パンダアップデートとは、主に「低品質なコンテンツが検索結果上位に表示されにくくするため」のGoogleの検索アルゴリズム・アップデートの呼称です。
Googleによれば、2011年に英語やその他の多くの言語において実施され、2012年7月にようやく日本語でも実施されました。
導入当初は手動によるアップデートでしたが、2013年3月からは自動更新に変更され複数回実施されました。その後、2015年には検索アルゴリズムの基礎となるコアランキングシステムの一部となりパンダシステム自体は廃止されました。
参考:SEOとは? 企業が実施するSEOの目的・内容とメリット・デメリット
目次
パンダアップデートにより、低品質なコンテンツを検索結果から除外することで、結果的に検索結果上位に品質の高いウェブサイトを表示できるようになりました。
パンダアップデート以前は、コンテンツに含まれるキーワードの数など単純な指標でランキングが決められていました。そのため、コピーコンテンツやユーザーにとって無意味な自動生成コンテンツなどが上位表示されることもあり、ユーザーが有益な情報を得にくい状況がありました。
パンダアップデートは英語圏で導入された2011年から2015年ごろまで、更新のたびにその影響範囲や内容について日本でも注目されました。
その理由は、ウェブマスターが「自分のサイトにパンダアップデートが適用され、順位が下落すること」を恐れたためです。
そういった不安を抱く背景として、先に導入された米国で不幸にも順位下落の憂き目にあったサイトのウェブマスターたちがいたことが挙げられます。
そのなかには、そもそも品質的には当時一般的にイメージされる「質の低いコンテンツファーム」サイトとは違うサイトもありました。
サイト運営者にとっては今までの努力が水の泡になったケースがあったようで(実際のビジネスへの悪影響も相当あったようで)、日本でも「うちのサイトはコンテンツファームじゃないから心配ない」と思っていても被害にあってしまうサイトも少なからずありました。
パンダアップデートによってどのようなサイトが影響を受けたのでしょうか。Googleがページの品質を評価する指標は多数あるといわれており、主に以下のようなWebサイトやコンテンツが影響を受けると考えられています。
ただし、上記に該当しないウェブサイトが順位を下げたケースもあり、検索順位の下落がパンダアップデートの影響によるものかどうかを判断するのは難しいともいわれています。
Googleによると、高品質で独自性の高いコンテンツが検索結果に確実に表示されるように設計されたパンダシステムは過去のシステムとなったため、パンダアップデートの呼称で実施されるアップデートは現在のところありません。しかし、パンダシステムはコアランキングシステムの一部となったため、ウェブマスターはパンダシステム対策として常に質の高いコンテンツ制作を意識する必要があるといえるでしょう。
Googleはアルゴリズムで使用するランキングシグナルを公開していませんが、どのようなサイトが質が高いと見なされるのか、質の高いコンテンツ制作で重要な考え方を示しています。Googleが提供している「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」から一部を抜粋して紹介します。
独自の研究や調査、分析などで構成された専門性が高いコンテンツ、あるいはユーザーが知りたい情報を的確に提供しているコンテンツは質が高い情報と判断され、上位表示される可能性があるといえるでしょう。
パンダアップデートとともによく聞く呼称にペンギンアップデートがあります。両者の違いはどこにあるのでしょうか。
パンダアップデートはコンテンツに関連したものであり、ペンギンアップデートはリンクに関連したものという違いがあります。詳しくは以下の記事で解説しています。
パンダアップデートとは、Googleの検索アルゴリズム・アップデートの呼称です。低品質なコンテンツが検索結果の上位に表示されにくくすることを目的としており、2011年に英語圏に、2012年7月に日本に導入されました。Googleがページの品質を評価する指標は多数ありますが、パンダアップデートによって自動生成されたコンテンツや専門性に欠けるコンテンツ、広告の割合が多いサイトなどが順位を下げました。パンダアップデートが導入されて以後、ウェブマスターは常に質の高いコンテンツ制作を意識することが大切だといわれています。
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。