「SEOに効果のある構造化データのマークアップ方法を知りたい」
「マークアップによって表示されることを知りたい」
と考えていませんか?
構造化データのマークアップは、間接的なSEO効果を期待できます。読者へ視覚的なイメージを与えるため、非常に重要な役割を持ちます。
ただし実装方法を誤ると、効果があらわれないため、正しい書き方や効果的なタグを把握するようにしましょう。
そこでこの記事では、構造化データのマークアップについて以下の内容を解説していきます。
適切な構造化データのマークアップを設定して、上位表示につなげたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
こちらでは構造化データのマークアップについての基本知識を解説していきます。
それぞれ解説していきます。
まずは構造化データの基本知識を軽くおさらいします。
構造化データとはHTMLで記述されているテキストを、検索エンジンに正確に伝えるためのコードです。「構造化マークアップ」ともいわれています。
検索エンジンは日々進化していますが、HTMLに書かれているテキストの意味を完全に理解することはまだ難しいです。
よってただ文章を書くだけではテキスト情報をうまく理解できず、検索順位の向上を期待できないという難点があります。
そこで構造化データをマークアップ(タグによる意味づけ)することで、検索エンジンがテキストの単語を細かく認識できるのです。
Googleの検索セントラルでも、ページの意図を伝えるために構造化データを提供することで、Googleが正確に理解できるようになるとされています。
構造化データのマークアップは、SEOに間接的な効果が期待できます。
Googleのジョン・ミューラー氏は以下の動画で「構造化データのマークアップをランキング変更に使用していない」と述べています。
よって直接的に、構造化データのマークアップがSEOに効果を示すとはいえません。
ただし構造化データのマークアップは、検索結果に様々な効果をもたらします。
例えば「強調スニペット」は、ユーザーが「◯◯とは」という質問を検索した場合に、検索画面の最上部に回答となるページを強調して表示する仕組みです。
検索1位の記事よりも目立つ位置に配置されるので、ユーザーの注目が集まりやすく、クリック率の向上やアクセス数増加につながるでしょう。
また構造化データのマークアップは、検索画面でパンくずリストやクチコミなどを表示させます。ユーザーにとって見やすく分かりやすい表示になるので、クリック率の向上を期待できます。
このように、構造化マークアップは間接的なSEOの効果が期待できるので、非常に重要です。
こちらでは、構造化データのマークアップで具体的にできることを解説していきます。
それぞれ詳しく説明していくので、参考にしてみてください。
パンくずリストとは、上位階層のリンクを表示して、ユーザーが現在見ているページを知るために使われます。パンくずリストはリッチスニペットで対応可能です。
設定することで、検索画面のタイトルの下に表示されます。ページ内の場合は、上部または下部に表示されます。
またユーザーだけでなく、検索エンジンにページ内容を正確に伝える役割があるので、SEOの効果もあるでしょう。
構造化データをマークアップすることで、商品やクチコミを表示できます。
検索画面で手軽に情報を見られるため、ユーザーは安心してWebページに訪問できるでしょう。
ネットショップやレビューサイトなど、ユーザーの評価をわかりやすく表示したい場合にうってつけです。
検索エンジンは、テキストを「テキスト」と認識します。ただし単語に「どのような意味があるか」までは認識できません。
そこで組織情報を構造化マークアップすることで、株式会社・医療組織・教育組織など分類できるようになります。
さらに住所や電話番号など組織に関連する情報も認識できるようになるなど、用途は幅広いです。
検索エンジンにWebサイトの内容を正しく伝えることで、より専門性や権威性を高められます。
構造化データの機能の1つとして、検索画面にFAQを表示できるようになります。
質問と回答を表示できるため、ユーザーの持つ疑問に対していち早く回答できる点が魅力です。
適切なQ&Aによって、ユーザーも「このサイトは信頼できる」と認識し、アクセスアップにもつながります。
回答部分にはHTMLを記述でき、リンクや強調表示を設定可能です。
構造化マークアップでは、地域ごとの求人を表示できます。
例えば「◯◯ 求人」と検索した場合、ユーザーの現在地に近いエリアの求人情報がわかります。
検索画面には、会社名・勤務地・勤務形態などの表示が可能です。求人情報のクリック率を向上させたい方に便利なマークアップです。
構造化データをマークアップするときは、HTMLに直接記述します。
記述方法はGoogle・Microsoft・Yahoo!が共同で創設したプロジェクト(schema.org)が公式でサポートしているシンタックス(構造化データ)です。
こちらではシンタックスである以下のマークアップ方法を解説していきます。
JSON-LDはHTMLの記述場所の指定はなく、どこに書いても良い点が特徴です。
head要素内に書かれることが一般的で、主に「”キー名”:”値”」の形式で記述されます。
Microdataと比較すると内容を整理しやすく、検索エンジンが読み取りやすい点が特徴です。
記述例は以下のとおりです。
<head>
<script type=”application/ld+json”>
