ブランドはFacebookの新しいシステムを“いいね!”するのか

公開日:2010/06/30

最終更新日:2024/02/20

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最近ソーシャルの話題ばかりですが、今回はFacebookのいいね!ボタンに関する話題をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

先日のF8ディベロッパー・カンファレンスで、フェイスブックは数多くの新しい機能の開発に関する告知を行い、それ以来テクノロジーおよびマーケティングの世界で波紋が広がっている。最も影響が大きいとみられているのが、ソーシャルプラグインおよびオープン・グラフ APIの導入である(私の意見に興味があるなら、ここをクリック)。しかし、「“ファン”と言う用語を見限る」と言う発表は、さらに大きな影響を広告主に与えかねない。

以前、ユーザーは、ブランドの公式のフェイスブックページの“ファン”になることで、自分をブランドと関連づけていた。これからはユーザーは単純にブランドのページを“いいね”するだけになる。これは、用語をニュースフィード内のユーザーの行動にマッチさせ、そして、ユーザーがブランドとつながりを持つために必要な親近感のレベルを引き下げるためである。以下にフェイスブックによる説明を掲載する:

経験を改善し、一貫性をサイトで実現するため、私たちはページの「Fan」と言う用語を「いいね」に変更しました。私たちはこの変更によりユーザーの方々が興味を持っている人々、事柄、そして、話題とより気軽に、そして、より普通につながりを持つことが出来るようになると考えています。

さらに多くのブランドにサイトを利用してもらい、製品を宣伝するためにお金を使ってもらうために、ブランドとつながるユーザーの数を増やすことがフェイスブックの目的のようだ。しかし、本当にそうなら、フェイスブックは改善しようと試みているまさらにそのシステムを傷つけてしまう危険がある。フェイスブックの協力を得て行われたニールセンの最新の調査で、フェイスブックを使ってブランドとつながる消費者の価値が証明されたが、これはファンの昔のコンセプトを基に行われていた。用語の変更により、もしユーザーとブランドとの結びつきが弱くなっているなら、ソーシャルな推奨および支持の力もまた弱体化してしまうのだろうか?

用語の変更だけではく、関係の変更も行うことで(フェイスブックはそう願っているように思える)、多くのユーザーがより多くのブランドとつながる可能性はあるが、友達のユーザーがひっきりなしにブランドを“いいね!”するために、ユーザーが迷惑を被る危険がある。ここ数年間で実施された複数のメディアに対する無数の調査が証明しているように、形式に関わらず、メッセージを大量に受け取ると、ユーザーは分別がつくなくなるか、もしくは価値を軽視する。

フェイスブックはこの点を考慮し、リスクを冒す価値があると考えるだろう。しかし、消費者との交流を増やすためにサイトを利用するブランドにとっては、つながりを構築するためだけではなく、関連するアップデート、他では手に入らないコンテンツ、そして、心からポジティブな交流を介して、つながりを改善するために投資することが何よりも重要な局面になるだろう。誰もがあらゆるブランドを“いいね!”するなら、自分のブランドをより深く愛してもらうために努力しなければならないのだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Will Brands Like Facebook’s New System?」を翻訳した内容です。

This article on Columns: Let’s Get Social first appeared on Search Engine Land.
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ちょっと軽めの記事でしたが、確かにFanをLikeに変えるのはかなりの決断ですよね。私の場合、どうしても従来型のGoogle的なリンクグラフとソーシャルウェブで普及したソーシャルグラフを比較してしまうのですが、Facebookの野望がどこまであるのか気になります。。。 — SEO Japan
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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