当に必要なものだけ使うこと。大量のツールを使用している人がいるが、本当にそのすべてが必要なのか?
分析するべきデータ
必要の無いデータは絶対に使わない。荷物の積み過ぎは事故の原因。シンプルに、データをクリーンナップする。
限界を知る
時間、能力を考慮して、ストップをかける場所を探す。その後、もう一度その場所まで戻って、フレッシュな状態で再開すればよい。
全てのリンクは必要なものか?
バックリンクの分析をして、不要なリンクは否認。
3.プランの実行
すでに成功を判断する基準とツールは設定している。あとは実行するのみ。ただし、設定した戦略から外れないこと。あなた自身のKPIを用いること。
4.測定
実行したのち、測定を行う。結果を確認する。実行した後には確認作業が必ず必要。
5.レビュー
全てがプラン通りだったか?そんなことは絶対にない。アダプトし、リファインする。何がうまくいき、何がうまく行かなかったか。そうした一連の学習をし続ける。そしてまた再開する。
個人的にキーポイントと感じた要素は”スピード”。表示スピードやコンテンツの新鮮さ(旬な情報をいち早くコンテンツにするスピード)に加え、リンクの新鮮さ(新しいリンクを獲得するスピード)が課題となっています。また、増加し続けるデータやツールの中から自身のサイトに合ったもののみを選ぶ判断力も大事ですね。この意味での”最適化”も進め、データに埋もれてゴールを見失ってしまう状況というのはぜひとも避けたいと思います。– SEO Japan
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