{
“@context” : “http://schema.org/”,
“@type”:”型名を定義”,
“name”:”商品名”,
“description”:”商品概要”,
}
</script>
</head>
RDFaはシンタックスとして幅広く使用されており、拡張性に優れています。
ただし使用できる機能が多い分仕様も複雑なので、マスターするには時間がかかるかもしれません。
記述例は以下のとおりです。
<body>
<section vocab=”構造化マークアップの規格” typeof=”RDFaのタイプ名を定義”>
<h1 property=”name”>商品名</h1>
<p property=”description”>商品概要</p>
</body>
Microdataは、HTML5をベースに作られました。
schema.orgが初めて仕様統一をした構造化マークアップの規格のため、広く普及しています。
HTMLと紐付けて設定するため、シンプルで使い勝手が良い方法です。
記述例は以下のとおりです。
<body>
<section itemscope itemtype=”タイプを表すURL”>
<h1 itemprop=”name”>商品名</h1>
<p itemprop=”description”>商品概要</p>
</section>
</body>
こちらでは構造化データをマークアップするタグを解説していきます。
上記のタグを把握して、SEOの施策に活用しましょう。
sectionタグは本文の部分に記述し、見出しをともなう文書のまとまりとして使用します。
主に見出し・本文・補足で1つの構成です。
【記述方法】
<body>
<header></header>
<section>
<h2>◯◯</h2>
<p>◯◯</p>
<h2>◯◯</h2>
<p>◯◯</p>
</section>
<footer></footer>
</body>
articleタグは、内容が独立したコンテンツであることをを示します。
例えばページ内に「ヘッダー・記事・フッター」がある場合、記事部分をarticleタグで囲むことで「この部分が本文だ」と認識させることが可能です。
【記述方法】
<body>
<header></header>
<article>
<section>
<h2>◯◯</h2>
<p>◯◯</p>
</section>
<section>
<h2>◯◯</h2>
<p>◯◯</p>
</section>
</article>
<footer></footer>
</body>
navタグは記事中のナビゲーションの意味です。主にパンくずリストやグローバルナビゲーションに使用されます。
特性上、内部や外部リンクを設定する機会の多いタグです。
【記述方法】
<body>
<header>
<h1>◯◯</h1>
<p>◯◯</p>
<nav>
<ul>
<li>◯◯</li>
<li>◯◯</li>
</ul>
</nav>
</header>
<footer></footer>
</body>
Webサイトでは「サイドバー=補足情報」という認識もあることから、asideタグを利用するケースが存在します。
【記述方法】
<body>
<header></header>
<p></p>
<aside>
<h2>◯◯</h2>
<p>◯◯</p>
</aside>
<footer></footer>
</body>
headerタグはページ内のヘッダーを表すものです。ページの上部に表示され、ロゴやナビゲーション、ブログ記事のタイトル部分などを設定します。
ただし<head>タグとは異なる使い方をするので、注意が必要です。
【記述方法】
<body>
<header>
<h1>◯◯</h1>
<p>◯◯</p>
<nav>
<ul>
<li>◯◯</li>
<li>◯◯</li>
</ul>
</nav>
</header>
<footer></footer>
</body>
mainタグはページ内の主要コンテンツ部分を記述します。
主に<header>と<footer>の間に置かれるケースが多いです。
なお、使用回数は1回だけと決められています。
【記述方法】
<body>
<header></header>
<main>
<article>◯◯</article>
<article>◯◯</article>
</main>
<footer></footer>
</body>
footerタグはフッターを表し、ページの下部に表示されます。
主に著作者情報や関連リンクなどを記述するためのタグです。
例えばサイトマップを設定すると、他のページも訪問してもらえる可能性が上がるでしょう。
【記述方法】
<body>
<header></header>
<main></main>
<footer>
<nav>
<ul>
<li>◯◯</li>
<li>◯◯</li>
</ul>
</nav>
<p>◯◯</p>
</footer>
</body>
構造化データのマークアップは、検索エンジンにテキスト情報を適切に伝える役割があります。クローラビリティを向上させるため、間接的なSEOの効果が期待できます。
上記はSEOに効果的な構造化マークアップ方法です。正しい書き方を把握して、検索順位をさらに高めることに活用しましょう。
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