レスポンスコードは、ウェブサイト上のあらゆるページ、イメージ、そして、ファイルに影響を与える。
サイトを訪れた検索エンジンは、レスポンスコードを基に何をするべきかを判断する。誤ったレスポンスコードは次のような問題を引き起こす可能性がある:
エンタープライズ SEOにおいては、サイト全体で大きな勝利を得ることが最も重要である。
レスポンスコードはこの勝利を呼び込む。設定するのが簡単であり、広範なインパクトをもたらす。手堅い取り組みに思える。
しかし、1000を超える大型サイトをチェックしてみた結果 – 5000ページ以上持つサイト – 、レスポンスコードを正確に利用していたサイトはたった3割だけであった。
たった3割だ。
この点を考慮し、私は自分が作成したレスポンスコードを引っ張り出し、エンタープライズサイトの開発者、SEO担当者、そして、興味がある人達のために簡単なガイドラインを書いてみた:
最も知っておきたいレスポンスコードを3つ挙げる:
他にもレスポンスコードはある。例えば、200は「OK」を意味する。因みにこのコードは変更しておいてもらいたい。
ブラウザやボットがサイトを訪問し、存在しないファイルを読み込もうとしたら、404 レスポンスが与えられるべきである。これは最も重要な点である。
404は、サーバーが「そのファイルはここにはないよ」 と言う点を伝える表現である。これは必ずしも悪いことではない。リンク切れのリンクをクリックした場合、または、ただ単に存在しないページを訪れた際の適切な答えである。
削除したページのリンクのオーソリティを維持しようと試みる場合、困難な作業を要求される可能性がある。しかし、ページが見つからない場合のデフォルトの答えは404であるべきだ。
問題点: 多くのサイトは302:一時的なリダイレクト、301:恒久的なリダイレクト、さらにひどい場合だと200:OKを利用している。これは大規模なサイトの重複、そして、クロールの効率の劇的な低下を招く。サイトを訪問するボットは、価値のないコンテンツをクロールするために時間を割いてしまうためだ。
考えられる原因と解決策:
header('location: /'); die();
が利用されている可能性がある。header("HTTP/1.1 404 Not Found");
等を変わりに試してみよう。410レスポンスでも問題ない。グーグルボットがインデックスからURLを削除するペースが早くなり、URLの再インデックスの頻度を下げる効果がある。4xxのコード、そして、その他のステータスコードをW3のステータスコードの定義ページで確認することが出来る。
リダイレクトは強力なSEOツールである。オーソリティを適切な場所に集約することが出来るためだ。しかし、やり方を間違えないように注意する必要がある。
301コードは、ページを訪れるボットやブラウザにローディングしているページが永遠に消えた点、そして、代わりのページのURLを伝えるためのコードである。301を使って、オーソリティを集約し、基本的なカノニカルの問題を解決しよう。
検索ボットは、過去のURLのオーソリティの一部を新しいURLに移してくれる。また、最終的に過去のURLの訪問をやめて、代わりに新しいURLを訪問するようになる。
302コードは、ボットまたはブラウザにローディングしているページが存在しないものの、一時的である点を伝える。ボットは古いURLに継続的に戻り、ページが戻されたかどうかを確認する。
問題点: 私の知る限り、大型サイトはランダムに302と301を混合している。場合によってはオーソリティを失っており、ボットに永久的に削除されたコンテンツを無理やり何度も何度もクロールさせている。
考えられる原因と解決策:
サーバーのインフラがどれだけ複雑であれ、ビッグスリーのレスポンスコード – 404、301、302 – を適切に設定することで、サイトワイドでプラスの効果を得ることが出来る。そのため、大きなサイトを運営しているなら、レスポンスコードを確認してもらい、是正してもらいたい。SEO、パフォーマンス、そして、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだろう。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Enterprise SEO Guide To Response Codes」を翻訳した内容です。
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