内部リンクとは、サイト内のページをつなぐリンクを意味します。内部リンクは、効果的なSEO対策のひとつであるため、サイトやブログを運用するにあたっては、適切な設置を行いましょう。
本記事では内部リンクの最適化が必要な理由や、設置時のポイントなどを紹介します。
参考:被リンクとは?SEOにおける重要性や獲得方法、注意点などを解説
目次
内部リンクとは、サイト・ブログ内にあるページをつなぐリンクを意味する言葉です。関連する記事の内部リンクを設置して、ユーザーが同一ドメイン内にある別なコンテンツを回遊できるようにします。関連性のあるページの内部リンクがあると、ユーザーにとって便利です。この記事内で設置されている別ページへのリンクは内部リンクにあたります。
内部リンクの対となるのが「外部リンク」です。外部リンクは、クリックすると別ドメインのサイトに遷移します。出典や参考サイトのリンクや、商品・サービスに特化したLPから運営会社のWebサイトへのリンクは外部リンクにあたります。運営するWebページへの外部リンクを「被リンク」と呼び、被リンクが多いことでGoogleからの評価を高める効果があります。
サイトやブログの運営にあたっては、SEO対策として、内部リンクの最適化が必要です。内部リンクの最適化を行う大きな理由には、次の3つが挙げられます。
3つの理由について、それぞれ内容を確認してみましょう。
内部リンクを最適化するのは、ユーザーが関連ページにアクセスしやすい状態にするためです。検索で見つけたページを読んで、コンテンツ内にある関連記事へのリンクをクリックした経験を持つ人は多いのではないでしょうか。関連ページへのリンクがない場合、コンテンツを読み終えたらそのままサイトから離脱するユーザーも少なくありません。
ユーザーの直帰や離脱を防ぐのに役立つのが内部リンクです。ページの離脱率を下げられるだけでなく、SEOへの効果も期待できます。
内部リンクの最適化には、クローラビリティが高くなる効果にも期待できます。「検索順位を決める要素」を収集するロボットがクローラーです。検索エンジンでは、クローラーが集めたデータベースから、キーワードに合った情報が表示されます。内部リンクを最適化しておくと、クローラーが巡回しやすくなってインデックスも早くなるといった仕組みです。
クロールしにくいサイトは、検索結果に表示されない可能性もあります。検索エンジンに新しいページを見つけてもらうためにも、クローラビリティの向上は重要です。
ページ同士の関連性を高められるのも、内部リンクの最適化が必要となる理由です。関連性のあるページからの被リンクは、検索エンジンからの評価を高められます。なぜなら、検索エンジンでは、ページを評価する基準のひとつに内部リンクを使っているためです。適切な内部リンクを設置しておくと、リンクされる側のページの評価も高められます。
ただし、関連性が薄いページを内部リンクで設置しても、評価にはつながりません。内部リンクを設置する場合は、関連性のあるページを選びましょう。
内部リンクは「設置しておけばOK」という性質のものではありません。設置にあたっては、ページ同士の関連性を重視する必要があります。
関連性のあるページへのリンクは、ユーザーの利便性を高めることが可能です。利便性が高くなるとページの質が向上するため、検索エンジンからも評価されます。そこでユーザーにとって利便性が高くなるよう、関連性のあるページに内部リンクを設置するのが重要です。関連性がなく、品質の低いページに向けた内部リンクでは、SEO効果に期待できません。
内部リンク設置時のチェック項目も紹介します。設置にあたっては、次の4項目をチェックしておきましょう。
4つの項目についてもそれぞれ解説します。
内部リンクの設置時には、URLの正規化が必要です。URLの正規化とは、同じ内容のページが複数あるときにURLを統一することを意味します。「同じ内容のページが複数ある」とは、次のような状態です。
複数のURLからひとつのページにアクセスできる状態だと、クローラビリティが低下してしまいます。また、ユーザーにとっても利便性がよい状態だとはいえません。内部リンクを設置する場合は、URLの正規化を行いましょう。
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内部リンクの設置にあたっては、アンカーテキストの最適化も必要になります。リンク内に表示されるテキストが「アンカーテキスト」です。アンカーテキストには、ユーザーや検索エンジンに対して、リンク先の内容が何なのかを端的に伝えるといった役割があります。SEO対策のためにも、アンカーテキストにはリンク先ページのキーワードやタイトルなどを入れましょう。
アンカーテキストはテキスト量に注意が必要です。テキスト量が多すぎるとペナルティの対象になってしまうかもしれません。ユーザーが気づかないような隠しテキストにアンカーリンクを貼るのもNGです。検索順位に悪い影響をおよぼすおそれもありますので、アンカーテキストの設置時には注意しましょう。
内部リンクの設置時は、重要なページに内部リンクを集めましょう。検索エンジンは、内部リンクが集まっているページに対して「重要度が高い」と判断します。やみくもに内部リンクを設置したからといって、検索エンジンに評価されるわけではありません。サイト内を確認して、関連性があり重要なページを優先して内部リンクを設置するようにしましょう。
画像リンクにはalt属性の設定を行いましょう。画像の内容をクローラーに伝える役割を持つのが、alt属性(altタグ)です。クローラーは、コンテンツ内にある画像の内容を正確に判断できません。どのような画像なのか検索エンジンに伝えるには、alt属性の設定が必要です。設定しておくと、画像検索で上位に表示される可能性も高くなるでしょう。
また、何らかの理由で画像が表示されないときは、alt属性に設定されている文言が「代替テキスト」として表示されます。また、ページ読み上げ機能を使うユーザーや視覚障害を持つユーザーへの利便性を高められる効果もあるため、忘れずにalt属性を設定しておきましょう。
実際にSEO対策をするにあたって、内部リンクの設置に適した場所を紹介します。内部リンクは次のような場所に設置するのが一般的です。
それぞれどのような場所なのか、チェックしてみましょう。
内部リンクの設置に適した場所のひとつが、コンテンツ内です。コンテンツ内では、アンカーテキストやバナーリンクを使い、関連記事へのリンクを貼ります。ページの内容と関連性のある内部リンクは、ユーザーの興味を引くことが可能です。
コンテンツ内の内部リンクには、「詳細はこちら」といった曖昧なアンカーテキストは避けましょう。キーワードが入っていないと、検索エンジン・ユーザーどちらにとっても不親切です。リンク先ページのタイトルと同じアンカーテキストにすると、内容がわかりやすくなります。
内部リンクを設置する場所には「パンくずリスト」もあります。パンくずリストとは、コンテンツの左上に表示さる「TOP>ブログ>コラム」といったような、サイトの階層構造がわかるリストです。
パンくずリストがあると、ページを訪れたユーザーが、いまサイトのどこにいるのかを知りたいときに役立ちます。パンくずリストはクローラビリティにも大きく影響する要素です。
内部リンクの設置先には、グローバルナビゲーションやフッターメニューもあります。
グローバルナビゲーション | サイトやブログすべてのページに表示される主要コンテンツへのリンク |
フッターメニュー | サイトやブログの下部にあるメニューリンク |
グローバルナビゲーションやフッターメニューは、すべてのページからの閲覧が可能です。グローバルナビゲーションやフッターメニューは、ユーザーが主要コンテンツにアクセスしたいときに役立ちます。
なお、グローバルナビゲーションには、テキストだけでなく画像も使えます。画像を使う場合は、忘れずにalt属性も設定しておきましょう。
サイト内にあるコンテンツを一覧で表示できるのが、サイトマップです。すべてのコンテンツが内部リンクとして設定されるため、サイトマップを作成するとクローラーが巡回しやすくなります。ユーザビリティの向上にも役立つのがサイトマップです。コンテンツが少ないサイトなら、フッターメニューやサイドメニューにサイトマップを表示させられます。
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内部リンクの設置は、大切なSEO対策のひとつです。適切に内部リンクを設置すると、サイトの評価を上げられます。ユーザーの利便性も高まり、検索上位化にもつながるのが内部リンクの設置です。
「コンテンツは多いが内部リンクを整備していない」といったサイトにつきましては、弊社でご相談を承りますので、ぜひお問い合わせください。
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